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管理部門が知っておきたい会計用語 その2

公開日2018/08/02 更新日2018/08/03

「管理部門が知っておきたい会計用語 その1」で、賃借対照表を読み解くための会計用語を紹介しましたが、今回は損益計算書を読み解くための会計用語をピックアップしました。どちらも会社の経営状態を把握するためには必要なことです。

損益計算書は営業成績一覧表

損益計算書は、会社の収益、費用、当期純利益がわかる、いうならば営業成績一覧表のようなものです。収益から必要経費を差し引き、利益と損失を明らかにするもので、英語ではプロフィット・アンド・ロス・ステーメントというため、P/L(ピーエル)と呼ばれています。

売上原価(うりあげげんか)
売り上げるために直接かかった費用です。

売上総利益(うりあげそうりえき)
売上高から売上原価を差し引いた残額で、マイナスの場合は損失となります。

販売費及び一般管理費(はんばいひおよびいっぱんかんりひ)
従業員の給与や事務所費用、消耗品費など、会社を運営していくために必要な費用です。

営業利益(えいぎょうりえき)
売上総利益から販売費や一般管理費を差し引いた後の利益です。

営業外収益・営業外費用(えいぎょうがいしゅうえき・えいぎょうがいひよう)
預金利息や有価証券の売買によって生じた利益のことで、本業以外の収益のことです。一方、借入金には利息がつきますが、本業以外のことに関わる費用は、営業外費用といいます。

経常利益(けいじょうりえき)
営業利益と営業外収益を加えたものから、営業外費用を差し引いた利益です。実際の会社の利益がいくらなのかを示すのが経常利益です。

特別利益・特別損失(とくべつりえき・とくべつそんしつ)
臨時の収益や損失で、たとえば社有地や建物の売却益や損失額などが、これに該当します。

税引前当期純利益(損失)・法人税、住民税及び事業税・当期純利益・損失(ぜいびきまえとうきじゅんりえき~)
経常利益から特別利益、特別損失をプラスマイナスすることで、当期の利益(損失)の額を算出します。プラスとなる利益には税金が発生するため、税額を計算する前の利益を税引前当期利益(損失)といいます。この当期利益(損失)にかかる税金を法人税、住民税及び事業税と表示します。税引後の利益が、最終的な当期純利益(損失)となります。

プロセス把握が損益計算書の読み方のポイント

損益計算書の基本的な用語を理解し、損益計算書の読み方をマスターしておきましょう。
損益計算書は、収益と費用を対応させて記載することで、一定期間の損益を把握するものです。

たとえば、当期純利益がプラスであっても、それが本業の売上げではなく、土地や建物などの資産を売却したことによるものなら、決して健全な経営状態とはいえません。

また、当期純利益を見るだけではなく、途中のプロセスを把握することによって、どの段階でどのような収入と支出があり、どのくらいの利益(損失)が出たかを知ることができます。

販売費と一般管理費

管理部門にとって、身近な会計用語となるのが、多くの経費が含まれる販売費と一般管理費です。たとえば営業活動を支える旅費・交通費や通信費、事務用品などの消耗品費や接待交際費、また事務所の家賃や水道光熱費なども、この中に含まれます。

販売費は、販売にかかわる直接費用で、一般管理費は、売上には直接関係ないけれど必要な費用で、代表的な勘定科目は以下の通りです。

通信費(つうしんひ)
電話料、あるいは、ファックスやインターネットの通信料、ハガキ代や切手代などです。

旅費交通費(りょひこうつうひ)
電車や地下鉄、バスの利用料や、社員の出張旅費代などです。

水道光熱費(すいどうこうねつひ)
事務所や工場などの水道代や電気代、ガス代などです。

広告宣伝費(こうこくせんでんひ)
売上を促進するための新聞広告やチラシ、インターネット広告などの費用です。

保険料(ほけんりょう)
火災や自動車などの保険料です。

支払家賃(しはらいやちん)
オフィスの賃借料などです。

接待交際費(せったいこうさいひ)
取引先などを接待したときの飲食代などです。

会計の基礎的な仕組みを知ることで、経理や会計の専門知識を有していなくても、会社の経営状態を把握することができるので、基礎だけは押さえておきましょう。

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管理部門が知っておきたい会計用語 その1

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