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今年(2023年)10月からスタートした「インボイス制度」、あなたの会社では順調に対応できているでしょうか? 大きな税制改正のため、うまく対応できていなかったり新たな課題が生じたりしている企業は珍しくないようです。
大手信用調査会社の帝国データバンク(本社:東京都港区、代表者:後藤 信夫氏)は、インボイス制度開始から間もないタイミングで、本制度への対応状況および懸念事項について企業へアンケートを実施しました。 本記事でその調査結果の一部をご紹介しましょう。
<調査概要>
調査:インボイス制度に関する企業の対応状況および懸念事項アンケ―ト
調査期間:2023年10月6日~11日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:1,494社
調査機関:株式会社帝国データバンク
<結果概要>
1.インボイス制度に「順調に対応できている」企業は3社に2社(65.1%)。「対応がやや遅れている」企業は約3割。
2.制度の導入によって、現在または今後に「懸念事項あり」と回答した企業は約9割。
3.懸念事項は「業務負担の増加」が約7割でトップ。次いで「社内での理解・連携不足」と「仕入先への対応」が続く。
本アンケートは、インボイス制度(適格請求書等保存方式)のスタート直後に実施されました。まず、回答者が勤める企業の対応状況を尋ねたところ、65.1%が「順調に対応できている」と回答。一方で「対応がやや遅れている」は28.5%、「対応が大幅に遅れている」は3.1%でした。
対応が遅れていると回答した企業からは「インボイスの申請はしたけれども、番号の連絡等がない」(鉄鋼・非鉄・鉱業製品卸売)、「振込手数料など、取り扱いについて手探り状態のものが多い」(運輸・倉庫)といった声があがっています。

企業規模別にみると、「順調に対応できている」と回答したのは大企業が71.5%で、中小企業は64.2%でした。「対応がやや遅れている」のは大企業が24.4%、中小企業は29.1%。全体的に大企業の方が順調です。
中小企業からは「システム変更にお金をかけられない」(建材・家具、窯業・土石製品卸売)、「免税事業者対応の税区分など処理内容が増え、少ない人員で対処するには限界がある」(飲食料品・飼料製造)などの回答が寄せられ、資金・人材不足による対応遅れが目立っています。

インボイス制度の導入による懸念事項(現在および今後)について尋ねた質問で、「懸念事項あり」と答えた企業は91.0%に。「懸念事項なし」は6.0%、「わからない」は2.9%でした。
懸念事項の内容については、「業務負担の増加(他業務への影響含む)」が71.5%で最多に。次いで「社内での理解・連携不足」(51.0%)、「仕入先への対応」(50.1%)が5割台で続きました。そのほか、「請求書の受領時のミス」(36.1%)なども入っています。「作業時間が大幅に増加し、残業が増えてスタッフが疲弊している」(飲食料品小売)といった意見もあり、特に人材が限られている中小企業は厳しいようです。

以上が「インボイス制度に対する企業の対応状況アンケ―ト」の結果です。 今回の調査結果では、インボイス制度に順調に対応できている企業は65.1%と、比較的多いことが判明しました。
しかし、制度の導入に懸念を抱えている企業は9割にのぼり、企業の規模などに関係なく、ほとんどのところが現状と先行きを不安に感じているようです。
なお、マネジーではインボイス制度を解説したお役立ち資料を複数ご用意しています。以下はその一部です。
・インボイス制度による経理実務への影響を解説【2023年版】
課税事業者向けのインボイス制度に関する資料。「区分記載請求書保存方式」からの変更点、事業や経理実務に与える影響をわかりやすく解説しています。
【おもな内容】
・「適格請求書等保存方式」の概要について
・「区分記載請求書等保存方式」との違い
・「請求書受領者(買い手・発注者)」が対応すべき3つのポイント
・「請求書発行者(売り手・受注社)」が対応すべき6つのポイント
・マンガで分かる電子帳簿保存法&インボイス制度の対応ポイント
電子帳簿保存法とインボイス制度の対応ポイントを、マンガでわかりやすく説明しています。「マネーフォワード クラウド経費」や「マネーフォワード クラウド債務支払」について知りたい人にもおすすめです。
・絶対ミスしないためのインボイス制度実務対応ガイド
本資料ではインボイス制度において、「インボイスが実務にどのような影響をもたらすのか」と「具体的にどのような対策をとればよいのか」を、詳細に解説しています。
・まだ間に合う!電子帳簿保存法とインボイス制度の対応ロードマップと成功事例
「電子帳簿保存法」と「インボイス制度」の概要や、市場の認知度・対応状況、対応ロードマップと成功事例をご紹介。
【おもな内容】
・企業アンケート(電子帳簿保存法、インボイス制度の対応について)
・2つの法制度の概要
・対応にあたりおさえておくべき4つのポイント
・法改正対応ロードマップ
・電子帳簿保存法対応の導入事例
いかがでしょうか?
今回ご紹介したアンケートで判明したとおり、どの企業もインボイス制度において課題や悩みを抱えています。もし、あなたの職場でも懸念事項があったら、上記の資料をぜひご一読ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
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