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【保存版】内定式の流れと進行マニュアル|人事担当者がやるべき準備と式次第サンプルを徹底解説

公開日2025/10/01 更新日2025/09/30 ブックマーク数
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【保存版】内定式の流れと進行マニュアル|人事担当者がやるべき準備と式次第サンプルを徹底解説

毎年10月1日前後に行われる「内定式」は、企業と内定者が顔を合わせ、正式に関係を築き始める節目のイベントです。
一方で、人事担当者からすれば「進行の流れはどう組めばいいのか」「準備に漏れはないか」と頭を悩ませる場面も少なくありません。

内定式は単なるイベントではなく、内定者の不安を解消し、入社への期待を高める重要な人事施策です。

本記事では、企画から当日の進行までを時系列で整理したチェックリストや、実際に使える台本サンプルを紹介します。
まずは、自社の内定式準備の状況と照らし合わせながら、必要なステップを一つずつ確認していきましょう。

[ 目次 ]

なぜ内定式は「ただのセレモニー」ではないのか?人事戦略上の重要性

内定式は単なる式典ではなく、企業と内定者の信頼関係を築き、入社への期待感を高める重要な人事施策です。
ここでの体験は、内定者の入社意欲やその後の定着率にも直結します。
適切に設計された内定式は、内定辞退を防ぎ、早期離職リスクを下げる効果があるため、戦略的に位置づけるべきイベントといえます。

目的①:「内定辞退」を防ぎ、学生の心を繋ぎとめる

内定から入社までの数カ月間は、学生にとって「内定ブルー」と呼ばれる不安や迷いが生じやすい時期です。
この間に他社からの追加オファーや進路変更を検討するケースも少なくありません。
内定式は、正式に歓迎される体験を通じて「この会社に入社する」という確信を強める場です。
経営層や先輩社員と直接交流できることで安心感が生まれ、内定辞退防止につながります。

目的②:入社後のミスマッチを防ぎ、早期離職を予防する

「思っていた会社と違う」という入社後のギャップは、早期離職の大きな要因の一つです。
内定式では、企業理念や組織文化を伝える場を設けることで、内定者が働く姿をリアルにイメージできるでしょう。
加えて、社員の雰囲気や社風に触れることで、入社前に期待値を適正化でき、結果的にミスマッチを防ぐことができます。

目的③:同期とのつながりを形成し、入社後のスムーズな立ち上がりを促す

新入社員にとって同期とのつながりは、大きな心理的支えとなり、入社後のエンゲージメントを高める重要な要素です。
内定式で顔合わせやグループワークを実施すれば、早い段階から「仲間意識」を醸成できます。
こうした関係性が、研修や配属後のスムーズな立ち上がりを促し、早期の戦力化にも結びつきます。

【完全版】内定式の企画・準備やることリスト

内定式を成功させるためには、「いつ」「何を」準備すべきかを明確にしておくことが欠かせません。
ここでは、プロジェクトの進行に沿って、3カ月前から当日・事後対応までのステップを時系列で整理しました。
計画段階からフォローアップまでを押さえることで、抜け漏れなく内定式を運営できます。

【3ヶ月前~】企画・予算策定フェーズ

まずは全体の枠組みを固める段階です。
ここで方向性を誤ると後工程に影響が及ぶため、丁寧に検討しましょう。

  • 開催目的とゴールを明確にする
    例:「内定者の不安を解消する」「同期意識を醸成する」などを明文化する。
  • 開催形式(対面/オンライン/ハイブリッド)を決める
    会場キャパや遠方学生の移動負担を考慮する。オンライン時は通信環境の安定性が重要。
  • 予算案の作成、承認を行なう
    会場費、配信機材、記念品、飲食費などを網羅する。経営層から早めに承認を得る。
  • 開催日時を決定する
    10月1日開催が一般的だが、土日や祝日を避ける、学生の就活イベントと重複しないなどを配慮する。

【2ヶ月前~】会場・コンテンツ準備フェーズ

式の中身を具体化するフェーズです。
ここでの準備が「内定者の体験価値」を左右します。

  • 会場または配信ツールの手配する
    対面は交通アクセス・座席配置に注意する。オンラインはZoomやTeamsなど安定性のあるツールを選ぶ。
  • プログラム(式次第)の骨子作成する
    開会挨拶、内定証書授与、自己紹介、懇親会など、大枠を作成して関係者に共有する。
  • 経営層や先輩社員へ登壇依頼する
    早めに依頼し、スケジュールを確保してもらうことが重要。
  • 内定証書・記念品を手配する
    名入り証書やオリジナルグッズは納期がかかるため、余裕を持った発注が必須。

