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選ばれる会社になるための”個性発揮”の促し方 従業員の個性発揮を促す方法

公開日2025/06/27 更新日2025/06/26 ブックマーク数
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選ばれる会社になるための個性発揮の促し方 従業員の個性発揮を促す方法

それでは、企業はどのように従業員の個性発揮を促していけばよいのでしょうか。
ここからは、「外部適応」と「内部統合」を両立するためのフレームワーク「Will-Can-Must」を用いた考え方を解説します。

図表1

図表1のWill(やりたいこと)、Can(できること)、Must(やるべきこと)の3つの輪の重なる部分が大きいほど、個性が発揮されやすい状態になります。
逆に、いずれかの輪が大きくても、3つの輪の重なりが小さければ、個性は発揮されにくくなります。

たとえば、いくら「やりたい」という気持ちがあっても、それが「できる」だけの能力と、会社として「やるべき」という判断がなければ、社内で活躍することはできないでしょう。

次に、それぞれの輪を最大化させる具体的な方法(図表2)を紹介します。

(1)Will:会社方針に個人の「未来キャリア」を重ねる

図表2

「ラダー効果」を活用してWillの最大化を図ります。
これは、業務を行為レベルで捉えるのではなく、「誰の役に立つのか」「社会的な影響は」と視点を高めて、その目的や意義との繋がりを見出しながら仕事をする手法のことです。

自分の仕事の意義を理解することは、モチベーションの向上につながります。
キャリア開発の仕組みをつくる際は、個人の「未来」や仕事の「意義」を可視化し、定期的にアウトプットする機会を設けることが重要です。

できるだけ具体的なWillを描くために、「パーソナルストーリー(1人ひとりの未来や仕事の意義を、ストーリー形式で書いたもの)」でアウトプットすることをおすすめします。

(2)Can:「全員共通」のポータブルスキルを段階化する

「マイルストーン効果」を活用してCanの最大化を図ります。
これは、ゴールまでの過程に小さな目標をいくつか設定する手法のことです。
人は、ゴールが遠いと諦めてしまいがちですが、段階的な区切りがあると、そこまでの道のりや進捗を明確に把握でき、モチベーションを維持しやすくなります。

人材育成の仕組みをつくる際は、従業員に身に付けてもらいたいどんな環境でも活かせる「ポータブルスキル」の「全体像」と、その「段階」を可視化し、定点観測していくことが重要です。

教育体系や能力体系を整備する企業が多いと思いますが、従業員が常に、「自分の現在地」を把握できるよう、「ストラックアウト(身に付けるべき考え方や能力をマスにして並べ、習得したものからマスをあけていく形式)」で可視化することをおすすめします。

(3)Must:会社が求める人材を「制度表明」する

「コミットメント効果」を活用してMustの最大化を図ります。
これは、目標を掲げるときに、それを誰かに宣言(コミットメント)することで実現しやすくなる心理学の法則です。

人間には、自分の行動や発言、態度に一貫性を持たせようとする性質があるため、コミットメント効果が働くのです。

人事制度を運用する仕組みをつくる際は、会社が従業員に求める「役割」を明確にし、それに対して各自が「目標」を表明する(コミットする)機会を設けることが重要です。

一般的には、人事評価の項目などで表わすことが多いと思いますが、役割と目標がかみ合っていないケースも少なくありません。
そのため、人事評価で活用できる、わかりやすい「役割設計」を行なうことをおすすめします。

記事提供元

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