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ROEやROIC、PBRなど財務指標と正の相関、企業の成長を左右する従業員エンゲージメントとは?

公開日2023/09/06 更新日2023/09/06


モチベーションエンジニアリング研究所が行った調査「従業員エンゲージメントと投資指標の関係性*」によると、企業の従業員エンゲージメントと財務指標との間には、正の相関関係がみられることがわかりました。従業員エンゲージメントが高い企業は、ROEやROIC、PBRが高い傾向にあるという結果が出たのです。


 *調査方法:従業員エンゲージメントサーベイから算出されるESならびにそれらをレーティング化した「エンゲージメント・レーティング」と「ROE」「ROIC」「PBR」といった投資指標との関係性を分析。
調査対象:リンクアンドモチベーショングループが提供する従業員エンゲージメントサーベイを実施した東証スタンダート・プライム上場企業62社
調査期間:2022年1月~12月


財務・経理も知っておきたい「従業員エンゲージメント」とは?

従業員エンゲージメントとは、企業と従業員との心的なつながりの強さを表す指標です。具体的には、従業員の会社に対する貢献度や信頼度として定義されます。


一見するとモチベーションと同じように感じられるかもしれませんが、モチベーションは従業員が行動を起こす際の動機や目的を表す言葉です。対して、従業員エンゲージメントは、従業員の組織への信頼度や、従業員が所属する組織に対してどれくらい貢献したいと考えているかを意味する言葉です。


従業員エンゲージメントが重視されるようになった背景には、人材不足があります。従業員エンゲージメントが高い企業は人材が定着するのです。


さらに、従業員エンゲージメントが高い組織では、業務効率の改善や、生産性の向上などのメリットが生まれることもわかってきました。

従業員エンゲージメントと財務指標に正の相関

この調査では、人的資本投資の重要な項目である従業員エンゲージメントと財務指標との関係性が定量的に明らかになりました。


調査結果

・ROE(自己資本利益率)と正の相関
自己資本から、どれだけの利益を生み出したかという指標「ROE」は、従業員エンゲージメントが高い企業ほど、ROEが高いことが示唆されました。従業員エンゲージメントが高い企業と低い企業との間で、最大15.6%の開きがありました。


・ROIC(投下資本利益率)と正の相関
投下資本から、どれだけの利益を生み出したかという指標「ROIC」では、従業員エンゲージメントが高い企業ほど、ROICが高いことが示唆されました。従業員エンゲージメントが高い企業と低い企業との間で、最大13.4%の開きがありました。


・PBR(株価純資産倍率)と正の相関
株価が「1株あたり純資産」の何倍まで買われているかの指標「PBR」では、従業員エンゲージメントが高い企業ほど、PBRが高いことが示唆されました。従業員エンゲージメントが高い企業の80%が「1」を上回っていました。


調査結果の検証

調査結果に表れたROEやROICとの関係を確認すると、従業員エンゲージメントが高い企業では、資本を効果的に活用できており、収益につなげられていることがわかりました。


またPBRが高い理由としては、従業員エンゲージメントが高い企業は、人的資本投資が進められていると投資家に判断され、結果的に株価の上昇につながっていると考えられます。


このように、従業員エンゲージメントが高い企業では、従業員の貢献度が高まることにより、企業の生産性や業務効率が向上していると推測できます。そして、最終的には従業員エンゲージメントが、企業の成長に重要であることが結論づけられるのです。

まとめ

従業員エンゲージメントとは、従業員個人の会社に対する忠誠心ではなく、従業員と企業とを結びつけるきずなのようなものです。エンゲージメントが高いほど、組織の生産性が向上し、企業の業績として結果にあらわれることになるのです。


■参考サイト
PR TIMES|「従業員エンゲージメントと投資指標の関係性についての調査結果」を公開


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