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現代の企業経営では、人材に関する課題が一段と複雑化しています。社員の意欲やパフォーマンスをどう引き出し、組織の成長へとつなげていくかは多くの企業が直面する共通のテーマといえるでしょう。
これまで2回にわたり、この課題に対するアプローチを提案してまいりました。第1回では「トータルリワード」および、賃上げだけに頼らず社員の働きがいを向上させるための考え方をご紹介しました。
第2回では、社員がパフォーマンスを発揮するために不可欠な「自分にはできそう」という自信と、「頑張れば報われそう」という確信をどのように育むかについて掘り下げました。
最終回となる今回は、これまでの内容を振り返るとともに、第1回・第2回のテーマをあわせて全体像を整理します。
まず、第1回で取り上げた「トータルリワード」について振り返ります。
トータルリワードとは、給与や賞与といった金銭的な報酬だけでなく、働き方やキャリアパス、成長機会、役割の広がりなど、働くことで得られるさまざまな価値を指します。
人が何に魅力を感じるかは、志向やライフステージ、タイミングによって異なります。
かつての「男性中心・正社員中心」の組織運営とは異なり、今の時代は金銭面だけでモチベーションを高め、長く働いてもらうことが難しくなっています。
重要なのは、社員がどのような報酬に価値を感じているのかを理解し、それを人材戦略――つまり「誰を活躍させ、誰に辞めてほしくないか」という視点と結びつけて、報酬の仕組みを戦略的に設計・運用することです。
例えば、将来の幹部候補となる若手には「成長機会」と「責任あるポジション」、専門性の高いベテランには「経験を活かせる環境」と「公正な評価・承認」を用意するなど、対象に応じた設計が効果的です。
また、金銭的報酬の原資に限りがある中でも、「キャリアパスの明確化」、「学習機会」、「柔軟な働き方」、「理念・ビジョンの共有」といった非金銭的な報酬は、運用の工夫で改善できます。
金銭以外の報酬の価値を高め、社員の働きがいを高める発想が必要です。
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