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自分自身のキャリアや会社を通し、意味を与え続けられる人でいたい【CFOインタビュー : 株式会社yutoriコーポレート本部長 桐山英夫氏】

公開日2025/02/28 更新日2025/02/27 ブックマーク数
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株式会社yutori桐山英夫氏インタビュー

今回は、株式会社yutoriでコーポレート本部長を務める桐山英夫氏に、キャリアの中でのターニングポイント、仕事に対する価値観、現職の事業及び組織の魅力を伺いました。経営管理の領域で活躍する桐山氏の考えに触れることで、キャリア形成のヒントを得て頂ければ幸いです。

【プロフィール】

桐山英夫
株式会社yutori コーポレート本部長

1993年生まれ。大学在学中に税理士・美容師の試験勉強を開始し、税理士は3年で5科目合格し、美容師は大学を卒業した年の8月に資格を取得。その後は、美容師として約3年間活動し、その後税理士としてデロイト トーマツ税理士法人で約3年間在籍。2022年1月に株式会社yutoriに入社し、内部監査室長を経て、2023年12月のIPO後に現在のコーポレート本部長に就任。

資格取得に注力した学生時代

ーーまず桐山さんのご経歴を教えてください。

桐山さん:高校卒業後大学へ進学し、大学時代は資格取得の勉強に励んでいました。大学と並行して税理士試験のための専門学校と、美容師免許取得のための通信制美容専門学校の3つの学校で勉強していました。

大学卒業後は父が経営する美容室で3年間働いた後に、税理士としてデロイト トーマツ税理士法人で3年間、主に上場企業や上場子会社の税務顧問を担当しました。しかし、このまま続けていてもビジネスの難しさや面白さ、手触り感は感じられないと思ったので、事業会社へキャリアチェンジを決意し株式会社yutoriへ入社しました。

ーー大学時代になぜ並行して2つの資格取得を目指されたのでしょうか?

桐山さん:高校を卒業する頃に、将来を見据えて何らかの資格を取得しておきたいと考えていました。父が祖母の代から続く美容室を経営しており、父の妹(私から見て叔母)も美容師のいわゆる美容一家で、身近に資格を活かした仕事をしている人が多かった影響はあるかもしれません。組織の一員として働くだけではなく、会社を経営したり、独立したりする働き方も自然と選択肢の一つとして入ってきたと思います。

また、身近かつ具体的な選択肢として、もし家業に携わるとなると、中小企業の会計や税金の知見は実用的と思い、半ば軽い気持ちで税理士の資格取得を目指すことにしました。

大学1年生の4月から簿記3級の勉強をスタートさせ、1年生で簿記2級まで合格しました。 その次は、税理士試験を受験しようと決めたんですが、当時は大学3年生にならないと税理士試験を受験することが出来なかったので、そのときまで簿記1級のテキストなどを使って準備をしていましたね。

ただ実は、簿記2級の勉強をしている時点で、簿記の勉強は正直あまり面白くないなと感じていました。 そのときに、美容師の父親が美容専門学校なら学費を出すと言ってくれたので、それならそれも選択肢を広げる一つだなと考えて、大学2年生の秋に通信制の美容専門学校に入学して、美容師免許を取得する勉強もはじめました。

ーー周囲には遊ぶ時間に全力投球の学生もいたと思いますが、社会人に向けて着々と準備を進めていたんですね。

桐山さん:はい。大学生時代は遊んだ記憶がほとんどないですね。 ただ、将来のキャリアに備えて計画的に準備していたという感覚はありませんでした。とりあえず、面白そうと思ったことに手を出しただけという感じです。

勉強漬けのように見えますが、それぞれ違ったことを学んでいたので、バランスが取れていて充実していました。美容専門学校ではカットやパーマの実技の練習が面白くて、税理士試験科目の簿記は自分の性格に合わず少し辛かったですが、財務諸表や税法に関しては法律の成り立ちや解釈を学ぶのが面白かったです。大学では経営学や経済学、法学の授業を中心に単位を取得しましたが、知らない理論体系を知ることができ、シンプルに面白かったです。

資格取得という点でも、美容師免許の試験に関しては3年のカリキュラムをひらすら消化していくスタイルなのに対して、税理士の試験は2年間での5科目合格を目指すという高いハードルを課して挑戦していたので、この点でもメリハリがついて良かったと思います。

