サービスロゴ

もらえる!

Present!

地方企業がTOKYO PRO Market(TPM)を目指す上での労務上の障害と克服策:ロールモデル不在の地で描く上場への道筋

公開日2025/07/06 更新日2025/07/04 ブックマーク数
0

地方企業がTOKYO PRO Market(TPM)を目指す上での労務上の障害と克服策:ロールモデル不在の地で描く上場への道筋

地方企業がTOKYO PRO Market(TPM)への上場を目指す際、その道のりは決して平坦ではありません。特に労務の観点からは、専門人材の不足や身近なロールモデルの不在といった、都市部ではあまり顕在化しない特有の「ハンディキャップ」が存在します。しかし、これらの障害を正確に理解し、適切な対策を講じることで、TPM上場は十分に実現可能です。

ここでは、IPOに精通し、公開引受審査の経験も持つ社会保険労務士の視点から、地方企業がTPM上場を目指す上で直面しがちな労務上の障害と、その克服策について、詳細なコラムとして解説します。

目次本記事の内容

  1. 1. 「身近なロールモデル不在」という最大の心理的・実務的障害
  2. 2.「専門人材の不足」という構造的な課題
  3. 3. 「既存の労務慣行からの脱却」という文化的な壁
  4. まとめ:TPM上場は地方企業の新たな地平を拓く

1. 「身近なロールモデル不在」という最大の心理的・実務的障害

地方企業にとって、上場企業が少ない環境は、経営層や管理職にとっての心理的なハードルとなり得ます。「上場とはどういうものか」「何から手を付けて良いか分からない」といった漠然とした不安に加え、実際に上場を経験した他社の事例やノウハウを間近で学ぶ機会が少ないことが、具体的な行動を阻害する大きな要因となります。

労務上の影響

上場基準の理解不足: 本則市場と同等の労務管理水準が求められるTPMの特性や、具体的な審査ポイントに対する認識が不足しがちです。
準備の遅れ: どこから手を付けて良いか分からず、労務デューデリジェンスや規程整備などの準備が後回しになる傾向があります。
社内体制構築の困難さ: 上場企業に求められる内部統制の一環としての労務管理体制(例:担当者の配置、

克服策

■積極的な情報収集と学習

・セミナー・研修への参加: 東京証券取引所やJ-Adviserが主催するTPM上場に関するセミナー、労務管理に関する専門セミナーに積極的に参加し、最新情報や基礎知識を習得します。オンライン形式のセミナーも活用し、移動の負担を軽減することも有効です。

・書籍・専門情報の活用: 上場準備に関する書籍や専門誌、信頼できるWebサイトからの情報収集を継続的に行い、知識を深めます。

■外部専門家との早期連携

・経験豊富なJ-Adviserの選定: TPM上場はJ-Adviserによるサポートが必須です。地方企業の特性や課題を理解し、上場支援実績が豊富なJ-Adviserを選定することが重要です。J-Adviserは労務管理の観点からもアドバイスを提供してくれます。

・IPO支援実績のある社会保険労務士の活用: 地方に少ないからこそ、オンライン会議などを積極的に活用し、都市部に拠点を置くIPO支援経験豊富な社会保険労務士に依頼することを検討すべきです。労務デューデリジェンスから規程整備、労務管理体制構築まで一貫したサポートを受けることで、手探りの状態から脱却できます。

・同業他社・先行事例からの学び: 地域は異なっても、TPM上場を果たした同業他社や、規模が近い企業の事例をIR情報や公開されている資料から研究し、自社に適用できる部分を洗い出すことも有効です。

2.「専門人材の不足」という構造的な課題


記事提供元



企業経営並びに人事に関わる全てのみなさまへ
創業以来、お客様の右腕、そしてパートナーとして、発展の事業支援、事業創造のお手伝いをするとともに、
阻害するリスクに対してお客様とともに戦い、お客様の価値向上の環境づくりに邁進しております。
お客様の発展並びに価値向上のため、本業に専念できる環境を作ることで一緒に歩み価値を創造していく。これが当事務所の思いです。

ニュースを読んでポイントGET!(公開日の翌日13時前限定で取得可能)

おすすめコンテンツ

人気記事ランキング

キャリア記事ランキング

新着動画

関連情報

マネジーポイントを貯めると各種ポイントと交換できたりカタログギフトとも交換可能です。また今なら初回特典として1,600ポイントをプレゼント!

マネジーの会員登録はこちら