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リクルーター制度の導入の目的とは?企業、就活生のメリットに関して

公開日2019/01/14 更新日2019/01/11

リクルーター制度は多くの企業が導入することとなっています。就活スケジュールの後ろ倒しがきっかけとなって導入されるようになったリクルーター制度は、必要とする人材に自社の理解を深めてもらい、入社へとつなげていくために効果があるとされています。今回は、リクルーター制度の導入の目的、および企業・就活生それぞれにとってのリクルーター制度のメリット・デメリットをみていきましょう。

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リクルーター制度とは

それでは最初に、リクルーター制度とはどのようなものなのか、リクルーター制度の概要についてみていきましょう。

リクルーター制度とは若手社員が就活生とコンタクトをとること

リクルーター制度とは、「リクルーター」と呼ばれる入社1~5年目程度の若手社員が就活生とコンタクトをとることにより、質の高い人材の獲得につなげることを目的としたもので、多くの企業がすでに導入しています。リクルーターの学生とのコンタクトは、

  • エントリーシートやネットからの資料請求の情報をもとにコンタクトをとる
  • 若手社員が在学中に所属していたゼミやサークルの後輩とコンタクトをとる
  • 教授や大学の紹介を得て対象者とコンタクトをとる

などが一般的です。キャリタスリサーチの調査によれば、2017年卒業の就活生のうち44.6%が「リクルーターに会った経験がある」と回答しており、年々増加傾向にあります。

就活スケジュールの後ろ倒しにより導入されるようになった

リクルーター制度が多くの企業で導入されている背景としてあげられるのは、2016年よりエントリーおよび面接の解禁が後ろ倒しされたことです。エントリーの受付は従来の12月から翌年3月に、面接の解禁は3月から6月に変更され、企業が選考に十分な時間をかけることが難しくなりました。そのために、エントリー解禁時から実施が認められている「面談」を利用して採用活動を行うようになっているのがリクルーター制度です。

銀行・保険・エネルギー業界などで多く実施されている

リクルーター制度はさまざまな業種で導入されています。キャリタスリサーチの調査によれば、リクルーターと学生の接触が多い業種は、全体では銀行(30%)、保険(15.6%)、エネルギー(11%)です。理系の学生に限定すれば、自動車・輸送用機器(13.8%)、運輸・倉庫(13.8%)、素材・化学(13.8%)となります。

リクルーター制度 導入の目的

次に、リクルーター制度の導入の目的をみてみましょう。

1.質の高い採用候補者を集める

リクルーター制度の第1の目的は、質の高い採用候補者を集めることです。企業説明会などはさまざまな人が集まるために、人材の質という観点で見た場合には大きなバラツキが出てしまいます。それに対してリクルーター制度では、リクルーターが人材の質を見極めながらコンタクトをとれるため、企業が求める人物像に合致した採用候補者を集めることができます。

2.自社を効果的にプロモーションする

リクルーターは、企業説明会など情報の流れが一方的になりがちな場と比較して、より効果的に自社をプロモーションすることが可能です。就活生と1対1で対話するため、相手の自社に対する理解度や興味、疑問などに応じて話をすることができるからです。

3.必要な人材を入社に近づける

複数の企業に対してアプローチし、情報を収集している就活生に対し、リクルーターが個別に直接コンタクトをとって自社の理解を深めてもらうことは、必要な人材を入社に近づけることに対して効果があるといえます。リクルーター制度は、人材採用戦争に企業が勝ち抜くための武器になるといえるでしょう。

4.内定辞退を防ぐ

内定を受けた後に、他の企業の内定を受けたことや意欲が低下したことなどを理由として内定辞退するリスクを低減させることもできます。内定後にリクルーターがコンタクトをとることにより、内定者に入社への決意を固めてもらうことができるからです。

リクルーター制度の企業にとってのメリットとデメリット

リクルーター制度が企業にとってどのようなメリット・デメリットがあるのかをみてみましょう。

企業にとってのメリット

1.優秀な人材に早い時期に接触できる

リクルーター制度の企業にとってのメリットの第一は、優秀な人材に早い時期から接触できることだといえるでしょう。エントリー解禁直後から学生に接触し、自社とのパイプを作ることがリクルーターに与えられた使命です。

2.個別にアプローチできる

優秀な人材に対して個別にアプローチし、1対1で対話しながら自社のアピールができることもリクルーター制度のメリットです。多数の学生が参加する企業説明会などでは個別に対話する時間を確保することは難しく、自社に対する理解を深めてもらえないまま接点を失ってしまうこともあるからです。

3.就活生に対する理解も深められる

1対1で対話することができることから、就活生に対する理解を深められることもリクルーター制度のメリットです。対話で得た就活生についての情報を、就活生が採用された際に部署の配属を決定するための材料とすることもできます。

企業にとってのデメリット

1.アプローチできる対象が限られる

リクルーター制度の企業にとってのデメリットは、リクルーター制度によってアプローチできる対象がどうしても限られてしまうことです。リクルーター制度でコンタクトをとれるのは、リクルーターが大学在学中に構築したネットワークの中にいる人だけだからです。

2.リクルーターの質に結果が左右される

また、リクルーター制度は、リクルーターの質に結果が大きく左右されることもデメリットだといえるでしょう。人材の質を的確に見抜くこと、対話によって自社の魅力を余すことなく伝えることなど多くのスキルが求められるリクルーターは、その選定に、リクルーター制度の成否が大きくかかっているといえるでしょう。

リクルーター制度の就活生にとってのメリット・デメリット

就活生からみたときに、リクルーター制度にどのようなメリット・デメリットがあるのかをみてみましょう。

就活生にとってのメリット

1.企業をより適切に理解できる

就活生にとってのリクルーター制度の第一のメリットは、企業説明会などと比較してより適切に企業を理解できることだといえるでしょう。対話によって情報を得られるため、企業について知りたいことをより深く理解することができます。

2.業界の内情についても話を聞ける

リクルーターと話をすることにより、業界の内情などについても知ることができるのも、就活生にとってのメリットだといえます。リクルーターとの対話は、就活生が業界についての理解を深めるためのまたとない機会となります。

就活生にとってのデメリット

1.大学のランクにより機会に差が出る

大学のランクによって機会に差が出ることは、就活生にとってのデメリットだといえます。リクルーターが派遣されるのは、一定ランク以上の大学に集中する傾向があるからです。

2.選考プロセスが不透明

リクルーターによる選考のプロセスが不透明であることも、就活生についてのデメリットだといえるでしょう。リクルーターとの面談が選考過程にあるかどうかが、就活生にとってはまずわかりませんし、不採用になった場合でも不採用通知がされることはほとんどないからです。

まとめ

企業の若手社員が在学していた大学の就活生に対して個別にコンタクトをとるリクルーター制度は、企業が求める人材像に合致した質の高い採用候補者を集め、それを入社につなげていくために大きなメリットがあるとされています。ただし、リクルーターの質により結果が大きく左右されるため、リクルーターの選抜および教育には、企業として十分な力をかけることが必要となるでしょう。

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