【1ヶ月前~】案内・最終準備フェーズ

ここでは「内定者に安心感を与える」ことが最大の目的です。

  • 内定者への案内メール送付(日時、場所、服装、持ち物)し、案内する
    不安を残さないよう、交通アクセスや所要時間の目安も明記する。
  • 進行台本の作成する
    司会者のセリフや所要時間を明記し、誰が読んでも進行できる形にする。
  • 備品リストの作成、手配する
    マイク、名札、受付用PC、配信チェック用端末など、細部までリスト化する。
  • 事前リハーサルの実施する
    役員挨拶やオンライン配信の接続確認など、当日のトラブルを事前に潰す。

【当日~事後】

式当日とその後のフォローで「参加してよかった」と感じてもらえるかが決まります。

  • 当日の役割分担(司会、受付、誘導など)の最終確認する
    誰が何を担当するかを明確にし、突発対応できるサブ担当も決めておく。
  • 欠席者へのフォローアップする
    後日録画を共有したり、内定証書を郵送するなど、不公平感を残さない。
  • アンケート実施と次年度へのフィードバックする
    「印象に残った点」「改善してほしい点」をヒアリングし、次年度の改善に活かす。

【台本サンプル付】内定式の流れと、各プログラムのポイント

内定式当日の進行は、人事担当者にとって大きなプレッシャーになりがちです。
あらかじめ標準的な流れと司会用の台本例を準備しておくことで、安心して当日を迎えられます。
以下に、代表的なタイムテーブルと、成功につなげる工夫を紹介します。

標準的な内定式の流れ(式次第)

以下は、一般的な内定式のモデルスケジュールと司会進行例です。
自社の文化や参加人数に合わせて調整してください。

〈式次第サンプル〉

時間帯 プログラム 司会者コメント例
10:00 開会の挨拶 「皆さま、本日はご多用の中、○○株式会社 内定式にご参加いただき誠にありがとうございます。ただいまより、内定式を開始いたします。」
10:05 役員挨拶 「それでは、当社代表取締役 ○○よりご挨拶申し上げます。」
10:20 内定証書授与 「ここで、内定証書の授与を行います。お名前をお呼びしますので、前へお進みください。」
10:40 先輩社員スピーチ 「続きまして、先輩社員を代表して ○○さんよりお話しいただきます。」
10:55 内定者自己紹介 「ここからは、皆さんに自己紹介をお願いしたいと思います。お名前、出身校に加えて、『最近ハマっていること』をぜひお話しください。」
11:30 記念撮影 「本日の記念として集合写真を撮影いたします。皆さま前方へお集まりください。」
11:40 懇親会・交流 「ここからは懇親会です。自由に歓談いただくとともに、先輩社員との座談会もご用意しております。」
12:30 閉会の挨拶 「以上をもちまして、2025年度 内定式を終了いたします。本日は誠にありがとうございました。」

実務のコツ

  • 式次第は、所要時間を余裕を持って設定する(予定より早く終わるのは問題なし)。
  • オンライン開催では、入退室確認や通信トラブル対応の時間も組み込む。

各プログラムを成功させる工夫

内定式を「印象に残る体験」にするには、進行の工夫が重要です。
以下に代表的なプログラムでのポイントを紹介します。

役員挨拶
堅苦しい経営方針の説明だけでなく、若手時代の経験談や失敗談を交えると、親近感とリアリティが増します。

内定者自己紹介
「最近ハマっていること」「大学生活で一番印象に残ったこと」など、答えやすいお題を出すことで、緊張を和らげつつ内定者同士の共通点を見つけやすくなります。

懇親会・交流会
自由なフリートークだけでは会話が途切れがちです。
おすすめは、先輩社員との座談会(キャリアや仕事観を聞ける場)、グループワーク(簡単なアイスブレイクや自己分析ゲーム)といった仕掛けを取り入れ、交流を自然に促すことです。

【2025年最新】内定式のトレンドと他社事例

近年の内定式は、単に内定を通知する場から、内定者のエンゲージメントを高める「戦略的イベント」へと変化しています。
特にコロナ禍以降は開催形式やプログラム内容に多様性が生まれ、企業ごとの工夫が顕著です。
ここでは2025年時点で注目されるトレンドと他社事例を紹介します。