結局、美容師免許の試験はストレート合格して、税理士の試験は3年間かけて5科目に合格できました。税理士試験受験者としてはスピード合格かもしれませんが、2年間で合格できなかったので自分自身の中では、やや残念な気持ちがあったものの、挑戦した甲斐はあったと思います。

ーー税理士試験ですが、「税法」に関しては面白いから苦にならなかったという点をもう少し詳しく教えてください。

桐山さん:税法科目の試験では、理論問題と計算問題の2つが出題されますが、そのうち理論問題は法律の知識や解釈を問われる問題になります。その中で法律の面白さに気づいてしまったからです。

法律はある種の理念があり、それに基づいて、「こうすべきだからこうしていく」と演繹的に各論が決まる感じだと思います。その法体系の美しさに気づいてしまい、ある種の哲学書を読んでいるかのような感覚でしたね。これだけ美しい体系と概念を築き上げるのは、すごいなと感心しました。

更に面白いのが、法律は人によって解釈が違う点ですね。言葉で定義するには限界がありますが、裁判ではこういう風にこの法律が解釈されたという、時代の移り変わりとともに解釈の変遷があり、ある意味では人間らしくて面白いなと思いました。さらに、政治的要素が加わったりするのも世相を反映しており、人間の知恵のダイナミズムみたいなものも感じていました。

当時は、法律の解釈に夢中になり、試験勉強の一環として過去の裁判例に関する本を読み漁りましたね。

試験合格が目標ではありましたが、あくまで合格は目安に過ぎないので、単純に試験合格のテクニックを見つけて突破することに意味はないと考えていました。きちんと理解した上で、余裕を持って当然のように合格したいという気持ちがありました。そうすれば、難関資格ではありますが、自然と合格レベルに到達できるものと考えていました。

>桐山さん

美容師から大手税理士法人の税理士へ

ーー大学をご卒業後に美容師と税理士試験に合格され、最初のキャリアとして美容師を選ばれた理由を教えてください。

桐山さん:大学を卒業して半年間は試験勉強に専念して、8月にある残り1科目の税理士試験と美容師国家試験に備えて勉強していました。 試験が終わった9月からの進路を、両方とも合格した想定で考えたときに、私にはクリエイティブなほうが向いていると思い、美容師のほうが面白そうに思えたので美容師を選びました。

結果的には両方の試験に合格していましたが、税理士の資格を取得したら必ず税理士になるという囚われはなく、フラットな考えで仕事を選びました。当時進路を決めたときは、税理士として仕事をする気は全くなかったです。

そして父親が美容院を経営しているので、家業の美容室に入社して美容師として約3年間働きました。 実際に美容師としてヘアスタイル作ることは面白かったですし、クリエイティブな仕事は好きだと思いつつも、26歳の頃に徐々にキャリアチェンジを考えるようになりました。 スタイリストデビューもして、これからというタイミングではあったのですが、私の場合は薬剤ですごく手が荒れてしまうことや美容師は意外とルーチンワークが多かったこともあり、このまま美容師としてやっていくことが自分にとって本当に良いのだろうかと感じていました。その中で、キャリアチェンジも選択肢の一つとして考え始めました。

それと、社会人として働きだしてから、ずっと父と同じ場所で仕事をしていたので、一度は外で経験を積みたいと思うようになりました。父を尊敬していますし、仲も悪くはなかったですが、単純に他の会社でも経験してみたかったというのも大きかったと思います。

そこで、せっかく試験に合格していたので、税理士をやってみようと思いました。 どうせ仕事をするのなら、業界で一番大きい会社のほうが経験として良いと思い、Big4といわれる税理士法人に目をつけて、デロイトトーマツ税理士法人に転職しました。

ーー税理士試験にも挑戦していて良かったですね!デロイト トーマツ税理士法人では、どんな仕事をされましたか?

