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リース契約とは?仕組み・種類からレンタル契約との違い、メリット・注意点まで解説

公開日2026/01/24 更新日2026/01/23 ブックマーク数
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リース契約とは?仕組み・種類からレンタル契約との違い、メリット・注意点まで解説

リース契約は、コピー機やPC、営業車両などの設備を購入せずに導入できる手段として、多くの企業で活用されています。

ただし、レンタルとの違いや中途解約の可否、会計・税務上の費用の考え方を理解しないまま契約すると、想定外の負担につながるおそれがあるため、導入前に仕組み・種類・注意点を整理しておくことが管理部門や士業にとって重要です。

本記事では、リース契約の基本的な仕組みと種類を整理したうえで、レンタル契約との違い、メリット・デメリット、よくあるトラブルと対策、購入との使い分けまでを実務目線で解説します。

[ 目次 ]

リース契約とは

リース契約とは、企業が使用したい設備や機器について、リース会社が代わりに購入し、その資産を一定期間にわたって借り受ける契約形態です。
利用企業は、契約に基づくリース料を支払うことで、対象物を継続的に使用できます。

リースの対象となるのは、コピー機や複合機、パソコンなどのオフィス機器に限りません。
営業車両やIT機器、生産設備など、業務に必要な幅広い資産が対象となる場合があります。
高額な設備を一括購入せずに導入できる点は、資金負担を抑えたい企業にとって大きな特徴といえるでしょう。

一方で、契約期間や中途解約の制限など、利用にあたって注意すべき点も存在します。
次項以降で、これらの仕組みや種類を詳しく解説します。

リース契約の仕組み

リース契約は、一般的に「利用企業」「リース会社」「販売会社」の三者が関与し、利用企業が希望する製品を選定してリース会社に購入を依頼する形で進みます。

具体的には、利用企業が機器を選びリースを申し込むと、リース会社が販売会社から当該製品を購入します。

その後、リース会社と利用企業との間でリース契約が締結され、製品が利用企業に納入されることで使用が開始されます。

使用期間中、利用企業はリース会社に対して契約に基づいたリース料を支払い、資産の維持管理(保守・修繕)については販売会社や保守会社と別途契約を結ぶケースが一般的です。
契約期間満了時は、再リースや返却など、契約で定められた取り扱いに従って対応します。

リース契約の種類

リース契約は、大きく分けて「ファイナンスリース」と「オペレーティングリース」の2種類があります。
両者は、契約期間や費用負担、資産の扱いなどが異なるため、実務上の判断にも影響します。

ファイナンスリース

ファイナンスリースは、契約期間中に対象資産の取得原価相当額を回収することを前提としたリース契約です。
原則として中途解約が認められず、契約期間は耐用年数に近い長期となる傾向があります。

利用企業にとっては、実質的に購入に近い形で設備を使用することになり、特に会計・税務上の取り扱いについて十分な検討と、適切な処理が求められます。
コピー機や業務用機器など、長期間使用する設備で採用されることが多い契約形態です。

オペレーティングリース

オペレーティングリースは、ファイナンスリースと比べて契約期間が短く、リース会社が資産の残存価値を見込んだうえで設定される契約形態です。

契約満了時には返却が前提となるケースが多く、利用期間を限定したい場合や、技術進歩が早い機器の導入に向いています。
利用企業にとっては柔軟性が高い一方、契約条件や費用構造は事前に十分確認する必要があります。

リース契約とレンタル契約の違い

レンタル契約とは、レンタル会社が所有・管理している物品を、一定期間借り受けて使用する契約形態です。
法律上は賃貸借契約に該当し、借主は使用の対価としてレンタル料を支払います。

レンタルの対象は、レンタカーやイベント機材、衣類、映像ソフトなど、比較的短期間の利用を前提とした物品が中心です。
借主は、レンタル会社が用意した在庫の中から物品を選んで利用するのが一般的で、保守や修繕、管理については原則としてレンタル会社が責任を負います。

利用期間の自由度が高く、必要な期間だけ使える点が、レンタル契約の大きな特徴といえるでしょう。

リース契約とレンタル契約の主な違いを整理すると、以下のとおりです。

項目 リース契約 レンタル契約
契約形態 リース会社・販売会社・利用企業の三者関係 レンタル会社と利用者の二者関係
対象物の選定 利用企業が機種・仕様を指定 レンタル会社の保有物から選択
契約期間 年単位の中長期が一般的 短期から中期まで柔軟に設定可能
保守・修繕の負担 原則として利用企業 原則としてレンタル会社
中途解約 原則不可 可能なケースが多い
利用シーン 長期間使用する業務用設備 一時的・短期間の利用

このように、契約期間や管理責任の考え方が異なるため、長期利用を前提とし、特定の機器を継続的に使用する場合はリース契約が向いています。

リース契約のメリット・デメリット

リース契約は、設備投資の方法として多くの企業で活用されていますが、万能な手段ではありません。

リース契約のメリット

初期費用を抑えて設備を導入できる

リース契約では、設備や機器をリース会社が購入するため、利用企業は高額な購入資金を一度に用意する必要がありません。
月々のリース料を支払う形で利用できるため、資金負担を抑えながら業務に必要な設備を導入できます。

資金繰り・資金調達の柔軟性が高まる

金融機関からの借入を行わずに設備を利用できる点も、リース契約の特徴です。
借入枠を温存できるため、将来の投資や運転資金に余裕を残しやすくなります。

コスト管理がしやすい

リース料は原則として毎月定額で発生するため、支出の見通しが立てやすく、予算管理が容易になります。
また、購入時のように初年度だけ支出が膨らむことがなく、費用を期間に応じて配分できます。

