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意外と間違えやすい「精算」と「清算」|意味や使い方の違いを分かりやすく解説!

公開日2025/12/19 更新日2025/12/18 ブックマーク数
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意外と間違えやすい「精算」と「清算」|意味や使い方の違いを分かりやすく解説!

業務の中でよく見かける「精算」と「清算」ですが、発音が同じため意味を混同しやすく、社内文書や契約書で誤用が起こりがちです。
特に経理・総務・法務などの管理部門では、金額処理や契約関係の整理など、日々の業務で判断が求められる場面が少なくありません。

本記事では、「精算」と「清算」の正しい違いと使い分け、間違えやすいパターンなど、特に管理部門の担当者が押さえておくべきポイントを解説します。

[ 目次 ]

精算と清算の違いは?意味と使い方

「精算」と「清算」はどちらもお金の処理に関わる言葉ですが、その意味と使われ方には明確な違いがあります。

精算とは

精算とは、発生した金額を計算して確定させることを指します。
経費の立替分を申請して会社から受け取ったり、前払いや仮払金の残額を調整したりする際に使われる、日常業務に密接する言葉です。

金額を細かく整理し、最終的な金額を決める」という意味合いが強く、経理総務業務で頻繁に登場する表現です。

清算とは

清算とは、未払金や債務、契約関係など残っている義務や関係性を整理し、最終的に“終わらせる”ことを指します。
契約終了時の未払金処理、債務の整理、会社が解散する際の清算手続きなど、法務や会計領域で幅広く使われる用語です。

関係を清めて解消する」というニュアンスがあり、金額だけでなく“関係の終了”まで含む点が精算との大きな違いです。

混同されやすい理由

「精算」と「清算」が混同されやすい理由は、どちらも“お金の最終処理”に関わり、文脈によっては似た場面で使われるためです。
また、発音が同じうえに、社内メールや稟議書などで誤用がそのまま定着してしまうケースも多く、担当者によって表現が揺れやすいのも理由のひとつです。

さらに、契約終了時の費用処理や退職時の手続きなど、精算・清算のどちらの要素も含む“グレーゾーン”が存在するため、実際の業務で迷いやすくなります。

精算と清算の主な使い分け

精算と清算は意味の方向性が異なるため、場面ごとに正しい使い分けが求められます。
ここでは、経理・総務の業務と契約・法務の業務に分けて、それぞれでどのように使われるのかを整理します。

経理・総務業務での使用例

経理・総務の業務では、「精算」が日常的に使われます。
代表的な使用例は次のとおりです。

  • 経費精算:交通費・物品購入費・交際費などの立替分を申請して金額を確定する
  • 仮払金・前払金の精算:事前に渡した金額と実際の支出との差額を調整する
  • 退職時の精算:最終給与の過不足、有休消化の買い取りなどを処理する
  • 給与の過不足調整:計算誤差や異動・手当変更に伴う支払額の精算
  • 小口現金の精算:部署で使った現金支払いのまとめ処理

これらはいずれも、発生した費用を計算して最終的な金額を確定させる場面で用いられます。

契約・法務業務での使用例

契約・法務の領域では、「清算」を使うケースが中心です。
主な使用例は以下のとおりです。

  • 契約終了時の清算:未払金や提供済みサービス分の最終処理
  • 債務の清算:未払費用・滞留分・返金義務などを整理して関係を終了させる
  • プロジェクト完了時の清算:役務提供・費用発生の残処理(請負契約などで多い)
  • 会社の解散・清算:資産の売却、債務の整理、株主への残余財産の分配
  • 和解・紛争解決時の清算:示談金や支払義務の整理を行うケース

いずれも、金銭を含む「関係性の終了」や「残っている義務の整理」を意味するのが特徴です。

どっちを使う?間違いやすいパターン

精算と清算の意味は理解していても、実務ではどちらを使うべきか判断に迷うケースが少なくありません。
ここでは、実際の業務で混同されやすいパターンを具体例とともに整理します。

保証金・敷金の返還

賃貸契約の終了に伴う保証金・敷金の扱いは、一般的に「清算」を用います。
契約関係の終了に伴う義務整理という位置づけのためです。

ただし、原状回復費用との相殺など差額を計算して確定するプロセスは「精算」の性質も含むため、混同されやすい典型例です。

前払金・着手金の扱い

業務が継続する場合に差額を調整する処理は精算と呼ばれます。

一方、契約を終了させて未提供分の返金などを行う場合は清算となります。
業務の継続・終了によって言葉が分かれる代表例です。

過払い金の取り扱い

過払分を返金するだけであれば、単に金額を確定させるため精算が適切です。

しかし、契約関係の解消や債務整理とあわせて処理する場合は、関係の終了を伴うため清算と表現されます。

精算書と清算書の違いは?

精算と清算は意味こそ異なりますが、実務では「精算書」や「清算書」といった書類名で登場することも多く、名称だけでは判断しづらい場面があります。
ここでは、両者の書類がどのような目的で使われ、どんな違いがあるのかを整理して解説します。

精算書とは

精算書とは、立替費用や前払金の使用内容を整理し、最終的な支払金額を確定するための書類です。
交通費・物品購入費・交際費などの経費精算書や、小口現金の処理、退職時の最終給与の調整など、日常的な金額確定の場面で使用されます。

主な役割は「いつ・だれが・何のために・いくら使ったか」を明確にし、社内の承認や経理処理をスムーズに行うことです。

清算書とは

清算書とは、契約終了や債務の整理、会社の解散手続きなど、関係性を終了させるための金銭処理をまとめた書類です。
未払金の支払い、返金の有無、債務超過の整理など、契約や義務を“最終的に終わらせる”目的で作成されます。

特に会社清算の場面では、資産の売却や負債の整理、残余財産の分配などをまとめる重要書類となり、法務・会計が連携して作成することが一般的です。

FAQ|精算・清算に関するよくある質問

精算と清算の違いは?

精算は「金額を計算して確定させる」行為で、経費精算や前払金の調整など日常の金額処理で使われます。
一方、清算は「契約・債務関係を整理して終わらせる」行為で、契約終了時の未払金処理や会社清算など、関係性を終了させる場面で用いられます。

迷った場合は「金額確定=精算」「関係終了=清算」と覚えると判断しやすくなります。

精算と清算の他に間違いやすい同音異義語はある?

「支払/支払い」「決済/決裁」「弁済/返済」「補填/補償」など、管理部門では似た音や意味を持つ用語が多く混同されがちです。
とくに決済(支払い処理)と決裁(承認行為)は誤用が多く、社内文書やメールで混ざりやすいので注意が必要です。

業務フローの文脈に合わせ、適切な用語を使い分けることが重要です。

まとめ

精算と清算は、どちらもお金に関わる言葉ですが、意味や使われる場面には明確な違いがあります。
精算は「金額を計算して確定すること」、清算は「契約や債務関係を整理して終わらせること」という基本を押さえておけば、迷わず判断できるでしょう。

また、退職時の処理や契約終了時の費用整理など、両方の要素が混在する“グレーな場面”では、金額の確定なのか、関係性の終了なのかといった観点から整理することが大切です。

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