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人事としてスキルアップや転職を目指す中で、その手段の一つとして資格取得を考える人は少なくありません。
しかし、多くの資格の中から、自分のキャリアに合ったものを選ぶのは容易ではないでしょう。
本記事では、人事に役立つ資格を目的別に取り上げ、資格を取得するメリットや資格以外に求められるスキルについても触れていきます。
人事の仕事において資格は必須ではありませんが、取得することで多くのメリットが得られます。
以下に、人事における主なメリットを2つ取り上げてみましょう。
人事の業務は採用や労務管理、社員教育など多岐にわたりますが、その中には専門的な知識を要するものも少なくありません。
資格取得のための過程を通じて、人事に必要な知識を体系的に学ぶことは、人事担当者にとってメリットです。
さらに、資格の勉強を通じて身についた知識やスキルを日々の業務に活かすことで、仕事の質が向上し、業務の効率化にもつながります。
学びを実務に活かすことで、担当業務への理解が深まり、さまざまな人事課題を解決する能力も向上するでしょう。
資格取得は、知識やスキルを客観的に証明する手段の一つです。
専門資格を保有していれば、社内での評価や昇進の可能性も高まります。
転職市場でも専門資格を持つ人材は評価されることが多く、自身のキャリアの選択肢が広がる点も見逃せません。
企業が求めるスキルに合った資格を取得すれば、転職やキャリアアップを目指す際の大きな武器となるでしょう。
これらのメリットを実現するためには、自身の担当業務やキャリアプランに役立つ資格を見極めることが重要です。
人事担当者が従業員と良好な関係を築き、信頼を得るためには、対人スキルが欠かせません。
ここでは、そのスキルを伸ばすことに役立つ資格を紹介します。
労働者の職業選択や能力開発に関する相談・助言など、キャリア形成を支援するための国家資格です。
学科および実技試験に合格すれば登録でき、資格は5年ごとの更新が必要です。
人事職では、従業員の適性を把握し、適切なキャリアパスを提案する際に役立つ知識が得られます。
試験は年に3回、3月・7月・11月実施されるため、計画的な挑戦が可能です。
職場のメンタルヘルス対策に関する資格で、大阪商工会議所が主催しています。
過重労働やパワハラの防止など、人事職として職場環境のストレス・心の病に向き合う上で有用な検定です。
役割に応じて3つの区分があり、Ⅰ種(マスターコース)は経営層や人事管理職が対象、Ⅱ種(ラインケアコース)は部署管理者、Ⅲ種(セルフケアコース)は自分自身や一般社員向けとなっています。
試験は年に2回(3月・11月)に実施され、Ⅰ種では組織全体の健康管理に関する専門知識を習得できます。
従業員のメンタルヘルスケアやキャリア開発支援を目指す資格で、一般社団法人日本産業カウンセラー協会が運営しています。
特に「傾聴力」に重点を置いており、従業員の悩みに寄り添う方法を学ぶ機会が得られます。
通常の人事業務に加えて、カウンセリングを行えることが大きな強みとなるでしょう。
試験は例年1月に行われ、受験には指定講座の受講などが必要です。
相手の潜在的な能力を引き出し、自発的な行動を促すためのスキルを学ぶ資格です。
コーチング検定は複数の団体が個別に実施しており、それぞれ異なる認定基準があります。
人事の場面では、従業員のモチベーションを高めたり、目標達成をサポートしたりする際に役立ちます。
試験内容や日程は団体ごとに異なるため、受験前に詳細を確認しておく必要があります。
人事職として労務に関する専門知識を深めたい場合、資格取得は有効な方法の一つです。
以下に、労務知識を磨く上でおすすめの資格をピックアップしました。
労働関連法規や社会保険に関する高度な知識を証明する国家資格です。
社会保険労務士は、労務管理や年金、雇用保険に関する書類作成・手続き代行を独占業務として行うことができます。
人事業務で労務をスキルアップしたい人にとっては非常に評価されやすい資格です。
試験は年1回、8月に実施され、学歴や実務経験などの受験要件があります。
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労働者の健康と安全を守るための知識を有する国家資格です。
第一種と第二種があり、第一種はすべての業種に対応可能ですが、第二種は一部業種でのみ適用されます。
50人以上の労働者がいる事業場では、1人以上の衛生管理者を置くことが義務付けられているため、人事においても需要の高い資格と言えるでしょう。
試験日程は地域によって異なりますが、月に数回実施されています。
企業における業務遂行能力を、受検者のレベルに応じて評価する検定試験です。
8分野41試験の中から自分の職種に合った受検が可能で、人事系では「人事・人材開発」と「労務管理」が該当します。
ランクは1級から3級まであり、1級は実務経験が10年以上、2級は5年以上、3級は3年以上という位置付けです。
試験は年2回、10月と2月に行われます。
