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経理管理職に必要なスキル6選│身につける方法と合わせて解説

公開日2025/06/02 更新日2025/05/30 ブックマーク数
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経理管理職に必要なスキル6選│身につける方法と合わせて解説

経理として一定の経験を積んできた人にとって、管理職への昇格はキャリアの中でも大きな転機の一つです。
管理職には収入の増加や、より大きな裁量を持って仕事に取り組めるといったメリットがあります。
一方で、「自分が管理職として通用するか」を不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、経理管理職に必要なスキルのうち、特に重要な6つを実務に根ざした視点から解説します。
経理管理職を目指している方や昇格が決まった方は、ぜひ参考にしてみてください。

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スキル①「経営視点」

経理管理職に求められるのは、「会社全体を見渡す目」です。
日々の会計処理にとどまらず、数字の裏にある経営課題戦略の意図を読み解く力が必要です。

反対に、経営視点がないまま管理職になると、「数字の報告はできても提案ができない」、「小さなコスト削減はできるが、根本的な課題解決ができない」といった問題に直面する恐れがあります。

経営視点がある人の考え方

部門最適ではなく全社最適を意識する姿勢

自分の仕事が会社全体の何に貢献しているのかを常に意識しながら、日々の業務に取り組むことが、経営視点を養う第一歩です。
普段から経営会議の資料を読み込み、事業部門の売上やそれに紐づくKPIを経理の目線で定量的に読み解く習慣をつけておくことが大切です。

結果だけでなく、数字の背景や事業の動きを考える

管理職になると、単に過去の数字をまとめるだけでなく、その数字をもとに経営陣の意思決定の材料になる分析提案が求められます。
売上が落ちている原因が一時的な要因によるものか、構造的な問題なのかを読み解く力がなければ、経営層にとって意味のある報告はできません。

中長期の収益性やリスクに目を向ける

経理部門は会社全体のリソース配分に深く関わるため、「この支出は将来的な成長につながるか?」といった視点で判断できることが重要です。
経営層との距離が近くなる管理職にとって、会社の方向性を理解し、会計の観点から支援することが求められるのです。

経営視点を身につける方法

経営視点は、知識だけでなく経験の中で養われていきます。
以下のような業務や行動を行うことで、経営視点を身につけることができるでしょう。

  • 予算策定中期経営計画の作成に関わり、数値と事業戦略の関係を理解する
  • 経営会議の資料議事録に目を通し、意思決定の背景にある考え方を学ぶ
  • 経営企画や営業部門など他部署との打ち合わせに参加し、事業の動きを知る
  • 部門損益だけでなく、キャッシュフロー全社の財務指標も確認する習慣をつける
  • IR資料決算説明会動画で経営陣がどのように外部へ説明しているかを学ぶ

スキル②「マネジメント力」

経理管理職に求められるのは、業務遂行だけでなくチーム全体の成果を引き出す力です。
優れたプレイヤーであった人ほど、「自分でやったほうが早い」という思考に陥りがちですが、管理職には部下の育成やチーム全体の生産性を高めるマネジメントが求められます。

業務の属人化や信頼関係の欠如により、チームが機能しなくなると、会社全体にも深刻な影響を及ぼします。
特に経理部門は納期の遅延やミスが許されない部門であるため、重要なスキルの一つと言えるでしょう。

マネジメントができる人の考え方

「任せる」ことを躊躇しない

管理職は「自分が動く」のではなく、「人を動かす」ことで成果を上げます。
任せたうえで何かあったときに支援する体制を整えることが、チーム全体の力を引き出す第一歩です。

メンバーの強みを活かす

メンバー一人ひとりのスキル性格を把握し、適切な役割分担声かけをすることで、パフォーマンスが最大化されます。
チームとしてのパフォーマンスが最大化できると、繁忙期などもスムーズに対応できるでしょう。

目標と成長に向き合う姿勢を持つ

評価や指導をする際、業務の進捗の確認だけでは不十分です。
その人の成長をどう支援するかを考え、適切なアドバイスをすることを心がけましょう。

マネジメント力を身につける方法

マネジメント力は、経験と継続的な対話を通じて磨かれます。以下のような取り組みが効果的です。

  • OJTでの指導では「正解を教える」より「考えさせる」コミュニケーションを意識する
  • 1on1定期面談などコミュニケーションをとり、部下の状態や課題を把握する
  • 業務マニュアルの整備担当業務の可視化を進め、属人化を防ぐ
  • 評価面談目標設定を通じて、納得感のあるマネジメントに努める

スキル③「決算・税務の十分な実務経験」

経理管理職にとって、決算や税務といった企業の基幹業務を「自分で完結させた」経験は非常に重要です。
単なる補助作業ではなく、全体を俯瞰しリードするスキルが問われます。

主担当経験がないまま管理職になると、「メンバーに適切な指示ができない」「スケジュール管理が正確にできない」「監査対応で受け身になる」といった問題に直面する可能性があります。

具体的な業務は以下の通りです。

<最低限経験すべき経理業務>

  • 月次決算のスケジュール管理と主要科目の残高確認・修正
  • 年次決算の取りまとめ(全体スケジュール立案と進行)
  • 税務申告(法人税・消費税)の概要理解と顧問税理士とのやりとり
  • 監査法人対応(資料準備、初期対応)
  • 勘定科目内訳明細書や固定資産台帳など、決算書類の整備と確認

