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経理の無駄な作業とは?よくあるムダ9選・原因や改善方法をわかりやすく解説

公開日2026/01/09 更新日2026/01/08 ブックマーク数
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経理の無駄な作業とは?よくあるムダ9選・原因や改善方法をわかりやすく解説

経理業務は「正確性が最優先」される一方で、非効率な慣習が残っていると手戻りや確認作業が増加して、結果的に必要以上の時間が奪われてしまいます。
請求書処理や承認フローなど、日々のルーチンの中に“見えにくいムダ”が潜んでいることもあります。

請求書入力や承認フロー、レポート作成など、慣習的に続く作業が本当に必要なのかを見直すことが、生産性向上の第一歩になります。

本記事では、よくある経理のムダな作業から、原因・改善ステップまでをわかりやすく解説します。

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[ 目次 ]

経理の“無駄な作業”とは?

「無駄な作業」とは、付加価値を生まない業務のことです。
経理の場合、主業務である「記録・集計・分析・報告」といった本来注力すべきコア業務以外に、多くの「確認のための確認」「形式的な手続き」「二重入力」といったノンコア業務が発生しています。
本来、経理が注力すべきは経営判断に資するデータの活用や分析ですが、現場では多くの時間が“処理業務”に奪われているのが実態です。

よくある経理の無駄な作業9選

経理には日常的に行われているものの、実は生産性を下げている“ムダな作業”が数多くあります。
ここでは代表的な9項目を具体例とともに紹介します。

手作業による伝票・請求書・領収書の入力

紙やPDFの証憑を見ながら、会計ソフトへ手入力する二度打ち作業は典型的なムダです。
OCR未対応によって仕訳を手で転記したり、入力ミスから差戻しが発生するケースも少なくありません。
電子請求書サービスやOCR対応ツールを使えば、この作業は大幅に削減できます。

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転記や二重作業(Excel⇔会計ソフト)

Excelで作成した管理台帳を、後から会計システムへ転記する、といった二重登録もよくあるケースです。
属人化した関数やマクロに依存していると、担当者不在時の更新や不正リスクの温床となる問題も起こります。
データ連携機能を持つクラウド会計ソフトを活用すれば、ワンクリックで自動同期が可能になり、ガバナンス強化にもつながります。

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紙ベースでの押印・承認フロー

稟議書を紙で回覧し、上司のハンコ待ちで意思決定が数日遅れる。
こうしたアナログ承認フローは、コロナ禍以降も根強く残ります。
「脱ハンコ」が進まないのは、押印を「確認の証」とする文化が根付いているためです。
ワークフローシステムを導入すれば、承認履歴を残しつつスピーディな電子承認が可能になります。

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郵送による請求書・契約書のやり取り

紙の請求書や契約書を郵送で受け取ると、到着待ちで月次処理が遅延し、紛失リスクも発生します。
電子契約・電子請求書の導入は、郵送コスト削減だけでなく、法令上の保存要件(電子帳簿保存法)にも対応できます。

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書類ファイリング・保管作業

経理部門では過去の証憑を箱で保管し、後から棚卸しするケースも多いです。
紙のファイルでは検索性が悪く、監査対応にも時間がかかります。
電子帳簿保存法対応システムを活用すれば、検索・閲覧が即時化し、保管スペースも不要です。

財務データの集計・レポートを手作業で作成

Excelでの手集計やマクロ利用は一見効率的に見えても、構造が属人化しやすく修正に手間がかかります。
経営会議資料の作成に何時間もかかる現場も多く、BIツールや会計連携ダッシュボードを使うことで、自動更新・即時出力が可能になります。

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小口現金・少額現金処理

「立替精算」「小口台帳」といった現金管理は、過去の慣習が残る代表例です。
ICカードや経費精算クラウドを使えば、現金レス運用で精算スピードを大幅に短縮できます。

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アナログな情報共有(メール添付・口頭依頼)

証憑をメール添付や口頭で依頼するといった非効率なコミュニケーションは、情報が散逸し、ムダを生み出す原因となります。
チャットツールやワークフローを介した透明性の高いやり取りは、差戻しやミスの削減、更には監査証跡の確保にも寄与します。

目的が曖昧な資料作成・チェック

「昔から作っているから」と継続している資料や、利用者がいないレポートも要注意です。
誰が・何のために使うのかを明確にし、不要な形式確認を見直すことが重要です。

無駄がなくならない根本原因

経理の無駄を減らそうとしても、思うように進まない現場は少なくありません。
その背景には、古い慣習や属人化など、仕組みや文化に根付いた課題が潜んでいます。
ここでは、経理業務の非効率を生み出す根本原因を整理し、改善を妨げる要因を明らかにします。

