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越境ECの現状とは?市場規模と今後の成長予測について解説

公開日2025/04/14 更新日2025/04/14 ブックマーク数
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越境ECの現状とは?市場規模と今後の成長予測について解説

目次本記事の内容

  1. 越境ECの市場の成長
  2.  世界のEC(電子商取)市場に占める各国の割合
  3.  世界における越境ECのこれまでの成長過程
  4.  日本における越境ECのこれまでの成長過程
  5. 越境ECの将来性
  6.  世界のEC市場は2025年までに7兆ドル規模に拡大
  7.  アジア圏(中国・東南アジア)が成長の中心
  8.  SNSを活用したライブコマースの発展
  9.  物流の効率化と決済システムの進化が市場を後押し
  10. 越境ECに参入すべき理由
  11.  1.国内における消費の減少
  12.  2.ターゲットにできる層の範囲が広がる
  13.  3.低コストで海外に事業展開ができる
  14. 越境EC事業を始めるにあたってのポイント
  15.  1.ターゲット市場の選定
  16.  2.販売チャネルの選定
  17.  3.ローカライズの徹底
  18.  4.物流と決済の整備
  19. 越境EC事業に関するお悩みは専門家にご相談ください

越境ECの市場の成長

近年、インターネットと物流の発展により、越境EC(Cross-Border E-Commerce)が急速に拡大しています。世界中の消費者が国境を越えて商品を購入することが一般化し、市場は年々成長を遂げています。特に、中国、米国、欧州が越境EC市場の主要なプレイヤーとして存在感を示しており、それぞれ異なる特徴を持ちながら発展しています。この記事では、越境ECの市場動向や成功のためのポイントをまとめます。

世界のEC(電子商取)市場に占める各国の割合

世界のEC市場では、中国が圧倒的なシェアを占め、米国や欧州とともに市場を牽引しています。中国では、海外ブランド商品の需要が高く、特に「Tmall Global」や「JD Worldwide」などの越境ECプラットフォームを通じた取引が活発です。一方、米国ではAmazonやeBayを中心としたEC市場が成熟し、欧州ではEU圏内での越境ECが一般的になっています。
日本市場に目を向けると、国内EC市場が成熟する中、海外販売への関心が高まっています。特に中国市場での日本製品の人気が根強く、化粧品や健康食品、家電などの分野で越境ECの需要が拡大しています。

・中国:世界のEC市場の約40%以上を占める。越境ECの需要も高く、海外ブランドの人気が根強い。
・米国:AmazonやeBayを中心としたEC市場が活発で、越境ECの利用も増加中。
・欧州:EU圏内での越境ECが一般的で、特にドイツ、英国、フランスが主要市場。
・日本:国内市場は成熟しつつあるが、海外販売のポテンシャルが高まっている。

世界における越境ECのこれまでの成長過程

越境EC市場は、インターネットの普及と物流の発展を背景に、2010年代から急成長を遂げてきました。特に、スマートフォンの普及やキャッシュレス決済の発展が市場拡大を後押しし、世界の消費者がより簡単に国境を越えて買い物をするようになりました。以下、年代ごとの詳細な成長過程を解説します。

2010年代前半(2010年~2014年):欧米市場が中心、AmazonやAlibabaが国際展開を強化

この時期は、越境EC市場が本格的に成長し始めた時期です。インターネットショッピングの利便性が向上し、世界の消費者が国内市場に限らず、海外の商品をオンラインで購入するようになりました。

・Amazon、eBayが越境ECの成長を牽引
 ・Amazonはすでに欧米市場で確固たる地位を確立していましたが、2010年代前半には中国や日本市場への進出を強化しました。
 ・eBayも、欧米を中心に越境取引を拡大し、特に個人間取引(C2C)の越境ECが活発になりました。

・Alibabaの国際展開
 ・Alibabaは、中国国内でのEC市場を独占的に拡大しながら、海外販売を可能にするプラットフォーム「AliExpress」を2010年に立ち上げました。
 ・AliExpressは、欧米やロシアなどの市場で広がり、中国のメーカーや販売業者が世界中の消費者に直接商品を販売できるようになりました。

・キャッシュレス決済の進化
 ・クレジットカード決済だけでなく、PayPalなどの電子決済サービスが普及し、国際取引のハードルが下がりました。
 ・特にアメリカやヨーロッパでは、消費者が海外のECサイトで安心して購入できる環境が整いました。

