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正月うつとは?原因や企業のサポート方法を人事向けに解説

公開日2024/12/28 更新日2024/12/27 ブックマーク数
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正月うつとは

今年の年末年始は長期休暇ですが、休暇が終わり仕事に戻るタイミングで、「正月うつ」を引き起こす従業員が増える傾向があります。これは、生活リズムの乱れや業務への不安からくるもので、放置すると職場全体に悪影響を及ぼす可能性があります。

特に人事労務担当者にとって、正月明けは従業員のメンタルケアや職場環境の調整が重要となる時期です。本記事では、正月うつの原因や職場への影響を解説するとともに、人事担当者が実践できる具体的なサポート方法や未然に防ぐための取り組みについてご紹介します。さらに、従業員のメンタルヘルスを支えるためのおすすめサービスもご紹介しますので、ご参考ください。

正月うつとは

「正月うつ」とは、年末年始の長期休暇明けに感じる憂うつな気分やストレスを指します。これは医学的な正式名称ではありませんが、多くの人が経験する心理的な状態として知られています。年末年始の特別な雰囲気から日常生活や職場に戻る際のギャップが大きな原因となり、仕事へのやる気が出ない、集中力が続かない、イライラするといった症状が見られることがあります。

特に、休暇中に生活リズムが乱れたり、過度な飲食や睡眠不足が続いたりした場合、身体的な疲れが精神的な負担となり「正月うつ」を引き起こしやすくなります。これに加え、休暇中に解消できなかった仕事への不安や人間関係の問題も影響を及ぼします。

「正月うつ」を放置すると従業員のパフォーマンスや職場全体の雰囲気に悪影響を及ぼす可能性があるため、人事担当者をはじめ、企業には早期の理解と対策が求められます。

正月うつの原因

正月うつの原因

「正月うつ」の主な原因は、年末年始の特別な環境や生活スタイルから、日常のリズムや仕事の環境へと戻る際の心理的・身体的ギャップにあります。以下は代表的な原因です。

1. 生活リズムの乱れ

長期休暇中は、普段より遅く起きたり、夜更かしをしたりと生活リズムが乱れがちです。このリズムの乱れが休暇明けにも続き、日中の眠気や集中力の低下を引き起こし、憂うつな気分を増幅させます。

2. 仕事への不安やプレッシャー

長期休暇中に仕事から離れることで、未処理のタスクや新年から始まる新たな業務への不安が強まることがあります。特に年始は業務計画や目標達成へのプレッシャーが高まる時期ですので、それが心理的負担となる場合があります。

3. 人間関係へのストレス

職場の人間関係に課題を抱えている場合、再び同僚や上司と顔を合わせることへのストレスが「正月うつ」の一因となります。特に休暇中に孤独を感じていた場合、職場に戻ること自体が大きな心理的負担になることもあります。

4. 休暇中の過度な疲労

年末年始は忘年会や新年会、家族行事などで忙しくなることが多く、心身ともにリフレッシュするどころか、かえって疲れをためてしまうことがあります。この疲労が、休暇明けの業務復帰を一層難しくします。

5. 季節的要因

正月明けの1月は日照時間が短く、寒さが厳しい時期でもあります。この季節的要因が気分の落ち込みやエネルギーの低下を引き起こし、「正月うつ」の要因となることも考えられます。

正月うつがもたらす職場への影響

「正月うつ」が従業員に発生すると、職場全体に以下のような影響が及ぶ可能性があります。特に年始は新たな目標設定やプロジェクトの始動が多い時期であり、これらの影響を放置することで、業務効率や職場環境に悪影響を与えるリスクが高まります。

1. 生産性が低下する

正月うつにより、やる気や集中力が欠けた状態で出社する従業員が増えると、業務の進捗が遅れ、生産性が低下します。特に重要な会議やタスクの遂行が遅れると、チーム全体のパフォーマンスにも悪影響を与える可能性があります。

2. 欠勤や遅刻が増える

正月明けに気持ちが落ち込むことで、出勤そのものに抵抗を感じる従業員が増える場合があります。その結果、欠勤や遅刻が増え、予定していた業務のスケジュールが乱れる可能性があります。

3. コミュニケーションが停滞する

正月うつによって意欲が低下すると、従業員間のコミュニケーションが減少することがあります。これにより、チームでの連携や情報共有が滞り、業務効率がさらに悪化するリスクがあります。

4. 職場環境が悪化する

一部の従業員が正月うつに陥ると、全体の雰囲気が影響を受け、職場の活気が失われることがあります。特にリーダーシップを発揮するべき人材が不調に陥ると、チーム全体に悪影響を及ぼします。

5. 深刻なメンタルヘルス問題を引き起こす場合も

「正月うつ」を適切にケアしない場合、心身の不調が長引き、うつ病や燃え尽き症候群といった深刻な問題に発展する可能性があります。これは従業員個人だけでなく、組織全体に長期的な影響を与える要因となります。

