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今回は人事として国際的に活躍するためには、どのような評価・資格・スキルが必要となるのか。についてお話しいたします。
国際的な人事として活躍を望む方にとって必要な資格・スキルは、ずばり
以上の4点が評価を生むスキルといえるでしょう。
では、4点について、どのように評価を生むのか、その内容に迫ってみたいと思います。
国際的企業とは、海外に本社があり、世界各国へ支社を持つ企業をイメージされると思います。
では、そのような企業の内部で働いている日本人とは、どのような人物だと思いますか?
近年の日本企業では、人手不足などから大企業だけでなく中小企業も外国籍の方を数多く雇用している場合があります。日本人と共に、中国・韓国・ブラジル・アメリカ・フィリピンなど多国籍の方々が同じ職場で働いているのです。むろん、日本人であれ外国人であれ、現場では各人がさまざまな不安や悩みを抱えているものだといえます。その時に、相談出来る人はどういった方だと思いますか?
相談したくても、上手く言葉に出来ず伝えられなければ、不安や悩みは解消できず、それが続けば勤務が困難になるケースも起こりえます。そんな時に言葉を100%ではなくても、自身が抱える悩みや課題を理解し、解決に向けて最善の策を練ってくれる、そんな人が人事担当者の中に居てくれれば、外国人雇用者も安心して働け、その様子は周りにも自ずと伝わるものです。もし、より親密なコミュニケーションを望まれるのであれば、【語学力】は必須となるのは自明の理といえるでしょう。
たとえ話となりますが、あなたが、アメリカに本社があるA社の日本支社で働きたいと考えたとします。あなたは、日本語と英語が話せますが、果たして2種言語のみで活躍できると思いますか?
A社の日本支社にはすでにバイリンガル(日本語・英語)の人材はそろっており、英語が話せることは特段アドバンテージとはなりません。では何が求められるかというと、多国籍な社員に対応できる感性と行動力だといえるでしょう。出身国によって文化や生活様式は千差万別であり、人事としてこうした多用な文化をかかえる人材に対応できれば、A社では重宝されることは間違いありません。
100%外国語(代表例は英語)を話せる必要はありません。40%ほどの日常会話が可能で、多様な人材とのコミュニケーションが図れれば、人事担当者として活躍できる可能性は高いといえます。
冒頭で申し上げたように、上記のような人事担当者となるためには、
1.言語
2.コミュニケーション能力
が必要となりますが、現在活躍されている方々はすでに備えているスキルと思われます。
そのうえでさらにコミュニケーション能力を深めるには、
3.多国籍人材への理解
4.判断力
が必要となります。
日本では「郷に入っては郷に従え」という言葉があります。「日本ではこうするのが当たり前だよ」「常識だよ」と。
しかしながらこの考えは、国際的企業では通用しない可能性が高いかもしれません。もちろん、仕事ですから、過度なワガママや非常識な態度は許されないでしょう。
しかし、日本人に対して、理解を示してくれるのと同じように、多国籍な人材に対しては理解が必要です。それは国民性や仕事への基本的な考え方、休暇の重要性など様々な部分となります。
休暇の重要性だけを取っても、日本では「お正月は家族全員揃って」など年に1度の行事があるように、各国にもそのような行事は様々なものが存在します。
たとえば、日本では近年は家族との時間を大切に考える方も増えてきましたが、まだまだ海外の方との「家族との時間」については根本的な違いが多く存在します。そのような中で、「家族との時間のために」と休暇を取る方へ理解を示せないとどうでしょう?コミュニケーション不全を起こすのは、想像できると思います。外国人の社員に対する国民性や思考の差異について理解を示すことは必須と言えるでしょう。
また判断力とは、人事採用担当になればもちろんのこと、一人ひとりの能力・技能に適した部署への人材配置などの「適材適所」や、ケアをする際には、一人ひとりに合わせたアドバイスが必要となります。
多国籍の人材を評価する際に、「きっと」「たぶん」「だろう」という不確定要素を含んだ判断はNGだといえます。それぞれの人材に寄り添い、悩みが考えに対する理解を深めることが賢明だといえるでしょう。
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