古い慣習に依存し「変えない文化」がある

経理は正確性が最優先されるため、「今の方法で問題がない」という理由から改善が後回しになりがちです。
以前の上司や前任者のやり方をそのまま踏襲する風習が残っていると、新しい仕組みを試す機会が少なくなります。
結果的に、非効率なプロセスや紙ベースの運用が固定化してしまいます。

ITリテラシーの不足・デジタルへの抵抗

デジタルツールを活用するには、基本的なITスキルや理解が欠かせません。
しかし、社内でITリテラシーの差が大きいと、導入自体が負担と感じられることもあります。
特にベテラン層を中心に、新しいツールへの不安や「慣れた方法のほうが安心」という意識が改善を妨げる要因になります。

経理部門の孤立と他部署の非協力

経理は独自のルールや専門用語が多いため、他部署との間に距離が生まれやすい部門です。
その結果、経理が効率化の提案をしても「現場のフォーマットを変えたくない」「手間が増える」といった理由で協力を得にくい状況が発生します。
組織全体での理解が伴わないと、経理だけで改善を進めることは困難です。

経営陣の理解不足・投資に消極的

経理業務の効率化は、短期的にはコストがかかる施策に見えがちです。
そのため、経営層がシステム投資の効果を定量的に把握できず、導入が後回しになるケースも多く見られます。
しかし、長期的には業務時間削減・人件費削減・法令対応強化など、経営全体に費用対効果(ROI)の高いメリットがあります。

業務量が多すぎて改善に着手できない

経理担当者は日常処理・月次決算・年次対応など、常に繁忙期に追われています。
そのため、「改善したい」と思っても、実際に手をつける余裕がない状況になりがちです。
結果として、改善が後回しになり、“改善できないほど忙しい”という悪循環を生みます。

属人化とマニュアル未整備

長年同じ担当者が業務を引き継いできた結果、属人化が進み、特定の人しか分からない処理が発生しているケースがあります。
明文化されたマニュアルがないと引き継ぎがうまくいかず、業務効率の低下やミスの増加を招きます。
標準化・共有化を進めることが、経理の生産性向上につながります。

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経理の無駄をなくすための4つのステップ

経理のムダを解消するには、感覚的な効率化ではなく、現状を可視化し段階的に改善を進めることが重要です。
ここでは、実践的に取り組める4つのステップを紹介し、属人化の解消からIT導入までの流れをわかりやすく解説します。

現状の業務フローを可視化・分析する

まずは現状の全工程を書き出し、それぞれの作業時間・発生頻度・依頼元を整理します。
ムダが集中しているプロセスを可視化することが、改善施策の起点です。

優先的に効率化すべき業務を決める

すべてを一度に効率化するのは現実的ではありません。
投入時間の多い作業・リスク影響の大きい業務から着手するのがポイントです。
たとえば、「請求書処理」「経費精算」など、ボリュームと改善効果が明確な領域から始めましょう。

標準化・マニュアル化して属人化を解消

作業ルールを標準化し、更新しやすいマニュアルを整備します。
二重チェックを必要最小限に抑え、ルール違反が起きにくいプロセス設計にすることで、業務品質が安定します。
また、上場企業などにとっては、監査対応の負荷も軽減されます。

ITツール・クラウドサービスを選定する

請求書受領、経費精算、ワークフロー、会計ソフト、入金消込など、
ツールをうまく組み合わせることで一気通貫の自動化が可能です。
製品選定時は、自社の会計ソフトとのデータ連携性・法対応状況も確認しましょう。

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経理の無駄な作業に関するよくある質問(FAQ)

経理の仕事に向いていない人の特徴は?

細かい確認を避けがち、慎重さに欠ける、現状維持志向で改善意識が低い人は不向きです。
一方で、数字に正確で地道な作業をいとわず、論理的思考力を持つ人は向いています。

経理が一人前になるまで何年?

経理業務全般を独力で回せるようになるまで、5年前後が目安です。
仕訳・決算・税務まで一通り経験することが成長の鍵です。

経理の仕事は将来なくなる?

AIやRPAの普及で単純処理は減少しますが、判断業務・分析業務の重要性は増しています。
ツールを使いこなせる経理人材はむしろ需要が高いです。

まとめ

経理業務の「当たり前」に潜むムダを放置すると、生産性の低下だけでなく、法対応の遅れにもつながります。
まずは現状把握と優先順位付けから始め、標準化・IT化によって「人にしかできない業務」に集中できる体制を整えましょう。
ムダを減らすことは、経理部門が本来注力すべきコア業務である経営分析や戦略策定支援などに時間を振り分けることは、企業全体の経営スピードと競争力の向上にも直結します。


※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。

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