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企業人として新たな生活を始める新入社員にとって、「入社式」は重要な式典です。入社式に先立って既に研修が行われていることも多いですが、式に参加することで、その企業の社員として正式に認められることになります。
しかし、入社式がそもそもなぜ行われるのか、当日どのような流れで執り行われるかなど、参加未経験の新社会人には分からない点も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、新社会人が入社式に参加するにあたっての疑問点、不安点を払しょくするために、式の目的や内容、参加する上での注意点などについて解説します。
目次【本記事の内容】
入社式は、4月1日(1日が休日の場合は最初の営業日)に開催されるのが通例です。3月まで学生だった新入社員にとっては、社会人になってから最初に直面する大きなイベントだと言えるでしょう。
各企業の本社内にあるホールや大会議室などで執り行われることが多く、もし新入社員の数が数百人になる大企業の場合は、コンベンションホールなどを貸し切って開催されます。通常午前中に行われ、式自体は開始から1~2時間ほどで終わることが多いです。入社式後の流れは企業によって異なり、そのまますぐに研修等が始まることもありますが、先輩社員を交えての懇親会・会食が行われる場合もあります。
各企業が、儀式的、形式的な意味合いも強い入社式をわざわざ執り行うのはなぜでしょうか。その最大の理由の一つが、それまで学生だった新入社員に企業の一員として、そして社会人としての「自覚」を持ってもらうという点にあります。
入社式が終わるともはや学生ではなく社会人、企業人であり、企業や社会への「責任」を考えた行動をとらなければなりません。式当日は、社長や役員など経営トップによる訓示を込めた祝辞、さらに新入社員による決意表明などが行われますが、これらはいわば、社員の教育・啓発の一環であるとも言えるわけです。
入社式の具体的なプログラムは企業によって細部に違いはありますが、一般的な流れとしては以下の通りです。
①司会者による開会の宣言。式場に新入社員が入場。
②代表取締役・取締役(社長、専務取締役、常務取締役)などの経営トップによる挨拶
③前年に入社した1年上の先輩社員による祝辞。
④新入社員への辞令交付。
⑤新入社員代表による決意表明。
⑥司会者による閉会の宣言。
⑦記念撮影。企業によってはそのまま会食・立食パーティが行われることも。
経営トップや先輩社員による挨拶・祝辞は、働く上での心構えなど、社会人生活を送る上での基礎的な内容となるのが一般的です。新入社員にとってためになる話、参考になる話も多いので、しっかりと聞きましょう。特に、自分の体験をもとにした話であれば、今後参考になる部分も多いです
辞令交付は、社員として正式に認めること、そして配属先がどこであるかを記載した書面を、新入社員1人ひとりに渡す形で行われます。新入社員が多い場合は、氏名と配属先を順番に読み上げるのみの場合もあります。
もし新入社員代表として答辞を行うよう依頼されたら、どのようなことを話すか、前もって文面を考えなければなりません。ただ多くの場合、前もって人事部の方で話す内容を添削する、あるいは話す内容に関する例文を渡す、といったことも行われています。
以上は通常行われている入社式の内容ですが、中には新入社員の緊張をほぐして会社に慣れてもらうために、あるいはマスコミに取り上げられることで宣伝効果を得るために、ユニークな式を行っている企業も少なくありません。
例えば靴クリーム・靴洋品メーカーである「コロンブス」は、新入社員と先輩社員がお互いの靴を磨き合うという一風変わった入社式を行っています。まず先輩社員が新入社員の靴を磨いて磨き方のコツを教えて、その後に新入社員が先輩社員の靴を磨くのです。47年前からずっと続けられている恒例行事となっています。
また鉛筆メーカーである「三菱鉛筆」では、新入社員が小刀で鉛筆を削り、削った鉛筆で今後の目標を書く、というイベントを毎年入社式の日に実施。「初心」を忘れないように、現在の心境を書き残しておくというわけです。
式に参加する上で、新入社員が注意すべき事項があります。
まず、基本的なことですが、当日持参すべき持ち物を忘れないということです。入社式では、プログラムが一通り終わった後に、福利厚生関連の手続きなどを行うことがあります。その場合、筆記用具、印鑑をはじめ、身元証明書、卒業証明書(まだ提出していない場合)、国民年金手帳などを持参しなければなりません。必要なものを忘れて、入社式当日に注意・叱責を受けることは避けましょう。
また、式後に懇親会がある場合は、同期や先輩社員と積極的にコミュニケーションを取ることも大事です。ただし、学生気分で無礼な言動や振る舞いをすることは厳禁。社会人としての自覚を持った行動を心がけましょう。
入社式は社会人としての生活を始めるスタート地点となります。最初にいきなり失敗するということを防ぐためにも、入社式がどのような形で行われるのか、イメージを持っておくことが大事です。特に当日は忘れ物をしないよう細心の注意を払いましょう。
入社式は、ここから始まる長い社会人生活のスタートです。気持ちを新たに、良い1日をお過ごしください。
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