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働く人々にとって、一日の仕事の始まりは朝礼から…、というのは、令和時代も同じだろうか?「マネジー」では読者を対象に、朝礼についてのアンケート調査を行った。本記事では、その結果をご紹介する。
●「マネジー」朝礼に関する読者アンケート
調査期間:2020年8月25日~9月1日
有効回答数:857人
調査地域:全国
調査方法:インターネットによる任意回答
※四捨五入の関係で、合計が100%にならない場合があります。
最初の質問は、朝礼の有無について。「あなたの会社では朝礼を行っていますか?」という問いに対して、以下の結果が出た。

・毎日…28.8%
・1週間に1回…14.2%
・1ヶ月に1回…7.1%
・未実施…49.8%
朝礼がある会社とない会社は、全体の半数ずつだった。朝礼がある会社の実施頻度は、最多が「毎日」。日々の習慣として根付いていることがわかった。
次の質問は、「(朝礼がある会社に就業中の人へ)朝礼の内容は具体的にどのようなものですか?」。複数回答可で答えてもらった結果がこちらだ。

・連絡事項の共有…84.0%
・業務予定の報告…46.0%
・従業員によるスピーチ…25.6%
・社訓の唱和…18.1%
・売上などの数値共有…13.3%
・ラジオ体操等で身体を動かす…11.2%
・その他…5.6%
最も多かった回答は「連絡事項の共有」。また、「業務予定の報告」と「売上などの数値共有」も業務に直接かかわることであり、従業員が一斉に集う場ならではのテーマだろう。
「社訓の唱和」や「ラジオ体操等で身体を動かす」など、昔ながらの朝礼スタイルも、少数派ではあるが健在だ。
では、朝礼はどのタイミングで行われているのだろうか?「(朝礼がある会社に就業中の人へ)朝礼の開始時間はいつですか?」という問いでは、以下の結果が出た。

・就業開始時刻より前…24.1%
・就業開始時刻ちょうど…53.2%
・就業開始時刻より後…22.7%
朝礼がある会社の場合、朝礼で就業が開始するというのが一般的であることがわかった。朝礼は仕事時間の始まりであり、従業員の気持ちを引き締めて仕事に取り掛からせる役割があるようだ。
では、働く人々の朝礼に対する“本音”は、どうだろうか?「朝礼は必要だと思いますか?」という質問を、朝礼がある会社とない会社のそれぞれに就業中の人に尋ねてみたところ、興味深い結果が出た。コメントも含めてご紹介しよう。
※問1で、【未実施】以外を回答した430名の集計

・必要…59.4%
・不必要…40.6%
※問1で、【未実施】と回答した427名の集計

・必要…9.9%
・不必要…90.1%
「全員に同じ情報を直接発信できるから」
「特に、発表者の発言力強化のトレーニングとして必要」
「セクションが違っても、(朝礼で)動きがわかるので、急務に対応できる」
「部としての一体感の演出、目的の確認、共有のため」
「対面でのコミュニケーションは必要だから」
「同じ時間、同じオフィスに集まることが前提の古臭い方法。情報伝達や組織一体感醸成、意思統一は他の方法で実現可能になった」
「朝礼をしている時間があるなら、業務に充てたい」
「結局、マンネリ化してくるから」
「必要な時にミーティングをすればよい」
「ネタを考えるのか苦痛」
上記のとおり、朝礼がある会社に就業中の人々でも約4割が、ない会社に就業中の人々の場合は約9割の人が「朝礼は不必要」と答えている。朝礼がない会社の人々の大半は現状に満足しており、ある会社の人々の半数近くは不満を抱いていることがわかった。
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本アンケートの結果から、働く人々の多くが、朝礼に対して前向きではない気持ちが見えてくる。今年2020年は、新型コロナウイルス感染症対策で、テレワークや時差通勤などが一気に広まった。緊急事態宣言の解除後も、テレワークや時差通勤を本格導入した会社は少なくない。そのため、従業員が朝のオフィスに集う機会は減り、朝礼の必要性を感じなくなった人が多いのかもしれない。
時代や状況に応じて、人々の意識は常に変化する。管理部門担当者は、本アンケートを参考に、朝礼や日々の情報の伝達方法について検討してみてはいかがだろうか。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
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