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社員の育成担当者が抱える悩みといえば、世代間ギャップです。生まれた年代によって価値観が違うことは、いつの時代にも当てはまることです。
とくにマネジメントが難しいとされているのが、1990年代後半から2010年代前半生まれのZ世代です。Z世代には、どのような育成方法が効果的なのでしょうか。
目次【本記事の内容】
日本で唯一の総務専門誌「月刊総務」を発行する株式会社月刊総務が、総務や人事の担当者に実施した「Z世代のマネジメントについての調査*」によると、Z世代社員のマネジメントに難しさを感じている割合は55.7%にものぼることがわかりました。
半数以上という高い割合となり、人事総務担当者の多くが若手社員のマネジメントに苦労していることがうかがえます。具体的には、「モチベーションをアップするための効果的なアプローチ方法がわからない」「言われたことはそれなりにこなすものの、それ以上のことはしない」などの意見が挙げられています。
*調査方法:Webアンケート
調査対象:『月刊総務』読者、「月刊総務オンライン」メルマガ登録者ほか、70名
調査期間:2022年10月12日〜2022年10月29日
考え方や価値観の違い、いわゆる世代間ギャップに現場は苦悩していることがわかりました。しかし早く仕事を覚えてもらいたい一心で、少し厳しい口調での指導は、一歩間違えればパワハラと受け取られることもあります。
かつてのように、仕事は「見て覚えるものだ」と突き放すような指導も、受け入れることは難しいようです。
その価値観の違いを、教育・指導する立場の上の世代が理解できていないことも、マネジメントの難しさに拍車をかけているのではないでしょうか。
Z世代を指導・教育していくためには、仕事に対する考え方や価値観の違いを把握することが大切です。Z世代の9割以上が重視しているのがワーク・ライフ・バランスであり、8割以上がフレキシブルな勤務体制を望んでいることがわかりました。
一方、デジタルリテラシーや情報処理能力が高いことも、Z世代の特徴です。この点に関しては、上司や先輩社員よりも上回っていることもあり、それが現場での指導をより難しくしているのかもしれません。
では、現場ではこのZ世代のマネジメント行う上で、どのような点に工夫しながら取り組んでいるのかを見ていきましょう。
アンケート調査に寄せられた回答を一部紹介すると、「興味のあることや関心の高い分野を任せてみる」「成功体験を積ませるため、失敗しても社内に必ず味方がいることを伝える」「理解するまで丁寧に教えてから実際の作業をさせる」などです。
至れり尽くせりといった印象ですが、若手社員が意欲をもって仕事に取り組めるような環境を整えるために、現場担当者が相当苦心している様子が伝わってきます。
では、Z世代社員とのジェネレーションギャップを、どのようなことで感じているのかも見ていきましょう。
まずは、Z世代社員は上司や部下といった上下関係についての意識が低いことです。また、勤務時間内は無難に仕事をしますが、終業時間になれば業務の途中でも、相談なく帰ってしまう、上司からの指示に対しても、簡単に「できません」と、率直に言うことなどの例が挙げられています。
また、転職に対するハードルが低いことも、Z世代に顕著な特徴です。これまでの価値観ではとらえることが難しいのがZ世代のようです。こうした特徴を把握した上で、効果的な育成方法を考えていく必要がありそうです。
Z世代は仕事に対するこだわりが少なく、仕事とプライベートのメリハリがはっきりしているため、辛い仕事を命じられたり、上司から厳しい叱責をされたりすると、退職してしまうことも考えられます。若手の早期離職を食い止めるためには、新しい価値観を理解し、さまざまな角度から工夫することが求められそうです。
■参考URL
PR TIMES 株式会社月刊総務による「Z世代のマネジメントについての調査」
■調査結果の引用時のお願い
※本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、出典元の表記をお願いします。
例:「『月刊総務』の調査によると」「『月刊総務』調べ」など
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