人事・総務で必要とされる知識と実務能力を問う資格です。
1級から3級まであり、1級は課長レベル、2級は主任レベル、3級は担当者レベル相当で、3級から順番に合格していく必要があります。
3級と2級は特別認定講習に修了した場合でも取得できるため、取り組みやすい点が特徴です。
労務管理を含めて人事業務の基礎から実務まで体系的に学べることから、未経験者やキャリアアップを目指す人にも向いています。
試験は年2回、3月と10月に実施されます。
マイナンバー制度に関する実務知識を習得する資格です。
マイナンバーが社会基盤として定着しつつある中、情報管理や安全措置に関する専門知識は人事職に欠かせないスキルです。
1級から3級まであり、1級は実務者レベル、2級は指導者レベル、3級は一般社会人レベルです。
マイナンバー制度の運用スキルを高めたい人事経験者は1級を、未経験から人事への転職を目指す場合は2級の取得がおすすめです。
試験は年4回、6月・9月・12月・3月に行われます。
人事担当者は、資格以外にどのようなスキルが求められるのでしょうか。
当てはまるものを一つひとつ確認していきましょう。
組織全体をまとめ、目標達成に導く能力が評価されやすいことは、人事においても例外ではありません。
人事の仕事では、チームメンバーの役割を的確に把握し、それぞれの強みを活かしながら調和を図ることが求められます。
マネジメントには、問題解決能力や意思決定の迅速さも含まれます。
これらのスキルを備えることで、部門全体の成果向上に寄与する姿勢が示せるでしょう。
複数の業務を効率的に進める能力は、人事の現場で非常に重要です。
採用活動、社員教育、労務管理など、日々多岐にわたる業務が発生します。
各タスクを優先順位に基づいて整理し、期日までに着実に完了させる力が求められるでしょう。
タスク管理能力を磨くことは、自らの作業だけでなく、チーム全体の効率性アップにも役立ちます。
人事に求められるのは、目標達成のための交渉力・折衝能力です。
ただ計画した内容を淡々と実行しただけでは、企業にとって最適とは言えません。
自ら足を運び、現場の状況を把握した上で計画を進めたり、必要に応じて交渉をしたりすることで、人事として評価される実績を残せます。
倫理観や誠実さといったモラルは、人事の仕事に携わる上で欠かせない資質です。
従業員の個人情報を扱う立場である以上、高い守秘義務と公正さが常に求められます。
労働関連の法令や規則を遵守し、職場全体の規範意識を維持することも人事の重要な役割です。
企業と従業員に不利益を生じさせないためのモラルが、顧客や取引先との信頼関係にも好影響を与えるでしょう。
企業活動のグローバル化が進む中、人事職でも英語力を活かす場面が増えています。
特に海外に拠点を持つ企業では、業務で使用される資料や契約書が英語で記載されたものも少なくありません。
外国人従業員の採用や教育の場面では、英語での対応力が求められるケースが増えています。
英語でのコミュニケーション能力を持つ人事担当者は、グローバルな人材として高く評価されやすいでしょう。
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人事でスキルアップを目指す際は、転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントでは、希望条件に合った求人紹介や応募書類の添削、面接対策など、転職活動全体を通じたサポートが受けられます。
加えて、企業の内部情報や転職市場の動向に詳しいため、スキルアップを目指す転職活動において有益な情報提供に期待できます。
自身にとってどのような資格がキャリアに活かせるのかについても、キャリアアドバイザーとのカウンセリングを通じて適切なアドバイスを受けられるでしょう。
中でも「MS-Japan」は、人事を含む管理部門や士業に特化し、35年以上の転職支援実績がある転職エージェントです。
一般には出回らない非公開求人も数多く扱っており、希望に合う求人に出会える可能性も高まります。
内定後の条件交渉も含めて、求職者一人ひとりに寄り添った手厚いサポートに定評があり、安心して転職活動を進められるでしょう。
人事の転職では、人事に精通した転職エージェントを選ぶことが、スキルアップを望める環境への近道と言えます。
資格は単なる知識の証明にとどまらず、実務に応用しやすいスキルの習得や、転職市場での評価につながる側面があります。
人事で資格は必須ではないものの、スキルアップやキャリア形成の基盤になることは間違いないでしょう。
どの資格が自分に適しているかは、各資格の内容をよく理解することで判断できるようになります。
また、資格を活かした人事の転職を考える際には、管理部門に特化した転職エージェントが役立ちます。
「MS-Japan」のような人事に精通したエージェントを利用することで、自分のキャリアに合った転職先が見つかりやすくなるでしょう。
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