桐山さん:Big4といわれる大手の税理士法人はいずれも大きく変わらないと思いますが、主に上場企業や上場子会社の税務顧問を担当していました。クライアントの税務申告書の作成や税務相談に乗ったりしていましたね。

仕事は専門性が求められるので大変でしたが、充実感はすごくありました。税理士としてのキャリアをスタートしたこともありますが、いわゆるビジネスパーソンとして働くことが初めてだったので、仕事の進め方や資料の作り方などの基礎は、ここで築くことができたと思っています。

デロイト トーマツ税理士法人の特徴かもしれませんが、条文にこだわるところがあり、何においても「その根拠は?」と、絶対に条文が求められます。常にその法律に立ち返って、根拠を明確にして意見する癖付けができましたし、さすが大手だなと思いました。 また、税理士試験の際にも、背景を含めて理解することを大切にしていた私の気質とも相性が良かったと考えています。

ーー気質に合う仕事、職場は良いですね。ずっと税理士法人で務めるという選択肢もあると考えていたのでしょうか?

桐山さん:まずは、将来のことは考えずに飛び込んでみようという感覚でした。結果的に、デロイト トーマツ税理士法人では3年ほど経験を積みました。

税務申告は1年ごとのサイクルなので、3年で3周して、知識として持っていたことを経験として落とし込むことができました。組織内でのポジションも翌年にはシニアアソシエイトへ昇格ぐらいの位置でした。立場は変わるものの、結局はまた同じ税務申告のサイクルを続けていくとなると、生意気ながら成長の余地は少ないように感じました。 そこで改めてキャリアチェンジを考えるようになりました。 (今は税理士法人内でも様々なキャリアパスがあると聞いているので、今だったら違う選択をしているかもしれません。)

ただ一つ言えるのは、デロイト トーマツ税理士法人で働けたことは、矛盾する概念かもしれませんが、自分の何も知らなささと自分に対する自信がついた経験になりました。

>桐山さん

上場企業よりもわくわくできる選択

ーーそのときは税理士法人や事業会社など、どのような視野や条件で転職活動されていたのでしょうか?

桐山さん:他の税理士法人で仕事をしても同じような経験か、デロイト トーマツ税理士法人以上の経験はないだろうとは思っていたので、事業会社でキャリアチェンジしようと思いました。結局、ビジネスの難しさや面白さは、当事者にならないと感じられないと考えていたので。

これまで本格的な就職活動をしたことがなく、家業の美容室を辞めると決断したときは、デロイトトーマツ税理士法人しか面接を受けていませんでしたので、本格的な就職活動は実は初めてでした。 その時に、MS-Japanにも登録もしましたよ。その他、転職エージェントにもいろいろ登録してみて、税務部門で求人している会社の面接の繰り返しでした。そして、何社か上場企業で内定をもらいました。

その中の上場企業へ行くつもりでしたが、最後の最後に「こういう会社があり、話を聞いてみませんか」と紹介されたのが株式会社yutoriです。既に内定をもらっているところもあり、転職活動は終了かなと思っていました。でも、直感的に「1回ぐらい話を聞こう」の軽い気持ちで、オフィスへ行ったら社長と話すことができて、結局、同年代で話がはずみ、この会社に賭ける価値があると思ったので入社しました。

ーーどんな点に共感して、株式会社yutoriに賭けてみようと思ったのですか?

桐山さん:税理士資格を持っていること、Big4で経験を積んでいることから、いざとなればどこかでは働けるだろうという自信はありました。なので、せっかくならチャレンジングな環境が良いと考えていました。勝ち馬には乗りたくないというか。 内定していた上場企業は、ビジネスモデルや社員をみる限り、手堅いというか安定性があり、間違いない感じでしたが、それでいいのかと感じていたところでの株式会社yutoriとの出会いでした。

当時の株式会社yutoriは創業から4年目にもかかわらず、上場すると言っていて半信半疑でしたが、「ひょっとしたら、あるかもしれない!」と賭けてみることにしました。あとは、私自身、ファッションが好きだったので、例え業績が良くなかったとしても自社商品を一番身近なファンとして応援できるかも、という気持ちもありました。

先が見えていない大変な仕事をやってみたいと感じましたし、思い返せばいわゆる税理士にありがちなキャリアを目指していたわけではなかったので、わくわくすることに挑戦してみようと決断しました。その方が、辛いことがあっても頑張れる様な気がしていたのもありますね。

ーー資格取得のお話では、手に職をということで手堅い印象を受けましたが、本質的にはチャレンジ精神が旺盛なんですね。

桐山さん:同じ税理士でも堅実的な人だと、キャリアの広げる場合、FPや社労士、会計士などの資格を取得する人もいると思います。私は美容師と税理士といった、多くの人が選択をしないであろう組み合わせですからね。これは、実は手に職を、と考えた当時からこだわっていたことです。

