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大学進学(入試)の際の学部選びは、その後のキャリアや仕事選びに少なからず影響すると考えられています。
一方で、社会人になってから振り返ると「当時選んだ学部は、今の仕事にどの程度つながっているのか」と感じる場面も少なくありません。
そこでManegyでは、経理・人事・総務・法務などの管理部門で働く人を対象にアンケート調査を実施し、出身学部・専攻と現在の職種・キャリアとの関係について調査しました。
本記事では、管理部門全体の出身学部の傾向に加え、職種別の特徴や「学部・専攻が実務に役立っていると感じているか」といったリアルな声を、データをもとに読み解いていきます。
【調査概要】
調査テーマ:「管理部門担当者の出身学部」実態調査
調査実施日:2026年1月7日~1月12日
調査方法:Webアンケート
調査対象:Manegy利用ユーザー
有効回答数:410人
まずは、管理部門で働く人全体の出身学部の傾向を見ていきます。

アンケート結果を見ると、最も多かったのは経済学部(18.8%)でした。
次いで商学部・経営学部(16.9%)、法学部(15.3%)と続いており、いわゆる「社会科学系・ビジネス系」の学部出身者が全体の上位を占めています。
一方、その他の学部出身者も一定数存在しており、出身学部は幅広く分布しています。
次に、管理部門の職種別に、出身学部の傾向を詳しく見ていきます。
ここでは、経理・人事・総務・法務それぞれについて、出身学部の傾向を見ていきます。

経理職で最も多かったのは商学部・経営学部(20.9%)、次いで経済学部(19.4%)でした。
会計や企業活動を学ぶ学部出身者が上位を占めており、数字を扱う業務との親和性の高さがうかがえます。
人事職では、経済学部(23.9%)が最も多く、続いて商学部・経営学部(15.2%)、文学部・人文学部(15.2%)が同率で並びました。
数値管理や制度設計に関わる一方で、社員対応や調整業務も多い職種であることから、特定の学部に偏らず、幅広いバックグラウンドの人材が活躍している点が特徴です。
総務職では、経済学部(23.2%)、法学部(21.4%)が上位を占める結果となりました。
社内規程や契約管理、会社全体の運営に関わる業務が多いことから、制度やルールへの理解を培いやすい学部出身者が多い傾向が見られます。
法務職については、他の職種と比べても結果が非常に明確です。
法学部出身者が57.1%と過半数を占めており、専門的な法知識が求められる職種であることが、出身学部の構成からもはっきりと表れています。
管理部門の中でも、法務は特に「学部で学んだ内容が実務に直結しやすい職種」と考えられます。
管理部門で働く人の出身学部は職種によって一定の傾向がある一方で、必ずしも一部の学部に限定されているわけではありません。
では、実際に働いている人自身は、大学で学んだ学部(専攻)が現在の仕事にどの程度役立っていると感じているのでしょうか。

アンケート結果を見ると、「とても役立っている(12.2%)」「ある程度役立っている(41.0%)」を合わせると、約53%の人が、学部(専攻)が現在の仕事に役立っていると感じていることが分かります。
一方で、「あまり役立っていない(25.9%)」「ほとんど役立っていない(16.1%)」と回答した人も4割以上にのぼっており、学部での学びがそのまま仕事に直結しているケースばかりではない実態もうかがえます。
次に、職種別に「学部(専攻)が役立っているか」という実感の違いを見ていきます。

職種別に見ると、法務職では「とても役立っている(33.3%)」という回答が他職種と比べて高くなっています。
法務は、大学で学んだ法律知識がそのまま実務に結びつく場面も多く、専門性の高さが学部での学びと直結しやすい職種であることがうかがえます。
一方で、経理職については、「会計や数字を扱う専門性の高い仕事」というイメージがあるものの、「あまり役立っていない(31.3%)」が最も多い結果となりました。
これは、経理の実務が会計理論そのものよりも、社内外との調整やルール理解、実務処理の積み重ねによって身につく側面が大きいことを示している可能性があります。

「役立っていると感じる理由」として最も多かったのは、「論理的思考力や説明力が身に付いた(30.5%)」でした。
特定の専門知識そのものよりも、大学での学びを通じて培われた思考力や、物事を整理して伝える力といった基礎的なスキルが、実務で活かされているケースが多いことが分かります。
次いで、「専門知識(法律や会計など)を活かせている(27.1%)」が続いており、大学での学びが直接業務に結びついている人も一定数存在しています。
特に、法務や経理など、専門性が求められる職種でこの傾向が見られます。

一方で、「学部(専攻)があまり役立っていない/ほとんど役立っていない」と感じる理由としては、「実務は入社後に覚えたことがほとんど(33.0%)」、「学部内容と仕事内容が大きく異なる(32.0%)」が上位を占めました。
これまで見てきたように、管理部門で働く人の出身学部は幅広く、学部(専攻)がキャリアに与える影響の感じ方にも個人差があります。
では、大学入試(進学)の時点で、現在の仕事をどの程度イメージしていたのでしょうか。

結果を見ると、「想像していなかった(58.6%)」が最も多く、どの職種においても最多の回答となりました。
大学入試の段階で、将来の職種まで明確に描けていた人は多くないことが分かります。
一方で、「明確に希望していた(6.7%)」「選択肢にはあった(21.7%)」を合わせると、約3割弱の人は、何らかの形で現在の仕事を意識して進学していたことになります。
ただし、その割合は限定的であり、多くの人が「学部選び=職種選択」とは切り離して進学していた実態がうかがえます。
次に、大学入試(進学)時点で現在の仕事を「明確に希望していた」「選択肢として意識していた」層と、「想像していなかった」「当時は別の職種を目指していた」層に分けて、学部(専攻)がどの程度役立っていると感じているかを比較しました。

その結果、進学時点で現在の仕事を「希望していた」「選択肢として意識していた」層では、「とても役立っている」「ある程度役立っている」を合わせて約8割を占める結果となりました。
学部での学びを、比較的高い実感をもって仕事に活かせている様子がうかがえます。
一方で、進学当時は今の仕事を「想像していなかった」、あるいは「別の職種を目指していた」層では、「あまり役立っていない」「ほとんど役立っていない」と感じる割合が過半数にのぼりました。
学部で学んだ内容と現在の業務との間に、距離を感じている人が多いことが読み取れます。
管理部門で働く人の出身学部には、職種ごとに一定の傾向は見られるものの、必ずしも特定の学部に限定されているわけではありません。
「関心のある分野」を軸に学部を選択している人は多い一方で、大学進学時点で具体的な職種まで明確に想定していた人は少数派であることが、今回の調査からも分かります。
そのため、学部で学んだ専門知識そのものよりも、論理的思考力や説明力といった汎用的なスキルが、現在の仕事に役立っていると感じている人が多かったと考えられます。
一方で、大学進学時点で仕事に関する方向性をある程度意識していた人は全体の約3割と少数派ではあるものの、その層では学部での学びを仕事に役立てられていると感じる割合が高い結果となりました。
これらの結果から、管理部門のキャリアにおいては、学部そのもの以上に、進学時の意識や学び方、そしてその後の経験の積み重ねが重要であると言えるでしょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
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