ケアの倫理から労働の倫理を問い直す②~法の精神が要求する新たな組織原理~

公開日2026/02/03 更新日2026/02/02 ブックマーク数
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ケアの倫理から労働の倫理を問い直す②~法の精神が要求する新たな組織原理~

目次本記事の内容

  1. ケアの倫理で重視する点
  2. 正義の倫理とケアの倫理の違い
  3. ケアの倫理と義理と人情
  4. 正義の倫理の限界が顕在化させた「ケアの欠損」
  5. 法が要求する新たな組織原理

前回のコラムでは、「ケアの倫理」と対する倫理の概念である「正義の倫理」について解説しました。 今回のコラムでは、心理学者キャロル・ギリガンによって「正義の倫理」に対置された「ケアの倫理」について詳細に解説します。「人は相互依存的な存在である」という基本思想に基づき、個々の関係性と責任を重視するケアの倫理は、現代のハラスメント、メンタルヘルス、多様性といった日本の現代組織が抱える構造的課題に対し、解決の視点を提供します。

ケアの倫理(An Ethic of Care)」とは、個々の関係性や相互に依存しあう関係性であることを重視し、自他に対するケアの重要性を強調する考え方です。
「正義の倫理」の他に存在するもうひとつの倫理として、心理学者のギリガンによって提唱されました。
基本的な信念としては以下があげられます。

1.程度の差はあれ、人は誰しも、他人に対して依存しており、相互依存関係に置かれている。

2.自らの選択とその結果を被りやすい、傷つきやすい(vulnerable)人たちは、その人が選択によりどれほど影響を受けるかに応じ、特別に考慮されるべきである。

3.実際に関係する人たちの利害関心を無視せず、その気持ちを考慮し、細かな状況とその文脈に注意を払い応答することが必要である。

このように、ケアの倫理において人は本来依存的であり、相互に依存しあう関係性があるという考えの元、特定の状況下での他者とのつながりやその関係で生じる配慮や責任に焦点を当て、他者のニーズや苦痛に応答して、人間関係を維持・強化することや、その苦痛の回避を行うことを道徳的な目標としています。

ケアの倫理で重視する点

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「社会保険労務士法人プラットワークス」は、東京・大阪を拠点に全国の中堅中小企業から大手企業、官公庁に向けて、人事制度構築、国際労務、組織再編、IPO支援等の組織人事領域における総合的なコンサルティングサービスを提供しています。また、「働く自由をすべての人に」をビジョンに、オンライン心理相談サービス(PlaTTalks)の運営、企業認定取得支援(えるぼし・くるみん・健康経営)を通じて、心の自由とキャリアの安心をサポートしています。


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