主流になりつつある「オンライン・ハイブリッド開催」のポイント

地方や海外に居住する内定者が増える中で、オンラインやハイブリッド形式は一般的になりつつあります。

導入のポイント

  • 配信環境の安定性を確保する:Zoom、Teamsなどを利用する場合、事前に回線テストやリハーサルを実施する。
  • 双方が参加意識を持てるよう工夫する:チャットや投票機能を使って「参加している感覚」を高める。
  • 現地とリモートの公平性を保つ:カメラ配置やマイク環境を工夫し、オンライン参加者が「蚊帳の外」にならないよう配慮する。
  • アーカイブを活用する:当日の録画を後日欠席者に共有し、情報格差を防ぐ。

実務のコツ
オンライン形式でも「内定証書」を郵送し、カメラ越しに授与する演出を取り入れると、特別感を演出できます。

内定者のエンゲージメントを高めるユニークな事例

多くの企業が「単なる式典」で終わらせず、内定者とのつながりを深める仕掛けを導入しています。

チームビルディング型ワークショップ
短時間で協力して成果を出す課題解決型ゲームを取り入れ、同期同士の一体感を醸成。

自社製品やサービスを体験するツアー
製造業であれば工場見学、IT企業であればサービス利用体験などを組み込み、「自分が働く意味」を具体的に実感してもらう。

ビジョン共有セッション
経営層がSDGsやサステナビリティへの取り組みを語り、会社の方向性を共有することで「社会的意義への共感」を高める。

社員参加型の交流イベント
先輩社員が進行役となり、少人数座談会を開催。キャリアの実体験を共有することで「入社後のリアルな姿」を伝えられる。

実務のコツ
「内定者が主役になれる時間」を意識的に組み込むことが重要です。
自己紹介やプレゼンの機会を設けることで、受け身の参加ではなく、能動的に関われるイベントになります。

内定式に関するよくある質問(FAQ)

内定式を企画・運営するにあたり、人事担当者から寄せられる典型的な疑問をまとめました。
基本的なルールから、参加者対応の実務ポイントまで解説します。

Q. 内定式は、いつ頃開催するのが一般的ですか?

A. 多くの企業が 10月1日 に開催しています。
これは労働基準法上の「正式な内定日」にあたり、採用内定通知書を交付する区切りとして定着しているためです。
ただし、業界によっては繁忙期を避けて9月下旬や10月中旬に前倒し・後ろ倒しするケースもあります。
オンライン開催が普及した現在では、日程を柔軟に設定し、欠席者には録画や資料を共有する運用も増えています。

Q. 内定者には、どのような服装を案内すれば良いですか?

A. 一般的には「リクルートスーツ(黒・紺・グレー)」を指定する企業が多いですが、近年は社風に合わせて「オフィスカジュアル」を推奨する例も増えています。
重要なのは、事前にメールや案内状で明確に指示することです。
特にオンライン開催の場合は、画面映えや背景との相性も考慮し「スーツまたはジャケット着用」を推奨すると安心です。

Q. 交通費や宿泊費は、会社が負担すべきですか?

A. 一般的には 交通費は会社負担 とするケースが多く、遠方からの参加者には宿泊費を補助する企業もあります。
特に優秀な人材の内定辞退を防ぐ観点からも、経済的負担を軽減する配慮は有効です。
ただし、企業規模や予算によって対応は分かれるため、負担範囲をあらかじめ社内で取り決め、内定者への案内時に明記しておくことが重要です。

Q. 内定式を欠席したいという連絡があった場合、どう対応すればいいですか?

A. 学業や健康上の理由で欠席するケースは珍しくありません。
その際は、「欠席が不利にならない」ことを明確に伝えると同時に、以下のフォローを行うと安心です。

  • 式典内容をまとめた資料や動画を共有する
  • 内定証書や記念品を後日郵送する
  • 別日程で個別フォロー(人事面談やオンライン説明会)を実施する

フォローが十分に行き届いているかどうかは、内定者の入社意欲に直結します。
欠席者にも丁寧な対応を心がけることで、「この会社に大切にされている」と感じてもらえるでしょう。

まとめ|最高の形で内定者を迎え入れ、入社への期待感を最大化しよう

内定式は、単なる儀式ではなく、企業が内定者に贈る「最初の歓迎のメッセージ」です。
その一日が、内定者の入社意欲や将来の定着率に大きな影響を与えます。
だからこそ、人事担当者にとっては「抜け漏れのない準備」と「温かみのあるコミュニケーション」の両立が成功の鍵となります。

本記事で紹介した 時系列チェックリスト や 台本サンプル を参考にすることで、初めての担当者でも自信を持って内定式を企画・運営できるはずです。
大切なのは、内定者が「この会社を選んで良かった」と心から思える瞬間をつくること。
まずは、準備タスクを一つずつ洗い出し、スケジュールに落とし込むことから始めてみましょう。
未来の仲間を迎え入れるこの特別な日を、最高の形で演出してください。

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