人事担当者が知っておくべき、正月うつのサイン

「正月うつ」は、適切なケアを行わないと従業員のパフォーマンスや職場環境に悪影響を及ぼす可能性があります。人事担当者が早期に気づき対応するためには、正月うつのサインを理解しておくことが重要です。以下に、職場で観察できる主なサインを挙げます。

1. 表情や態度に変化がある

・休暇明けに笑顔が減り、元気がない様子が見られる。
・職場での会話が減り、孤立しがちになる。
・仕事に対する意欲や活気が感じられない。

2. 遅刻や欠勤が増える

・休暇明けに遅刻や無断欠勤が増える傾向がある。
・出社しても午前中に集中できない様子が見られる。

3. 仕事の進捗や成果が停滞する

・以前は問題なくこなしていた業務でミスが増える。
・納期やタスクの優先順位を守れなくなる。

4. コミュニケーションが減った

・チーム内でのやり取りを避けるようになる。
・同僚や上司との対話を最小限にしようとする。

5. 身体的なサインが見られる

・頭痛や疲労感、食欲不振を訴えることが増える。
・眠そうな様子やエネルギーの低下が目立つ。

◇サインを見逃さないために

人事担当者が従業員のこれらのサインに気づいた場合、早めのフォローアップが必要です。特に、普段とは異なる行動や態度の変化が複数見られる場合は、1on1面談やカジュアルな会話を通じて、従業員の状況を丁寧にヒアリングしましょう。

従業員が安心して相談できる環境を整えることで、早期の問題解決や信頼関係の構築に繋がります。

正月うつ対策として人事ができるサポート方法

正月うつ対策として人事ができるサポート方法

正月うつは適切なサポートで緩和することが可能です。人事担当者として、従業員がスムーズに業務へ復帰できるよう、以下のような具体的なサポート方法を取り入れることが効果的です。

1. 休暇明けの業務を調整する

長期休暇明けには急な締め切りや負荷の高い業務を避け、徐々にペースを取り戻せるようなスケジュールを設定します。
チームでのタスク分担を見直し、従業員が安心して業務を再開できる環境を整えましょう。

2. 柔軟な働き方を導入する

休暇明け1週間は時差出勤やリモートワークを許可するなど、働きやすい環境を提供します。
必要に応じて有給休暇の取得を促し、身体的・精神的な回復期間を設けることも効果的です。

3. 1on1面談や相談窓口を活用する

正月明けに個別面談を実施し、従業員一人ひとりの状況をヒアリングします。これにより、個々の不安やストレスに気づきやすくなります。
メンタルヘルスの専門相談窓口や外部カウンセリングサービスを案内し、相談しやすい環境を整えます。

4. メンタルヘルスケア研修を実施する

ストレス管理や気分転換の方法を学べる研修やセミナーを実施します。
自律神経を整える呼吸法や軽い運動の重要性を伝えるプログラムを取り入れるのもおすすめです。

5. ポジティブな職場環境を構築する

年始には新年会やカジュアルなイベントを開催し、従業員同士がリラックスできる時間を設けます。
仕事の合間に雑談をして、職場全体の雰囲気を明るくする工夫を行いましょう。

6. 働き方や人間関係を見直す

業務負担が過剰になっていないか、職場の人間関係にストレスがないかを定期的に確認します。
上司やチームリーダーに対し、従業員のサポート方法をアドバイスするのも効果的です。

◇サポートを実施する際のポイント

正月うつ対策を講じる際には、従業員が「見守られている」と感じられるよう、細やかな配慮が重要です。一方で、過度に干渉すると逆効果になる場合もあるため、従業員の自主性を尊重しながら、適切な距離感を保つことを心掛けましょう。

従業員の心身の健康が保たれることで、職場全体の生産性やエンゲージメントの向上にもつながります。人事が中心となって、職場全体で正月うつに対する理解と対策を進めていきましょう。

従業員の正月うつを未然に防ぐための取り組み

「正月うつ」を防ぐためには、休暇中から復職後まで一貫して従業員のメンタルケアに配慮した取り組みが効果的です。以下では、未然に防ぐための具体的な方法を紹介します。

1. 休暇前のフォローアップ

・年末の業務整理のサポート
休暇中に不安を残さないよう、年内に業務の進捗を整理し、必要であれば翌年のタスクを明確化します。従業員が安心して休暇に入れる環境を整えましょう。
・来年の目標や計画の共有
新しい年に向けた具体的な目標やポジティブなメッセージを共有することで、復帰後のモチベーション維持につなげます。

2. 休暇中のリフレッシュをサポート

・健康的な生活習慣の推奨
年末年始は生活リズムが乱れやすい時期です。社内メルマガや通知などで、適度な運動や規則正しい生活の重要性を伝え、リフレッシュ方法を提案します。
・メンタルヘルスケア情報の提供
自宅で取り組めるストレスケアやリラクゼーション方法を紹介し、休暇中も心身の健康を保てるようサポートします。

