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IT・SaaS業界において代理店契約書を締結する場合のポイントとは?

公開日2025/02/12 更新日2025/02/10 ブックマーク数
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IT・SaaS業界において代理店契約書を締結する場合のポイントとは?

ソフトウェアやITサービスの代理店契約書は、ソフトウェアやクラウドシステムなどを開発するベンダーが、エンドユーザー向けの使用を許諾し、代理店に営業活動を委託するための契約書です。代理店契約書には、「仕入れ型(ディストリビューター方式)」と「紹介型(エージェント方式)」の異なるタイプの契約があり、代理店の責任範囲などに違いがあります。自社の契約がどちらのタイプに当たるかを理解しておくことで、適切な契約内容で締結することができます。また、使用許諾の条件や免責事項、競合サービスの取り扱いなど、代理店契約書には、必ず規定しておくべき条項が複数あります。

この記事では、代理店契約の概要や特性、代理店契約書の作成やリーガルチェックの際の注意点など、代理店契約を締結するにあたって、IT・SaaSサービス事業者の方に、ぜひ理解しておいていただきたい事項について解説します。

目次本記事の内容

  1. 1 ソフトウェアとITサービスの代理店契約の概要
  2. 2 代理店契約書の意義と目的
  3. 3 ソフトウェアやクラウドシステムの代理販売の特性
  4. 4 代理店契約書で確認すべき重要な部分
  5.  4.1 仕入れ型(ディストリビューター方式)の場合
  6.  4.2 紹介型(エージェント方式)の場合
  7.  4.3 サービスの中断と免責事由
  8.  4.4 使用許諾の条件と形態
  9.  4.5 競合サービスの取り扱い
  10. 5 英文契約書と電子契約システムについて
  11.  5.1 英文契約書の利用とリーガルチェック
  12.  5.2 電子契約システムの導入
  13. 6 IT企業代理店契約書作成のまとめ

ソフトウェアとITサービスの代理店契約の概要

コンピュータ上でさまざまな処理を行うプログラムのことをソフトウェアといいます。ソフトウェアには、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトなどがありますが、具体的には、MicrosoftのOfficeシリーズをイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。最近では、「RPA」と呼ばれる、ロボティックプロセスオートメーション(Robotic Process Automation)が台頭してきており、各アプリケーションにおける処理の自動化を実現できるプログラムも開発、販売されています。これらのようなソフトウェアやクラウドシステムなどのITサービスを、幅広いエンドユーザーに販売するために、ベンダーと、エンドユーザーへの営業・販売を行う代理店との間で、代理店契約書は取り交わされます。

代理店契約書の意義と目的

代理店契約書の意義は、代理店とベンダーが双方の権利と義務を明確にすることにあります。適切な条項で構成された契約書を結ぶことによって、誤解や紛争のリスクを減らし、双方の関係を安定させることができます。また、代理店契約書の目的は、双方が合意した条件に基づいてソフトウェアやITサービスの販売を行うことであり、代理店に特定の地域や市場での製品やサービスを販売する適正な権利を与えることでもあります。ITサービス業界において、ソフトウェアやクラウドシステムなどの製品を広く市場に流通させるために、代理店契約書は非常に重要な役割を果たしているといえます。

ソフトウェアやクラウドシステムの代理販売の特性

ソフトウェアやクラウドシステムの代理販売には、いくつかの特性があります。まず、……

◆WRITER

弁護士 小野 智博
弁護士法人ファースト&タンデムスプリント法律事務所 代表弁護士

企業の海外展開支援を得意とし、日本語・英語の契約をレビューする「契約審査サービス」を提供している。
また、ECビジネス・Web 通販事業の法務を強みとし、EC事業立上げ・利用規約等作成・規制対応・販売促進・越境ECなどを一貫して支援する「EC・通販法務サービス」を運営している。

著書「60分でわかる!ECビジネスのための法律 超入門」


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