その理由は、税理士になって税理士として働くことは、あまりにも普通で打算的すぎるというか、想像の範疇を超えないキャリアになってしまうことは、長い人生を考えると面白味に欠けると思っていました。それよりも、他の人がやらないようなことで、実験的な面白さを楽しんだほうがよいと思っていました。 堅実に資格取得したように思われるかもしれませんが、意外性をいかにクリエイトできるかという点にこだわっています。型にはまりたくない気持ちが強いです。

仕事ではロジックを立ててやっていますが、私の人生ではあえて非論理的な意思決定をしたほうが結果的に面白くなるかも…という仮説で行動しています。

ーー改めて桐山さんのご経歴でのターニングポイントや、価値観を作った経験はありますか?

桐山さん:やはり美容師時代の経験だと思います。
はじめて指名のお客さまからお金をいただいたときは、嬉しかったですね。いわゆる普通の会社員と違って、お客さまから直接お金を手渡しでいただくので、強い実感がありました。今でも鮮明に覚えていて、この経験から、もっと自分の技術や専門性を極めないといけないという気持ちは常に持っています。

そして、お金を頂くことがいかに大変かということも知りました。美容師時代の1対1でお客様に対して、仕事をして感謝される、という体験は、シンプルですが私の仕事観を作った貴重な体験です。

若いメンバーだからこそスムーズな内部統制

ーー現職での面接の段階でIPOの話は出ていたと思いますが、業務のミッション的には、IPO準備が中心だったのでしょうか?

桐山さん:そうですね、入社当初は上場準備責任者としてプロジェクトリーダーを担当しました。当時N-2期でしたが、主幹事証券や監査法人が決まり、これから内部統制の整備をしていくというタイミングでIPOのプロジェクトに参画しました。最終的には、内部監査室長になり、上場を迎えました。

ーーIPOにあたってのご苦労されたことや、やりがいを感じたことはありましたか?

桐山さん:当時、私自身もIPOの経験はなく全くの初心者で、社内にも専門家や経験者がいない環境でした。
その割には、思いの外、計画通りにIPO達成でしたというのが正直な感想です。証券会社が引いたスケジュール通り進めることができました。

ただ、手続きという点ではなく、実質的な取組が必要になる内部統制は大変なところがありました。自由な風土と統制は相反するところがあるので、「なぜこの決まりでこうするのか」という点を浸透させるため、丁寧に伝えることを心掛けました。この点は、若いメンバーが多かったことで、素直に受け入れてくれたことに助けられました。

良い意味で他の会社での経験やビジネスパーソンとしての慣れや癖がついていない若いメンバーだったからこそ、純粋に「上場会社で普通はこうする」と素直に受け入れてくれたのではないかと思います。管理部門の強いリーダーシップで統制をできる雰囲気だった一方で、社内の規定として、「どこまでならセーフで、どこからアウトか」という、主幹事証券の明確なラインがないところもあったので、その辺りの温度感を探るのが難しかったのと、若い社員が多いためその自由闊達な雰囲気を無くさないようにすることも重要だと思いました。

>桐山さん

相手をリスペクトして受け入れることが大切

ーー他部署と関わることが多い管理部門で、他部署と関わるときに重視していることや、管理部門の立場として大切にされていらっしゃることはありますか?

桐山さん:相手に対するリスペクトは、絶対に忘れないようにしています。
大手のように会社の決まりがあまりない中で、いろいろなことがルール化されていく過程にいました。そのため、これまでなかったルールが「先日、決定しました」となり、メンバーには、「どうして急に?」と思わせてしまうこともあります。そこで、一方的にならないようにお互いにとって、よりよい正解を導き出そうというスタンスでいます。

私たちが絶対に正しいとは限らず、もしかしたら正しいかもしれないという風に、フラットに相手を尊重しながら、妥協点を見つける姿勢が大切かなと思います。相手の主張もあると思いますし、「一旦、これで進めてみましょう」としつつも、必要に応じて見直し、最善を探るスタンスでいる必要があります。

ただ、管理部門としても、「ここは譲れない」という部分がありますので、うまく折り合いつけることができるよう常に考えています。 職種や職位に違いはあれど、偉さという点では人と人は徹底して同じであるということを強く思っています。

ーーまずは気持ちを受けとめるといったリスペクトの精神を、メンバーにも浸透させるために心がけてらっしゃることはあるのでしょうか?

