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海外企業との取引にあたって、国内取引よりも重視すべきリスクと与信管理

公開日2025/04/30 更新日2025/04/28 ブックマーク数

海外企業とこれから取引を始める場合、または継続的に取引している場合、日本とは事情が異なるため、海外与信管理は非常に重要な課題になります。
日本では考えられないようなリスクもあり、相手企業の情報を把握することも国内ほど簡単ではありません。
今回の記事では海外企業との取引リスクと、海外与信管理の重要性について解説します。

海外企業との取引リスク

海外では企業の経営状況が激しく変動しており、1日の間でも多くの企業が倒産し、経営陣が入れ替わり、そして日本とは比較にならない数の訴訟が起きています。
しかもこうした情報をリアルタイムで入手することは難しく、リスクに対する対応が後手にまわる危険性が常にあります。

もちろん取引開始時点では、相手企業について詳細な調査を実施しており、安定した取引を続けているケースもあるでしょう。
しかしそこで安心してリスク管理を怠ると、突然相手企業からの入金が途絶えたり、場合によっては消息が分からなくなったりする場合もあります。たとえ長期的な取引関係にあったとしても、海外与信管理は必要不可欠なのです。

地政学的カントリーリスクの影響

もう1つ海外企業との取引では、カントリーリスクを把握しておく必要があります。
相手企業が拠点を置く国情や地域性など、地政学的リスクがカントリーリスクです。
その国の政治・経済・財政、国際社会でのポジション、自然災害など、さまざまな角度からリスクを検証する必要があるのです。

相手企業の業績が好調で、取引関係も良好に保っていたとしても、相手国が政治的混乱に陥ったり、紛争に巻き込まれたりするリスクがないとはいえません。
とくに最近は世界的に政治と社会不安が高まっています。海外企業との取引では、幅広いテーマについてのリスク管理が必要だといえます。

リスクを回避するための与信管理

海外与信管理を行う際には、基本（デフォルト）とコンプライアンスのリスク、そしてカントリーリスクという3つのリスクを検証すべきといわれています。
これらの与信管理は、取引開始時でも取引継続時でも同様に重視しなければなりません。

企業に実行できることは、まず可能な限り幅広く詳細な情報を集めることです。
その場合海外企業のデータベースや、海外企業調査レポートなどを入手できるサービスを利用するとよいでしょう。
常に海外の国や地域に関する情報を収集することも重要です。
また日本国内のビジネス環境も変化しているため、与信管理システムの導入も検討する価値があるでしょう。

与信管理システムについては、以下のページで詳しく紹介しています。

まとめ

与信管理は、取引相手から代金の回収ができなくなるリスクを回避するために実施されます。
国内企業の場合は情報を得やすいですが、海外の場合リアルタイムで正確な情報を得ることが困難なケースもあります。
可能であれば、海外企業データベースやカントリーリスクレポートなど、海外与信管理サービスの活用がおすすめです。