<できれば経験しておきたい経理業務>

  • 連結決算やIFRSの実務対応経験
  • 開示書類(計算書類、有価証券報告書など)の作成・チェック
  • 税務調査の主対応と社内調整
  • 会計方針や新基準導入に関する検討・提案
  • 決算早期化に向けたプロセス改善の主導

これらの実務経験があれば、経理部門の信頼性や組織全体の安定運営に大きく貢献できます。

スキル④「調整力(コミュニケーション力)」

スキル④「調整力(コミュニケーション力)」

経理管理職は経営陣と従業員の間に立ち、経営方針に則って円滑に組織が機能するように「社内の調整役」としての役割が求められます。
他部署・経営層・外部専門家など多様な相手とやり取りする中で、伝える力・聴く力・調整する力が問われます。

経理管理職がうまく調整ができないと、経営判断のミスやトラブルなどに繋がる可能性も高まります。
また、調整力の一要素としてコミュニケーション力も重要です。

調整力がある人の考え方

相手の立場に立って伝える

情報は「自分が伝えたいこと」ではなく「相手が理解しやすい形」で伝える姿勢が求められます。
経理の専門用語から分かりやすい言葉に言い換えるなど、相手の立場を踏まえて工夫することを意識します。

要点を整理して話す習慣を持つ

特に経営層との対話では、簡潔で論理的な構成が求められます。「結論→根拠→背景」で話すクセをつけましょう。

対立よりも着地点を探る

他部署と意見が食い違った場合も、落とし所を模索する対話力が管理職には不可欠です。
双方が納得のいくような着地点を見つけるようにしましょう。

調整力を身につける方法

経理管理職に求められる調整力を身につけるには、以下の方法を試してみましょう。

  • 短く正確に伝える練習をする
  • 会議や打ち合わせで発言機会を増やし、プレゼン力を磨く
  • 他部署との連携業務(契約・予算・人件費など)で調整を担う
  • 監査法人や税理士、ベンダーなど外部との折衝経験を重ねる

スキル⑤「リスク管理(コンプライアンス意識)」

経理部門は、企業の信頼性ガバナンスを支える存在です。
ミスや不正を未然に防ぎ、法令・社内ルールを適切に運用する意識と行動が経理管理職には欠かせません。

リスク管理ができる人の考え方

ルールの目的を理解する

形式的な遵守ではメンバーに納得感のある説明ができません。
「なぜそのルールがあるのか」を理解することを常に意識しましょう。

違和感を放置せずに確認する

些細なことでも気になったことは見逃さず、必ず確認・対応する習慣を持ちましょう。
トラブルが発生したあとに対処するとなると、工数がかかってしまうため、事前に防ぐ意識が重要です。

早期対応と透明性を意識する

問題が発生した際は、素早く正直に、関係者へ報告・共有することが必須です。
時間がかかったり、内容に不備や間違いがあったりすると、さらなる問題に繋がる恐れがあります。

リスク管理を身につける方法

リスク管理やコンプライアンス意識を磨く方法としては、以下の方法があります。

  • J-SOX対応内部統制の整備に携わり、業務プロセスを可視化・標準化する
  • 過去の不正会計ミスの事例を学び、リスク感度を高める
  • 監査法人内部監査部門との連携を通じて、リスクチェックの観点を習得する
  • 社内ガバナンスに関する研修制度説明会へ積極的に参加する

スキル⑥「業務改善・仕組みづくりの経験」

経理管理職にとって、「業務の効率化」「標準化」「属人化の防止」は避けて通れないテーマです。
改善の積み重ねが、チーム全体の生産性とミスの少なさを左右します。

改善力がある人の考え方

「当たり前」を疑う視点を持つ

これまでの習慣だからと鵜吞みにせず、目的を考えて最適なやり方を探る姿勢が大切です。

属人化を防ぐ仕組みを整える

人が変わっても同じ品質を保てるよう、マニュアルやチェックリストを整備・更新し、属人化を防ぎましょう。

小さな改善を継続する

完璧を目指すことも重要ですが、現場の声をもとに継続的に改善を重ねる姿勢が、経理業務の精度と効率の向上に直結します。
また、状況の変化に応じて柔軟に対応する意識も必要です。

業務改善・仕組みづくりをする方法

以下の方法でチームの業務改善を行ってみましょう。

  • 業務フローを見える化し、無駄や非効率を明文化する
  • 定期的な業務振り返り会議を開催し、改善点を共有する
  • RPAやマクロ、クラウドツールの導入を検討し、自動化・省力化を進める
  • 改善施策の効果をKPIで見える化し、さらなる改善を行う

まとめ

経理管理職に求められるスキルは、専門性にとどまらず、マネジメント力、経営視点、調整力、そして改善推進力など、多岐にわたります。

「まだ自分には早いかもしれない」と感じる方も、まずは今の業務の中で視野を広げ、「自分ならどう動くか」を考えるところから始めてみてください。
今回ご紹介したスキルを意識することで、優秀な経理管理職としての道を切り開くことができるでしょう。

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