公開日 /-create_datetime-/
2025年12月27日(土)~2026年1月4日(日)は年末年始休業のため、お問合せなどのご連絡は1月5日(月)以降になります。ご了承くださいませ。

システム開発などの分野では、新しい仕組みとして「レベニューシェア型契約書」が広がり始めています。「レベニュー(revenue)」とは継続的な収益を意味する言葉ですが、どのような特徴がある契約なのか、今回の記事ではこの新しい契約手法について解説します。
まず、レベニューシェア型契約の基本的な仕組みを考えてみましょう。あるシステム開発を例にとると、この契約は契約の締結、システム開発、運用までの一連の流れと、収益の分配を連動させるという仕組みになっています。
通常のシステム開発では、依頼するユーザー(発注者)が開発者に仕事を依頼し、対価として開発費を支払います。開発が完了して運用段階に入ると、その後生じる収益はユーザーに帰属します。
ところがレベニューシェア型契約を締結した場合、開発費という概念は存在せず、開発から運用を継続する中で、ユーザーと開発者が費用と収益を分け合うことになります。
レベニューシェア型契約は、各種アプリ・ゲーム・Webサイト・ECサイトなどを中心に広がりを見せています。契約を締結する場合には、基本的に以下に挙げる項目について契約書に記載する必要があります。
上記のほかは、一般的な業務委託契約書や業務提携契約書などを参考に記載内容を決めるとよいでしょう。ユーザーと開発者の役割分担と、費用や収益の分け方はとくにトラブルになりやすいため、事前に双方で十分に協議する必要があります。
システム開発などのユーザーにとって、レベニューシェア型契約書を交わす最大のメリットは、開発にかかる初期費用を抑えられることです。一方の開発者にとっては安定的な収入を得られることと、システム運用で多くの収益が上がれば、単なる開発費よりも多くの報酬が期待できることがメリットです。双方にとって、リスクを分散できることも利点になるでしょう。
ただし、システム運用で計画通りの収益が得られない場合、開発者も報酬が減るリスクがあります。その反対に予想を超える収益が上がったときには、ユーザーは通常よりも多額の報酬を開発者に支払うことになります。業務提携レベルに近い信頼関係を構築してから、契約を検討したほうがよいかもしれません。具体的な契約書の作成と管理は、契約書管理システムを利用したほうが効率的でしょう。
契約書管理システムについては、以下のページで詳しく紹介しています。
https://www.manegy.com/service/contract_management/
システムやプロジェクトの開発から運用まで、一貫したプロセスと収益を連動させた新しい仕組みがレベニューシェア型契約です。開発が成功して運用が軌道に乗れば、ユーザーと開発者ともにメリットが生じるでしょう。しかし失敗するリスクも考えられるため、双方がある程度の取引をした上で、信頼関係を構築してから契約を実行することが重要です。
参考サイト)
Money Forward|レベニューシェア型契約書の作成ポイントは?
弁護士法人クラフトマン|レベニューシェア契約の概要と主要なサンプル条項
伊藤海法律事務所|レベニューシェアの契約書の注意点は?ポイントを弁護士がわかりやすく解説
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
他社との違いは?電子契約サービスの比較検討ガイドのご紹介
生成AI時代の新しい職場環境づくり
【新卒採用トレンド】優秀な人事は押さえている!新卒採用3大トレンド
管理部門兼任の社長が行うべき本業にフォーカスする環境の構築
契約書作成の際に必ず押さえておきたい8つのポイント
【社労士解説】試験合格に向けた勉強のコツと学習計画の立て方をわかりやすく紹介
事務業務改善の具体例を徹底解説!すぐできる改善策と進め方
【法務担当者が押さえておくべき資格一覧】求人例や転職活動で活かす方法など
企業の賃上げ余力に限界感 最低賃金引き上げに消費回復「効果なし」半数が回答、慎重な見方広がる
NTTデータグループ、AI人財の7万人育成を達成 専門スキルとAIガバナンスの強化を両立
サーベイツールを徹底比較!
管理部門職種別 面接質問集【MS-Japan】
株式譲渡契約書とは?記載事項や作成時の注意点について解説!
海外法人との取引を成功させる!英文契約の基礎知識
これなら先方も納得!取引先と請求書電子化をスムーズに進める3つのコツとは?
【公認会計士の転職】完全ガイド|おすすめの転職先17選や年代別転職のポイントなど
「ホワイト企業の経理」に転職する6つのポイントとは
NEC、生成AIでキャリア相談支援 職場体験プログラムも導入しジョブ型人材マネジメントを加速
経理のDX・自動化スキルは「使える」だけでは不十分!企業が真に求める「プロジェクト推進力」とは(前編)
退職5年以内のアルムナイは退職時と同額以上の待遇で復帰可能 英國屋の「カムバックパス制度」
公開日 /-create_datetime-/