桐山さん:チーム内で具体的に何かをしているわけではありません。僭越ながら、日々の私の言動や意思決定で、それを感じてもらえればと思っている程度です。

ただ、採用時には「他人の意見を受け止め、それに対して自分の意見をちゃんと返答できる」といった、会話のキャッチボールが上手にできるかどうかを見ています。投げたボールとは違うボールが返ってくると、実際に社内でのコミュニケーションが難しいと思いますし。

ーー管理部門はどのようなチームですか?

桐山さん:私を含めて9人です。最年長が私で、現在31歳です。その下に30歳がいて、20代後半が多く、最年少で26歳ですね。

実は、管理部門の中で、エージェント経由で入社したのは私だけで、他は、知人からの紹介やリファラル、Wantedlyで自ら応募してきた人たちです。 私のように、今後のキャリアを考えて、こういう経験をしたいからエージェントにお願いして転職するタイプではなく、会社の雰囲気や一緒に働く人という軸で入社してきたメンバーが多いです。

「あの人が働いているなら、いい会社だよね」という安心感や共感を持って入社してくるメンバーは、良い意味で近い価値観を持っているので組織へのカルチャーフィットはスムーズなので良いことだと思います。今でもWantedlyを活用していますし、YouTubeでの情報発信も強化しているので、「社長や会社全体の自由な雰囲気に魅力を感じて応募しました」という人も多いです。

ーーYouTubeでは自由な雰囲気を発信されていますが、自由な職場環境と社内規定の統制の両立のために、会社として工夫されていらっしゃることはありますか?

桐山さん:正直に申し上げれば、管理部門が全社の細かいところまでは見ることができないので、本人を信頼して任せるのが大前提です。マイクロマネジメントはせずに、外してはいけない所だけ見るイメージです。良し悪しはあるかもしれませんが、基本的には変にストレスをかけず、自由な環境でその人の良さを活かすのがうちの会社の特徴かなと思います。

ただ、締めるところは締めることがポイントです。管理部門に限らず、勤務時間はフレックス制なので、コアタイムの13時には出社するというルールを決めています。13時にオフィスにいることがわかるように、タイムカードでの出社管理もしています。 また、毎日メンバーは日報を出すようにしています。
タイムカードによる管理や日報など古風な部分もありますが、メリハリをつけています。

ーー最後に、桐山さんの今後のビジョンや目標を教えてください。

桐山さん:究極の目標は、「贅沢をしたい」です。
私にとって「意味を与え続けられる人である」ことが、人生において最大の贅沢と思っています。自分のキャリアや会社で、いろんなアクションやストーリーを歩むと思いますが、そこに意味を与え続けられる人でいたいです。

今の会社でいうと、具体的にはM&Aですね。今後も会社の成長としての節目が出てくると思いますが、それをきちんとこなして、成長のストーリーを一緒に作っていきたいです。

あとから振り返ったときに、「こういう意味があったよね」とストーリーとして紡いでいけるかが、個人としても会社としても、私にとって一番大きい関心事です。 管理部門としての枠組みには囚われず、企業の中の一個人として、どうしていきたいかということに限りなく近いですね。

物事に意味を与え続けられることが人生を豊かにし、この上ない贅沢だと思います。 ただ、それはせわしなく仕事に追われていてはできないので、“ゆとり”が必要ですね。

ーー貴重なお話をいただき、ありがとうございました。若いメンバーが自由闊達に働ける環境と上場企業としての安定性を両立するために、奔走する桐山さんをはじめとした管理部門の皆さんのご活躍に期待しております。

インタビュアー
清水 悠太(しみず ゆうた)/ 株式会社MS-Japan マーケティングDivision / 執行役員


2005年3月法政大学卒業後、株式会社MS-Japanに入社。
ベンチャー・IPO準備企業を中心とした法人営業を経験した後、キャリアアドバイザーとしてCFO、管理部長、会計士、税理士、弁護士を中心に延べ5000名のキャリア支援を経験。
現在はマーケティングDivision長および執行役員として、マーケティングと新規事業・新規サービスの開発を担当。


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