2010年代後半(2015年~2019年):中国市場が急成長、Tmall GlobalやJD Worldwideが市場を牽引

この時期には、中国市場の成長が顕著となり、越境ECの中心が欧米からアジアへと移行し始めました。

・中国の越境EC市場が爆発的に拡大
 ・中国では、国内のEC市場が急成長するとともに、海外ブランドへの関心が高まりました。
 ・2014年には、Alibabaが越境ECプラットフォーム「Tmall Global(天猫国際)」を立ち上げ、世界のブランドが中国市場に参入しやすくなりました。
 ・2015年には、JD.com(京東)が「JD Worldwide」を開設し、AmazonやeBayとは異なる中国独自の越境ECエコシステムを形成しました。

・スマートフォンの普及とモバイルECの拡大
 ・スマートフォンの普及により、モバイルEC(m-commerce)が急成長しました。
 ・WeChat Pay(微信支付)やAlipay(支付宝)などのモバイル決済が普及し、消費者がスマホ一つで簡単に海外の商品を購入できるようになりました。

・東南アジア市場の発展
 ・Lazada(ラザダ)やShopee(ショッピー)といった東南アジア向けのECプラットフォームが急成長し、東南アジア地域でも越境ECの利用が拡大しました。
 ・シンガポールやインドネシアなどの市場では、欧米や中国の商品をオンラインで購入する消費者が増加しました。

・物流の進化とフルフィルメントサービスの充実
 ・Amazonが「FBA(Fulfillment by Amazon)」を強化し、販売者が海外配送の手間を省く仕組みを提供。
 ・Alibabaも「Cainiao(菜鳥)」という物流ネットワークを強化し、世界中の消費者に迅速な配送を可能にしました。

2020年代(2020年~2024年):コロナ禍の影響で越境EC需要が急拡大

2020年以降、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で世界的にオンライン購買の需要が爆発的に増加しました。この影響で、越境ECの市場規模も一気に拡大しました。

・ロックダウンによるEC市場の成長
 ・世界各国で外出制限が実施されたため、消費者の購買行動がオフラインからオンラインへと急速にシフトしました。
 ・国内EC市場だけでなく、海外の商品を購入する越境ECの利用も急増しました。

・D2C(Direct-to-Consumer)ブランドの増加
 ・企業が直接海外の消費者に商品を販売するD2Cモデルが拡大しました。
 ・ShopifyやWooCommerceなどのプラットフォームを活用し、中小企業やスタートアップも越境ECに参入しやすくなりました。

・ライブコマースの台頭
 ・中国を中心に、ライブ配信を活用した「ライブコマース」が急成長し、越境ECにも応用されるようになりました。
 ・TikTokやWeChatを活用したライブショッピングが欧米でも普及しつつあります。

・物流と決済のさらなる進化
 ・AIやビッグデータを活用した最適化された物流ネットワークが構築され、海外配送のスピードが向上。
 ・デジタルウォレットや仮想通貨決済など、新しい決済手段の導入が進み、消費者の利便性が向上。

世界の越境EC市場は、2010年代の欧米市場の成長を皮切りに、中国市場の急拡大、そして2020年代のコロナ禍を経て、さらに加速しています。今後も、スマートフォン決済やライブコマースの発展により、越境EC市場は引き続き成長を続けると予測されています。
企業にとっては、これからの越境EC市場の拡大を見越して、適切な販売戦略を立てることが成功のカギとなります。特に、中国や東南アジア市場の成長を見据えた戦略的な展開が重要となるでしょう。

日本における越境ECのこれまでの成長過程

日本の越境EC市場は、主に中国と米国をターゲットに成長してきました。特に、日本製品の品質の高さやブランド力が評価され、アジア圏を中心に人気が拡大しています。以下、日本の越境EC市場の成長を年代ごとに詳しく解説します。

2010年代:楽天やYahoo!ショッピングが海外展開を開始

背景
2010年代に入ると、EC市場が国内外で急成長を遂げ、日本企業も海外市場への進出を模索するようになりました。この時期、日本のECプラットフォームは、越境ECへの対応を強化し、海外の消費者に向けたサービスを拡大しました。

主な動向
楽天の海外展開
・2008年に台湾市場に参入し、その後、中国、米国、東南アジアなどへの進出を加速。
・2012年には......

◆WRITER

弁護士 小野 智博(おの ともひろ)
弁護士法人ファースト&タンデムスプリント法律事務所 代表弁護士

慶應義塾大学環境情報学部卒業。企業のDXサービスについての深い理解に基づき、企業法務を提供している。国際業務を得意とし、日本語・英語の契約書をレビューする「契約審査サービス」や、「外国人雇用マネジメントサービス」「ビザ申請サービス」などを展開している。また、ECビジネス法務を強みとし、EC事業立上げ・利用規約・プライバシーポリシー・規制対応・販売促進・越境ECなどを一貫して支援する「EC・通販法務サービス」を運営している。著書「60分でわかる!ECビジネスのための法律 超入門


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