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2025年12月27日(土)~2026年1月4日(日)は年末年始休業のため、お問合せなどのご連絡は1月5日(月)以降になります。ご了承くださいませ。

本記事では、世界のビジネスニュースを英語で紹介しております。 ニュースを読んでいただくとともに、英語のキャッチアップにお役立ていただけますと幸いです。
米国では、過度な物価の上昇を抑えることを目的とした法律「インフレ抑制法(IRA)」によって、クリーンエネルギー産業や国内の製造業に多額の補助金が用意された。特に米国内で生産されるEV関連産業が支援の対象となったことで、米国の電気自動車産業に革命が起きている。世界で初めて自動車の大量生産に成功した老舗メーカーであるフォード社も、内燃機関を動力とする従来型自動車の生産から電気自動車の製造へと軸足を移しつつある。製造拠点を国内に集約し、中国企業からの技術支援を受けることを試みる同社は、中国製EVに太刀打ちできるのだろうか。
Fareed Zakaria President Biden said last year’s Inflation Reduction Act represented the largest investment in clean energy and American manufacturing in history. Companies have announced billions of dollars of investment in factories for solar panels, wind turbines, batteries. I wanted to talk about it with Bill Ford, executive chair of the Ford Motor Company and the great-grandson of the company’s founder, Henry Ford. Bill Ford, pleasure to have you on.
ファリード・ザカリア バイデン大統領によると、昨年のインフレ抑制法(IRA)はクリーンエネルギーとアメリカの製造業への史上最大の投資にほかなりません。さまざまな企業が、ソーラーパネルや風力タービンや電池などの工場を対象とした何十億ドルもの投資を発表しました。この件について、フォード・モーターの取締役会長で、創業者ヘンリー・フォードの曾孫にあたる、ビル・フォード氏に話を伺いたいと思っていました。
ビル・フォードさん、ご出演ありがとうございます。
Bill Ford Well, thank you, Fareed. It’s great to be here.
ビル・フォード ありがとう、ファリードさん。出演できてうれしいです。
Zakaria A lot of people are looking at Joe Biden’s IRA, which really is a series of tax credits, subsidies, incentives for a transition to a green economy. The tip of the spear is the electric-vehicle revolution. Looking at it from your vantage point, what does it look like, and is that kind of characterization accurate?
ザカリア 多くの人がジョー・バイデンのIRAに注目していますが、これは実質的にはグリーン経済へ移行するための一連の税額控除や補助金、インセンティブです。そして、その先鋒が電気自動車革命です。あなたの立場からすると、これはどう見えますか。また、今のような描写は的確でしょうか。
Ford Yeah, it’s a big change, but we need it. The rest of the world is moving faster than we are. China has moved at light speed towards electrification, and Europe has moved much faster than we have. So it’s inevitable, it’s coming, and frankly, it should come.
The important thing, though, is to help establish a manufacturing base in America. Right now, the technology largely is outside of America, and a lot of it’s being imported. But we feel it’s really important to build an American supply base as we transition from internal-combustion engines to electric vehicles.
フォード ええ、大きな変化ですが、必要なものです。世界の他の国々はアメリカよりも速く動いています。中国は電動化に向けて驚くべきペースで進んでいるし、ヨーロッパも私たちよりずっと速く動いています。ですから、この変化は避けられません。変化は起きつつあるし、はっきり言って、起きるべきです。
ただし重要なのは、アメリカ国内に製造基盤を確立するよう後押しすることです。現在、そのテクノロジーは大部分がアメリカ国外にあって、多くが輸入されています。ですが私たちが本当に重要だと考えるのは、内燃機関から電気自動車に移行するにあたって、アメリカ国内に供給基盤を築くことです。
Zakaria You’re building a battery facility in Michigan, but in order to do it and in order to use the most cutting-edge technology, you’repartnering with a Chinese company.
ザカリア 貴社はミシガン州にEV電池製造施設を建設していますが、そうするために、そして、最先端のテクノロジーを利用するために、ある中国企業と提携していますね。
Ford It’s a wholly owned Ford facility. They’ll be our employees, and all we’re doing is licensing the technology―that’s it. Our engineers will be working with that technology integrated into our vehicles, so we will learn that technology. We’ll understand how, in this case, CATL not only makes the batteries but also prepares them to be integrated into the vehicle. That’s really important? that our engineers gain that knowledge so we can eventually do it ourselves.