3. 休暇明けのスムーズな復職をサポート

・柔軟な働き方の活用
休暇明け直後の数日は、時差出勤や短時間勤務を可能にすることで、従業員が無理なく通常のペースに戻れる環境を提供します。
・職場復帰プログラムの導入
メンタルヘルスを配慮した復職支援プログラムを設け、従業員がスムーズに仕事へ戻れるようフォローします。

4. 職場の雰囲気づくり

・新年のポジティブな雰囲気を作る
年始にはカジュアルな朝会やイベントを開催し、従業員同士が交流できる機会を設けます。職場の活気を取り戻し、リラックスできる雰囲気を作りましょう。
・「感謝」の文化を醸成
休暇中に担当者が行った業務やサポートに感謝の意を伝えることで、従業員のやる気を高めます。

5. 従業員が相談しやすい環境の整備

・ストレスチェックや相談窓口の強化
メンタルヘルスチェックを実施し、正月明けの状況を早期に把握します。また、気軽に利用できる相談窓口を整備します。
・上司へのケアスキル教育
チームリーダーや上司が従業員の変化に気づきやすくなるよう、メンタルケアの基本スキルを学ぶ機会を提供します。

組織全体で未然防止に取り組む意義

「正月うつ」を未然に防ぐ取り組みは、従業員個々の健康維持だけでなく、職場全体のパフォーマンス向上や定着率の改善にも寄与します。人事が積極的に主導することで、従業員が安心して働ける職場環境を構築できるでしょう。

メンタルヘルスケア・ストレスチェックのサービス4選

ラフールサーベイ

ラフールサーベイ公式サイト

出所:ラフールサーベイ公式サイト

エンゲージメントだけでは解決できない、課題と対策がひとめで分かる。
人的資本とウェルビーイング経営実現のサーベイです。

累計導入社数2,000社の実績!業種・業態・規模問わず幅広くご利用いただいてます。

「エンゲージメントスコア」だけわかれば良いと思っていませんか?
もちろんエンゲージメントを知ることは重要ですが、組織改善には足りない要素もあります。

・スコアを見ているだけで解決につなげられていない方
・課題の要因が分からない方
・丁寧なサポートでしっかり使いこなしたい方
・はじめてサーベイを実施する方
・従業員のセルフマネジメント力をあげたい方
にお勧めのツールです。

ストレスチェック「Co-Labo」

ストレスチェック「Co-Labo」公式サイト

出所:ストレスチェック「Co-Labo」公式サイト

従来の「ストレスの原因」と「結果」のみに重点がおかれたストレスチェックと異なり、「コーピング(ストレスの原因への対処)」と「コーピングの資源」も測定でき、ストレスと上手くつきあうストレスマネジメントの強化に加え、集団分析結果をより活用することのできるストレスチェックツールです。

PULSE AI

PULSE AI公式サイト

出所:PULSE AI公式サイト

PULSE AI(パルスアイ)は、AIでエンゲージメントを高める組織改善クラウドです。月1回のアンケート配信で、従業員の本音を把握&退職リスクを可視化し、「強い組織をつくる」ことで、会社の業績向上につなげることができます。従業員エンゲージメントサーベイだけではなく、1on1支援、ストレスチェック、AIメンターなど様々な機能が充実しています。

外国人も日本人も安心して利用できる従業員健康管理サービス「WELL ROOM」

WELL ROOM公式サイト

出所:WELL ROOM公式サイト

WELL ROOMは、以下3つのサービスを1社当たり5,500円から利用が可能です。

【1】健康診断・人間ドックサービス
・まだ日本では数の少ない「外国語対応可能な健診実施医療機関」の検索や予約管理がシステム上でできます。
・現在は日本語/英語に対応しています。

【2】メンタルヘルス相談サービス
・多言語対応可能な臨床心理士や公認心理師に、通訳を介することなく従業員が直接日常の悩みをオンラインで相談ができます。
・現在は日本語/英語/中国語/ベトナム語/フランス語/スペイン語/ブラジルポルトガル語に対応しています。

【3】産業医相談サービス
・多言語対応可能な産業医のスポット利用に加え、産業医のご紹介も行っています。
・現在は日本語/英語/中国語に対応しています。

まとめ

「正月うつ」は、年末年始の生活リズムの乱れや仕事への不安などが原因で多くの従業員に影響を及ぼします。放置すると職場全体の生産性低下やメンタルヘルス不調の長期化につながるため、人事担当者の早期対応が重要です。

業務負担の軽減や相談窓口の設置、メンタルヘルスケアツールの活用など、具体的な対策を行うことで、従業員の健康と職場の活力を守ることができます。正月うつを防ぎ、健やかな年始を迎えるために、職場全体でのサポート体制を強化しましょう。


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