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第3回では、企業の成長ステージによって組織課題が変わることをお伝えしました。しかし、組織課題を「診断」するだけではエンゲージメントは高まりません。
エンゲージメントを向上させるためには、「診断」した上で、「変革」のステップへと進まなくてはなりません。第4回、第5回では、当社の知見や経験をもとに、エンゲージメント向上に向けた「変革」のポイントをお伝えしていきたいと思います。
第1回記事はこちらエンゲージメントとは、人と人の間、あるいは人と会社の間にある関係性です。しかし、関係性は目に見えないため、取り扱いは簡単ではありません。
エンゲージメントといった組織の状態や個々人の感じ方にアプローチするためには、目指す方向となる理念やその実現を支える仕組み(組織基盤)から整える必要があります。
では組織基盤を整えるにはどうしたら良いのでしょうか。
当社では、物理的には存在しない「組織」を、下図のように3つの構成要素に分けて、捉えています。
「4人」の組織を例として図示すると下記のような形になります。

①HR(ヒューマンリソース):個人、一人ひとりの従業員
②Communication:従業員同士をつなぐコミュニケーション
③Rule:組織を支える各種制度などの仕組み
従業員が、全体を統べる秩序に従いながら自分の役割を果たすためには、「個が自立していること」が大前提となります。
具体的には、次のようなことが求められます。
・他人と協力するために、自分自身と相手を理解すること
・自らの責任で意思決定・行動し、他人に責任転嫁しないこと
・自分自身が変化し、周囲に好影響を与えること
・変えられるものは「自分」「思考・行動」「未来」であると考えること
(逆に、「他人」「感情・生理反応」「過去」は変えられないと考えること)
自立していない「弱い個」の集合体では個々人が依存し合ってしまうため、1+1が2にならず、場合によっては1以下になることもあります。1+1を2以上にするためには、個の自立が欠かせません。
組織は「コミュニケーション」の集合体でもあります。人と人とのすべての行為は、コミュニケーション活動だと言えます。
人と人は完全に分かり合うことはできませんが、より良い社会をつくるためには相互理解を重ね、共通了解をつくる必要があり、そのために日々コミュニケーションをしているのです。
第2回でお伝えしたとおり、組織には従業員と従業員の間に無数の線(コミュニケーションチャネル)が存在します。
この無数の線をつなぐ上で最も重要なのが、管理職の存在です。管理職には「結節点」としての機能が求められ、下りてきた情報をただ下に流すのではなく、自ら情報を集め、適切に編集・圧縮して、必要なところに伝達する手腕が求められます。
また、従業員に対する適切な判断や、従業員のモチベーション向上への管理も欠かせません。管理職が「優秀なプレイヤー」ではなく、「結節点」として機能しているかが、組織基盤を強化する上で重要であると言えます。
組織は「ルール」の集合体と捉えることもできます。
ここで言う「ルール」は、「守るべきこと」「してはいけないこと」などの規則だけでなく、業績管理制度、人事制度、福利厚生制度などの明文化された制度や、明文化されていない組織内の不文律(暗黙の前提)も含む広い概念として捉えてください。

上図のように、ルールというものは、細か過ぎてもアバウト過ぎても組織の複雑性が増してしまいます。そのため、「適度な精緻さ」で設計することが重要です。この適度な精緻さを補うために必要なのが「信頼」です。
私たちは、「赤信号では車は止まってくれるはず」「自分の机のものは勝手に持ち出されないはず」など、「きっと相手はこうしてくれるだろう」という信頼に基づいて行動をしています。
この信頼が不足している組織では、事細かにルールを設けなければならず、ルールが多過ぎるがゆえに組織の複雑性が増してしまいます。効率的にルールを運用するためには、日頃から組織内に信頼を形成しておくことが大切です。
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