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転職活動中の方が懸念されることの1つに、学歴による壁、いわゆる「学歴フィルター」があるのかということが挙げられます。
実際に学歴フィルターがまったくないわけではありませんが、中途採用では学歴よりも重視される要素があるのも事実です。
この記事では学歴フィルターの実態や、中途採用の選考において重視される項目などについて解説します。
学歴フィルターとは「企業が採用活動において、学歴によって求職者をふるいにかけること」をいいます。
とくに新卒採用で話題になることが多く、その場合は「大学名」や「大学の偏差値」が判断基準になることがほとんどです。しかし、新卒採用における学歴フィルターの有無については不透明な部分もあります。企業によって出身大学をどれだけ重視するかの程度が違うとしかいえないのが実情ではないでしょうか。
一方、転職希望者を対象とする中途採用においては学歴の見方が異なるようです。中途採用では即戦力を求める場合も多く、具体的な大学名よりもこれまでの業務実績などを重視する企業も少なくありません。ただし、企業や業種によっては応募資格に「高卒以上」「四年制大学卒以上」などの制限を設けているところもあります。
教育業界や金融業界、コンサルティング業界、総合商社などは、中途採用であっても学歴を重視する傾向にあるようです。論理的思考能力や課題解決能力などをはかる指標の1つとして、学歴を重視する企業もあります。また、教育業界、とくに学習塾や予備校の講師においては、出身大学がステータスになる事例も珍しくありません。
一方で、小売業や飲食業、旅行業界などは学歴よりもホスピタリティやコミュニケーション能力を重視する傾向にあるようです。また、IT業界には高学歴な人が多いイメージがあるかもしれませんが、中途採用の場合は学歴よりも専門知識量やスキルを重視することも珍しくありません。
新卒者に比べると重視されるケースが少ない中途採用の学歴ですが、それでも学歴が評価対象になる場面も決してゼロではありません。 学歴を見られる可能性のあるタイミングについて見ていきましょう。
「高卒以上」や「四年制大学卒」など、一定以上の学歴を有していなければ応募できない求人もあります。また、専門性の高い予備校の講師職などでは「医学部・薬学部の受験経験」など、細かい学歴の条件がある求人もゼロではありません。
中途採用の応募資格や条件を満たしている場合、学歴フィルターによって書類選考に落ちるケースはほとんどないでしょう。しかし、同程度のスキルが見込める応募者を比較する際に、学歴が評価要素の1つになることは考えられます。
書類選考と同様に、複数の求職者の比較基準として学歴を評価する可能性はあります。ただし、面接まで選考が進んでいる場合では、学歴よりもスキルや実績、コミュニケーション能力などを重視する傾向がさらに強くなります。
転職活動(中途採用)においては、学歴よりも実績やキャリアなどが重視される傾向にあります。むしろ転職活動で過度に学歴をアピールすれば「これまでの仕事では、誇れる実績がないのかな?」とマイナスの印象を与えてしまうリスクもあるでしょう。
また、中途採用の場合、スキルや実績によっては学歴の応募条件を満たしていなくても選考を進めてくれる可能性もあります。 これまでの仕事でどのようなスキルを磨き、どういった実績を残してきたのかをアピールできれば、転職活動で学歴が不利に働くケースは珍しいでしょう。
ただし、第二新卒やポテンシャル重視の未経験者歓迎求人などでは、学歴が評価の一定割合を占めることがあるのも事実です。転職活動では「企業が求職者に何を求めているのか」を正確に見極める必要があります。
転職活動では学歴以外に「保有資格」や「実務実績」「マネジメント能力」「コミュニケーション能力」などが強みになります。
各要素をくわしく説明します。
資格を有していれば、客観的にスキルや知識があることを証明できます。とくに転職先での業務に活かせる資格であれば評価は高いでしょう。 また、資格を有していれば「目標に向けて学習を進められる」ということも示せるので、場合によっては高学歴以上に「学習意欲が高い」という印象を与えられるかもしれません。
経験者優遇の中途採用では、募集職種におけるこれまでの実績やスキル、知識などを重視されることがほとんどです。「営業職でこれだけ売り上げた」「エンジニアとして社内DXを推進し、工数削減を実現した」など、自分のこれまでの実務実績をアピールしましょう。
経験や実績が豊富な求職者には、人材育成や組織運営を期待する企業も少なくありません。その場合はマネジメント能力も評価の対象になります。管理職の経験がある人や、プロジェクトのリーダー経験のある人、組織をまとめた経験のある人などは、転職活動を有利に進められる可能性も高くなります。
同僚やクライアント、顧客などと円滑なコミュニケーションが取れる方は、企業にとって非常に貴重な人材です。面接では「相手に不快感を与えないか」「質問に対して的確に答えられるか」なども見られていることを意識しておくとよいでしょう。
就職活動においてよく話題になる学歴フィルターですが、実在の有無は確かではありません。しかし、企業によっては学歴を重視して選考を進めることもあるようです。 とくに新卒においては、ポテンシャルを評価する指標として学歴を用いることもあります。
一方で、転職(中途採用)では学歴よりもスキルや知識、実績などを重視されることが多いです。これらをうまくアピールできれば、転職活動において学歴フィルターにかかって次のステップに進めないということはあまりないでしょう。
それでも学歴面に不安があるという方は、転職エージェントを活用するというのも手段の1つです。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
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