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【2025年最新】もにす認定制度とは?メリット・認定基準から申請方法までを徹底解説

公開日2025/09/09 更新日2025/09/08 ブックマーク数
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【2025年最新】もにす認定制度とは?メリット・認定基準から申請方法までを徹底解説

深刻化する人手不足の中、多様な人材が活躍できる職場づくりは、もはや企業の存続に不可欠な経営課題となっています。その試金石の一つが「障害者雇用」です。

この記事では、厚生労働省が優良な取り組みを行う企業を認定する「もにす認定制度」に焦点を当て、そのメリットから、具体的な認定基準、そして申請・活用の手順までを、人事担当者向けに分かりやすく解説します。

[ 目次 ]

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もにす認定制度とは?企業が得られる4つのメリット

もにす認定制度は、障害者雇用に関して特に優良な取り組みを行う企業を厚生労働大臣が認定する制度です。
正式名称は「障害者雇用優良事業主認定制度」で、2020年4月からスタートしました。
「もにす(MONIS)」という愛称は、「More Inclusive Society」の頭文字に由来しています。

メリット①:企業イメージとブランド価値の向上

認定企業には専用のシンボルマーク「もにすマーク」が付与され、これを自社ウェブサイトや名刺、商品パッケージ、求人票に掲載することができます。
このマークは、障害者雇用に積極的で、社会貢献度の高い企業であることを視覚的に示す強力なツールとなります。
特にESG経営やSDGsへの関心が高まる現在において、ステークホルダーに対する企業の社会的責任への取り組みを明確に示すことができ、投資家や取引先からの評価向上にも繋がります。

メリット②:人材採用における競争力の強化

若年層を中心とした求職者の価値観は大きく変化しており、単に給与や待遇だけでなく、「働きやすさ」や「企業の社会貢献度」を重視する傾向が強まっています。
もにす認定は、多様性を尊重し、誰もが活躍できる職場環境を整備している証拠として機能します。
実際に、認定企業の多くが「求職者からの問い合わせ増加」や「応募者の質の向上」を実感しており、優秀な人材確保における差別化要因として活用しています。

メリット③:公共調達や金融機関からの優遇措置

もにす認定企業は、各種の優遇措置を受けることができます。
日本政策金融公庫では、認定企業向けの特別利率での融資制度があり、通常より0.9%の金利優遇を受けられます。
また、多くの自治体では公共調達における総合評価落札方式において、もにす認定企業に対して加点評価を行っています。
これにより、同程度の技術力であれば、認定企業が優先的に契約を獲得できる可能性が高まります。

メリット④:社内のダイバーシティ推進と組織活性化

認定を目指すプロセス自体が、組織全体のダイバーシティ推進を加速させる効果があります。
障害のある従業員が働きやすい環境は、結果として全ての従業員にとって働きやすい環境となることが多く、従業員エンゲージメントの向上や離職率の改善に繋がります。
また、多様な視点や経験を持つ人材が集まることで、イノベーションの創出や課題解決力の向上といった組織力強化の効果も期待できます。

【申請前に要確認】もにす認定の具体的な評価項目と基準

もにす認定を取得するためには、厚生労働省が定める評価項目において一定の基準を満たす必要があります。
申請前に自社の現状を確認し、不足している部分を改善することが重要です。

前提条件:法定雇用率を達成しているか?

最も重要な前提条件は、障害者雇用促進法に基づく法定雇用率(2024年現在2.3%)を達成し、かつ雇用率を申告していることです。
さらに、過去3年間において障害者雇用促進法に基づく勧告を受けていないことも必要です。

評価項目①:障害者雇用の「アウトプット(成果)」に関する取り組み

この項目では、実際の雇用実績と定着状況が評価されます。
具体的には:

  • 障害者の雇用率が業界平均を上回っている
  • 過去3年間の障害者雇用者数が安定している、または増加している
  • 障害者の離職率が低く、定着率が高い
  • 正社員としての雇用割合が高い

評価においては、単に雇用率を満たすだけでなく、継続的で安定した雇用実績が重視されます。

評価項目②:障害者雇用の「イニシアティブ(取り組み)」に関する取り組み

積極的な採用活動と雇用機会の拡大に向けた取り組みが評価されます:

  • 障害者採用に特化した採用計画の策定と実行
  • ハローワーク、就労移行支援事業所、特別支援学校等との連携
  • 職場実習の積極的な受け入れ
  • 障害特性に配慮した多様な募集方法の実施
  • 社内での障害者雇用に関する理解促進活動

重要なのは、単発的な取り組みではなく、継続的で計画的な活動を行っていることです。

評価項目③:障害者雇用の「インクルージョン(定着支援)」に関する取り組み

採用後の定着支援と能力開発に関する取り組みが評価されます:

  • 障害者専用相談窓口の設置
  • メンター制度やジョブコーチ制度の導入
  • 定期的な面談や健康管理体制
  • 能力開発・キャリアアップ機会の提供
  • 通院や服薬への配慮
  • 職場環境の改善(バリアフリー化、支援機器の導入等)

この項目では、障害のある従業員が長期的に活躍できる環境整備が重視されます。

申請準備から認定取得後の活用までロードマップ

ステップ①:申請書類の準備

もにす認定の申請には、以下の書類が必要です:

  • 認定申請書(厚生労働省指定様式)
  • 障害者雇用状況報告書の写し
  • 就業規則等の雇用管理に関する書類
  • 障害者雇用に関する取り組み内容を説明する資料
  • 組織図、従業員数に関する資料

申請書類は厚生労働省のウェブサイトからダウンロードできます。
取り組み内容を証明する添付資料については、研修記録、相談窓口の設置資料、職場環境改善の記録等、具体的な活動が分かるものを準備しましょう。

ステップ②:都道府県労働局への申請

申請書類の準備が完了したら、事業所の所在地を管轄する都道府県労働局に申請します。
申請方法は窓口持参または郵送で、手数料は無料です。
申請から認定までは通常2〜3ヶ月程度かかるため、認定マークを活用したい時期から逆算して申請時期を決定することをお勧めします。

ステップ③:審査・認定

労働局による書面審査の後、必要に応じて実地調査が行われます。
審査では、提出書類の内容確認に加え、実際の職場環境や従業員への聞き取り等が実施される場合があります。
認定基準を満たしていると判断されれば、厚生労働大臣による認定が行われ、認定通知書とともにもにすマークの使用が許可されます。

ステップ④:認定後の広報・採用活動への活用法

認定取得後は、積極的な活用が重要です:

広報活動:プレスリリースの配信、自社ウェブサイトでの認定取得の告知
採用活動:求人票や採用サイトでのもにすマーク表示
営業活動:提案資料や名刺への認定マーク掲載
相乗効果の創出:えるぼし認定(女性活躍推進)、くるみん認定(子育てサポート)等、他の認定制度と組み合わせたダイバーシティ経営のアピール

認定は企業の信頼性を高める重要な資産として、様々な場面で積極的に活用しましょう。

もにす認定制度に関するよくある質問(FAQ)

Q. 申請に費用はかかりますか?

A. もにす認定の申請に費用は一切かかりません。
申請書の提出から認定まで、全て無料です。

Q. 認定の有効期間はどのくらいですか?更新は必要?

A. 認定の有効期間は3年間です。
継続を希望する場合は、有効期間満了前に更新申請を行う必要があります。

Q. 障害者雇用率が未達成ですが、申請できる方法はありますか?

A. 法定雇用率の達成は認定の前提条件のため、未達成の場合は申請できません。
ただし、特例子会社制度を活用している場合は、親会社とのグループ全体での雇用率で評価されます。

Q. 認定を取得すると、何か助成金はもらえますか?

A. 認定自体に対する助成金はありませんが、日本政策金融公庫の優遇融資制度や、各種の補助金申請時の加点評価を受けることができます。

まとめ|もにす認定は、多様性の時代に「選ばれる企業」になるための第一歩

もにす認定制度への取り組みは、単なる障害者雇用の問題ではなく、ダイバーシティ&インクルージョンを推進し、多様な人材から「選ばれる企業」になるための重要な経営戦略です。
人手不足が深刻化する中、多様な人材が活躍できる環境を整備することは、企業の持続的成長にとって不可欠な要素となっています。
認定取得により得られるメリットは、企業ブランドの向上、優秀な人材の確保、各種優遇措置の活用など多岐にわたります。
また、認定を目指すプロセス自体が、組織全体の働きやすさ向上と生産性向上に繋がる好循環を生み出します。
この記事を参考に、まずは自社の現状が認定基準とどれくらい近いかを確認することから始めてみてはいかがでしょうか。

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