フォード あそこはフォード社が完全所有する施設です。従業員はフォード社の社員になりますし、弊社は単にテクノロジーのライセンス契約を(中国企業と)結んでいます。それだけです。弊社の技術者は、フォード社の自動車に組み込まれたそのテクノロジーを扱うようになりますから、そのテクノロジーを学びます。私たちは、この場合は(相手方である)CATLがどうやって(EV)電池を製造するかということだけでなく、どうやって自動車に組み込めるようにするかということも把握するでしょう。それは本当に重要です、私たちの技術者がその知識を身につけて、最終的に自分たちでやれるようになることはね。
Zakaria There are many economists who criticize it, saying, “Look, you’re going to massively raise costs if everything has to be manufactured in America.” The famous example is often given―that if the iPhone was made in America, it would cost four times as much as it does now. What do you say to that?
ザカリア これを批判する経済学者が大勢いますね、「いいかい、何もかもアメリカ国内で製造しなければならないとすれば、大幅なコスト増になるぞ」と。有名な例がしばしば持ち出されます、iPhoneがアメリカ国内で製造されたら、価格は現在の4倍になるだろうと。その点をどうお考えですか。
Ford I say making things in America matters. And if we outsource it all, we’re not going to have a strong economy. The other thing is the multiplier effect of a manufacturing job is much greater than any otherpart of the economy. Other countrie know this, and that’s why they’re so anxious to get the auto jobs in their countries.
フォード アメリカ国内で製造することが重要なのです。製造の全てをアウトソーシングすれば、アメリカに強い経済は育ちません。その他、製造業の雇用による相乗効果は、経済の他のどの部門よりもはるかに大きいのです。他の国はこのことがわかっています。だからこそ、自国での自動車関連の雇用創出を切望しています。
Zakaria If EV adoption moves faster than people expect, or even at the same pace, there are many concerns about the supply chain there. Do we actually have the capacity to get as much lithium, as much copper, as much of all those rare earths that you need to make these computer on wheels?
ザカリア EVの導入が予想以上に速く進んだ場合、いや、予想通りのペースであっても、その分野におけるサプライチェーンをめぐって多くの懸念があります。このいわば「走るコンピュータ(EV)」の製造に必要なリチウムや銅、あらゆるレアアース類などについて、十分な量を、アメリカは本当に確保できるのでしょうか。
Ford One of the nice things about battery is they are almost infinitely recyclable. So once we get the initial, sort of, big group out there, there’s going to be a whole industry around recycling the battery, because all those elements you just mentioned can be reused and reused and reused.
フォード (EV)電池のいいところの1つは、ほぼ無限にリサイクルできる点です。最初に、その、ある程度の数が出回れば、EV電池のリサイクルが一大関連産業になるでしょう。あなたが今おっしゃったものは全て、何度でも何度でも再利用できますからね。
Zakaria People worry about our access to minerals. A lot of them are in African countries. In many of those cases, the countries have signed almost-exclusive deals with China. Some of those things are in China itself. Do you foresee any problems in getting access to all this stuff?
ザカリア (EVなどに必要な)鉱物の入手をめぐる懸念の声があります。その鉱物の多くがアフリカ諸国に埋蔵されています。そのアフリカの国々は、たいてい中国と独占に近い契約を結んでいます。鉱物によっては中国自体に鉱床があります。そういった鉱物の入手において、何か問題が起こると予想しますか。
Ford Some of them are tougher to get than others, but they keep finding new sources too. There are new sources in this country. The Salton Sea out in the desert in California―turns out that’s got quite a bit of lithium that’s ready to be mined.
フォード 中には特に入手が難しいものもありますが、新たな供給源も見つかり続けています。アメリカにも新たな供給源がありますよ。カリフォルニア州の砂漠にあるソルトン湖には、かなりの量のリチウムがあって、すぐにも採掘できることが判明しています。
Zakaria The next big phase of electric vehicles, I assume, will be Chinese EVs, because they…they have huge numbers there. Are you ready to compete with Chinese EVs in America?
ザカリア 電気自動車に関する次の大きな局面は、恐らく中国のEVです。何しろ、数が膨大ですから。アメリカで中国製EVと競争する準備はできていますか。
Ford Probably not quite yet. They’re already going to Europe, and they’re growing very fast in Europe. They’re not here, but they’ll come here, we think, at some point, and we need to be ready, and we’re getting ready.
フォード あと少しのところでしょうね。中国のEVは既にヨーロッパに進出し、ヨーロッパで急成長しています。アメリカには来ていませんが、いずれ来るでしょう。準備が必要ですし、私たちは準備を進めています。
記事提供元
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