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2024年10月調査:就活生の変化と採用戦略の新たな方向性

公開日2024/11/29 更新日2024/11/29 ブックマーク数
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2024年10月調査:就活生の変化と採用戦略の新たな方向性

文化放送キャリアパートナーズが実施した「ブンナビ学生アンケート」(2024年10月調査)は、26卒の就活生を対象に、企業選びやインターンシップ参加などの傾向を分析したものです。
この調査結果は、学生の価値観や行動の変化を反映しており、人事部が採用活動を最適化する上での貴重な指針を提供しています。本記事では、その詳細と具体的な採用施策への提案を解説します。

学生の企業規模への意識の変化

調査結果によれば、「できれば大手企業に就職したい」と答えた学生は47.8%で、昨年比で10ポイント減少しました。一方、「企業規模は気にしない」と答えた学生は33.8%と、6.8ポイント増加しています。

このデータから、学生の企業規模に対する優先順位が低下しつつあり、規模以外の要素で企業を評価する傾向が強まっていることがわかります。 この変化は、中小企業やベンチャー企業にとっての採用機会を広げる一方で、大手企業にとっては魅力の再定義が求められる状況を示しています。

企業選びの軸と価値観の多様化

学生が企業を選ぶ際の基準として、「やりたいこと軸」が昨年比2.6ポイント増の67.7%でトップとなりました。一方で、「社風・雰囲気」「大手・安定性」「待遇・条件(給与・福利厚生)」といった従来重視されていた要素は軒並み減少しています。

このデータは、学生が「具体的な仕事内容」や「キャリアビジョンの実現」に焦点を当てていることを示唆しています。単に「安定」や「条件の良さ」を訴求するのではなく、企業が提供できる成長機会や業務内容を明確に伝えることが必要です。

インターンシップの影響力と課題

調査では、82.4%の学生がインターンシップやオープンカンパニーに参加していることが明らかになりました。その参加理由として、「企業・業界に興味がある」(68.3%)、「就活に役立つと思った」(37.4%)、「採用につながる」(30.1%)が挙げられました。

インターンシップの重要性はその影響力の大きさにも表れています。参加後の好感度向上の理由として「社員の雰囲気」が70.9%でトップとなる一方、好感度低下の理由も同じく「社員の雰囲気」(66.7%)が挙げられました。学生がインターンシップを通じて「社員の人間性」や「社内の雰囲気」を強く意識していることが浮き彫りになっています。

業界・企業研究における学生の苦悩

調査では、65.5%の学生が「業界・企業研究に困難を感じている」と回答しています。具体的には、「進め方が分からない」「どこまで深掘りするべきか分からない」という声が多く聞かれました。企業側が適切な情報を提供し、学生が自社を理解する手助けをすることが必要です。

人材を確保するために企業が考えるべきこと

1. 規模以外の魅力を明確化する

学生が企業規模よりも仕事内容や成長機会に重きを置いている現状を踏まえ、自社の特徴や魅力を具体的に伝えることが重要です。特に中小企業やベンチャー企業は、柔軟な働き方や早期の裁量権付与など、大手にはない強みを打ち出すべきです。

2. インターンシップでの社員交流を強化する

インターンシップ参加者が重視する「社員の雰囲気」を最大限に活かすため、社員との交流機会を計画的に設けることが効果的です。例えば、座談会やランチミーティングを通じて、社員の実際の働き方や人柄を感じてもらう場を提供すると良いでしょう。

3. 情報発信を効率化する

業界・企業研究に迷う学生に対して、わかりやすい企業情報や業界動向を提供することが重要です。特に動画コンテンツやインフォグラフィックを活用することで、視覚的で理解しやすい情報を発信できます。また、SNSや就活プラットフォームを通じた効果的な情報発信も欠かせません。

4. 学生の価値観に寄り添った採用プロセスの設計

「やりたいこと」を重視する学生が増えているため、応募書類や面接で学生自身がキャリアビジョンを表現できるような設問を設けると良いでしょう。また、採用プロセスを通じて、学生が自分の目指す働き方を企業と結びつけられる体験を提供することが求められます。

まとめ

本調査結果は、学生が企業選びの基準を多様化させている現状を明確に示しています。人事部は、学生の変化に柔軟に対応し、企業の魅力を効果的に伝えるための新しいアプローチを検討する必要があります。特に、インターンシップや情報発信の質を高め、学生との接点を大切にすることで、自社に対する好感度を高め、優秀な人材を獲得するための道筋を構築できます。

採用戦略の中心に「学生理解」を据えた取り組みを進めることで、変化する就活市場において競争力を維持し続けることが可能です。企業としての強みを学生目線で再構築し、新たな採用の成功モデルを創り上げましょう。

参考資料)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000090419.html


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