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【サンプル付】コンピテンシー評価とは?評価項目の作り方から導入手順までを徹底解説

公開日2025/09/08 更新日2025/09/05 ブックマーク数
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ハイパフォーマー

「部下の評価、いつも自分の感覚に頼ってしまい、フィードバックに困る…」 「評価者によって基準がバラバラで、社員から不満が出ている…」
このような悩みを抱える管理職や人事担当者は少なくありません。
そこで注目されているのが、成果に繋がる"行動"に着目する「コンピテンシー評価」です。

本記事では、この評価制度をゼロから設計し、社内に導入するための具体的な手順を解説します。

[ 目次 ]

なぜ今、コンピテンシー評価が必要なのか?

コンピテンシー評価とは?

コンピテンシー評価とは、高い成果を上げている人材の行動特性を分析し、それを評価基準として活用する人事評価手法です。
単に「何ができるか」ではなく、「実際にどのような行動を取ったか」に焦点を当てることで、より客観的で公平な評価を実現します。

従来の能力評価との違い

従来型:「リーダーシップがある」(抽象的)
コンピテンシー型:「チーム内で意見が分かれた際、各メンバーの意見を整理し、全員が納得できる方向性を提示した」(具体的行動)

導入による3つのメリット

評価の公平性向上:明確な行動基準により評価者による「ブレ」が減少
効果的な人材育成:「どう行動すればよいか」が分かるため、実践的な育成が可能
組織戦略との連動強化:求める人物像が明確になり、採用や配置にも活用

【3ステップで設計】コンピテンシー評価制度の作り方

ステップ①:コンピテンシーモデルの作成

1. ハイパフォーマーの選定
各職種・階層で継続的に高い成果を上げている社員を3-5名選出します。
2. 行動インタビューの実施
「最も困難だったプロジェクトで、どのような行動を取りましたか?」
「チームメンバーのモチベーションが下がった時、具体的にどう対応しましたか?」
3. 共通する行動パターンの抽出
コンピテンシー項目の例:

顧客志向:顧客の立場に立って考え、価値を提供する行動
課題解決力:問題を発見し、効果的な解決策を導き出す行動
リーダーシップ:チームを目標達成に向けて導く行動

ステップ②:評価項目の言語化とレベル分け

抽出したコンピテンシー項目を5段階のレベルに分けて具体的に定義します。
【課題解決力のコンピテンシー・ディクショナリ例】

レベル1(基礎) 指示された課題に対し、決められた手順通りに取り組むことができる。
レベル3(応用) 自ら課題を発見し、重要度・緊急度を判断して優先順位を決められる。
複数の解決策を比較検討し、最適な案を上司に提案できる。
レベル5(変革) 前例のない課題に対し、他部署や外部パートナーと連携し、新たな解決の仕組みやプロセスを構築できる。

ステップ③:成果評価との組み合わせ

【評価ウェイトの設定例】

営業職:成果評価60% + コンピテンシー評価40%
管理職:成果評価50% + コンピテンシー評価50%
企画職:成果評価40% + コンピテンシー評価60%

評価者トレーニングの重要性

なぜトレーニングが必要か?

評価者によって基準が異なる「評価エラー」を防ぐためです。主なエラーには以下があります:

ハロー効果:一つの優れた点が全体評価に影響
中心化傾向:極端な評価を避け、中間点に集中
寛大化エラー:部下との関係性を重視し、甘い評価

トレーニング内容

評価基準の統一:コンピテンシー・ディクショナリの解釈統一
事実に基づく評価:具体的な行動事実による評価の徹底
効果的なフィードバック技法:SBI法(状況・行動・影響)の活用

よくある質問(FAQ)

Q. 小規模企業でも導入できますか?

A. 基本的な4項目(課題解決力、コミュニケーション力、協働力、学習意欲)から始め、3段階レベルで簡素化することで導入可能です。

Q. 評価者の主観を減らすには?

A. 複数評価者制度、評価会議の実施、行動事実の記録義務化、継続的な評価者研修が効果的です。

Q. どのくらいの頻度で見直すべきですか?

A. 基本構造は3-5年に1回、詳細内容は1-2年に1回、運用面の改善は半年に1回が目安です。

まとめ

コンピテンシー評価は、単に社員をランク付けするツールではありません。
会社の「求める人物像」を明確にし、社員がそこに向かって成長するための「道しるべ」です。
公正な評価と的確な育成を両立させるこの仕組みを正しく運用することが、従業員と会社が共に成長していくための鍵となります。
まずは自社のハイパフォーマーが「なぜ成果を出せているのか」を観察し、言語化してみることから始めてみてはいかがでしょうか。

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