設備の更新タイミングを柔軟に設定できる

リース契約では、使用予定期間に合わせて契約期間を設定できます。
技術革新の早い機器については、比較的短いサイクルで入れ替えを行うことで、業務効率や生産性を維持しやすくなります。

リース契約のデメリット

原則として中途解約ができない

リース契約は、契約期間中の利用を前提としているため、途中で解約することが難しいのが一般的です。
やむを得ず解約する場合には、残りのリース料に相当する金額の支払いを求められるケースもあり、柔軟性には欠けます。

設備の所有権は利用企業にない

リース期間中、対象となる設備や機器の所有権はリース会社にあります。
そのため、利用企業の判断で自由に売却・廃棄・改造することはできず、使用方法にも一定の制約が生じます。

支払総額は購入より高くなる傾向がある

リース料には、設備の購入価格に加えて、金利相当分や各種コストが含まれています。
結果として、長期的に見ると、同じ設備を直接購入する場合よりも総支払額が増える可能性があります。

リース契約でよくあるトラブル

リース契約は、設備導入を円滑に進められる一方で、契約内容や関係者の対応次第ではトラブルに発展することもあります。
とくに、契約前の説明不足や、リース会社・販売会社との役割分担を十分に理解していない場合、想定外の負担や不満が生じやすくなります。

説明に虚偽や不足があった

リース契約に関するトラブルの中でも多いのが、契約内容について十分な説明がなされていなかったケースです。
たとえば、「途中解約ができない」「総支払額が購入より高くなる」といった重要な点が、契約前に明確に伝えられていないまま契約が締結されることがあります。

リース契約は長期にわたることが多く、後から条件を変更するのは容易ではありません。
そのため、契約書の内容だけでなく、口頭説明の範囲や前提条件も慎重に確認し、疑問点は契約前に解消しておくことが重要です。

対応が遅延した

機器の不具合やトラブルが発生した際に、対応が遅れることも、リース契約で見られる問題のひとつです。
リース契約では、リース会社、販売会社、保守会社など複数の関係者が関与するため、「誰がどこまで対応するのか」が不明確だと、連絡や対応が滞りやすくなります。

特に、業務に直結する設備でトラブルが起きた場合、復旧までに時間がかかると業務停止や生産性低下につながるおそれがあります。
契約時には、故障時の連絡先や対応フロー、保守体制の範囲を明確にしておくことが重要です。

販売する会社が倒産した

リース契約では、設備を販売する会社とリース会社が別であるケースが一般的です。
そのため、販売会社が倒産した場合、保守や修理、消耗品の供給が受けられなくなるといったリスクが生じます。

このような場合でも、リース契約自体は継続するため、利用企業はリース料の支払い義務を免れません。
代替の保守先を確保できるか、保守契約の内容がどこまでカバーされているかを事前に確認しておくことが、トラブル回避につながります。

リースと購入の使い分け方

設備や機器の導入では、リースと購入のどちらが適切かを、資金状況・使用期間・管理方針などを踏まえて判断することが重要です。
ここでは、実務で判断しやすいように、リースと購入それぞれが適している代表的なケースを整理します。

リースがおすすめのケース

初期投資を抑えたい場合

高額な設備を導入する際、一度に大きな資金を支出するのが難しい場合には、リースが有効です。
月々の支払いに分散できるため、資金繰りへの影響を抑えながら設備を導入できます。

毎月のコストを一定に管理したい場合

リース料は原則として契約期間中は定額となるため、支出の見通しを立てやすい点が特徴です。
事業計画や予算管理を重視する企業にとっては、ランニングコストとして管理しやすい方法といえるでしょう。

使用期間があらかじめ決まっている場合

設備の使用予定期間が明確で、その期間が耐用年数より短い場合には、リースの方が適しているケースがあります。
契約期間に合わせて利用できるため、不要になった設備を長期間抱え続けるリスクを抑えられます。

技術の陳腐化が早い設備を導入する場合

IT機器や業務用システムなど、短期間で性能が更新される設備については、リースを活用することで入れ替えを前提とした運用がしやすくなります。

購入がおすすめのケース

設備を自社で所有・管理したい場合

購入した設備は自社資産となるため、使用方法や処分方法について自由度が高くなります。
将来的に売却や転用を検討している場合には、購入の方が適しているでしょう。

長期間にわたって使用する予定の場合

使用期間が長く、更新頻度が低い設備については、リースよりも購入の方がトータルコストを抑えられる可能性があります。
特に、耐用年数を超えて使い続ける予定の設備は、購入のメリットが生きやすいといえます。

支払総額をできるだけ抑えたい場合

リースには金利相当分や手数料が含まれるため、長期的には支払総額が増える傾向があります。
資金に余裕があり、初期費用を一括で負担できる場合には、購入の方がコスト面で有利になることがあります。

まとめ

リース契約は、高額な設備や機器を初期費用を抑えて導入できる手段で、資金繰りやコスト管理の面でもメリットがあります。
一方で、中途解約が原則できないことや、所有権が利用企業にない点など、注意すべきデメリットやトラブルも存在します。

そのため、リースとレンタル、購入それぞれの特徴を正しく理解し、使用期間や設備の性質、自社の資金計画に応じて使い分けることが重要です。
契約内容を十分に確認したうえで、自社にとって最適な導入方法を選択しましょう。


※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。

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