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2020年7月の東京オリンピック開催を前に、都内に2つの新駅が開業します。JR山手線・京浜東北線の「高輪ゲートウェイ駅」と、東京メトロ日比谷線の「虎ノ門ヒルズ駅」です。
本年11月には高輪ゲートウェイ駅開業に向けた工事の一環として、山手線と京浜東北線を運休させ、大規模な線路切り替え工事が行われました。報道発表などで知ってはいたものの、いよいよ新駅開業が近づいてきたと実感させる出来事でしたね。高輪ゲートウェイ駅は2020年春に、虎ノ門ヒルズ駅は2020年6月、共に暫定開業の予定です。開業後は、人の流れを大きく変えてゆくであろう話題の新駅。その概要はどのようなものなのか、確認しておきましょう。
「高輪ゲートウェイ駅」は、山手線では1971年の「西日暮里駅」、京浜東北線では2000年の「さいたま新都心駅」以来、新しく設置される駅となります。場所は「田町駅」と現在の「品川駅」の間、約13ヘクタールといわれる車両基地の跡地に建設されています。
「虎ノ門ヒルズ駅」は地下駅ですが、「高輪ゲートウェイ駅」は広大な敷地に立つ地上駅です。駅舎は地上3階、地下1階建て。1階はホームとなり、2階に改札、2、3階には商業施設が入ります。駅舎のデザインは、東京オリンピックで話題となった新国立競技場や、渋谷駅のデザイナーである隈研吾さん。駅の顔であるコンコースは、約110m×35mの大屋根に覆われ、そのデザインは”和の折り紙”をイメージさせる独創的なものとなるそうです。また駅舎内を彩る照明のデザインは、東京国際フォーラムや京都の駅ビルを手がけた面出薫さんが担当するなど、駅舎自体も話題に事欠きません。
車両基地の跡地が約13ヘクタールと言われてもその広さはピンときませんが、恵比寿ガーデンプレイス(約8.3ヘクタール)の1.5倍だと言われれば、この跡地がいかに広大であるかおわかりいただけることでしょう。ここには駅舎の他、5棟のオフィスビル、3棟のマンションが建設予定で、2020年に新駅が暫定開業、2024年に周辺施設も含め本開業となる予定です。
「虎ノ門ヒルズ駅」は、東京メトロ日比谷線が1964年に開業(全線開通)して以来、初めて設置される新駅です。名前の通り、複合施設の虎ノ門ヒルズと地下で直結し、銀座線の「虎ノ門駅」とも地下道で結ばれます。また東京オリンピック・パラリンピックの開催時には、会場と本駅とを結ぶ「バス高速輸送システム(BRT)」のバスターミナルも設置される予定です。
銀座線「虎ノ門駅」の1日の利用者数は約11万7000人(2017年度)。一番混み合う朝のラッシュ時には、ホームへの入場が規制されるほど混雑の激しい駅です。2023年には再開発施設の「(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」が竣工予定で、「虎ノ門ヒルズ駅」の設置は、爆発的に増えることが予想される駅利用者の分散と滞留の解消を主目的として計画されました。「虎ノ門ヒルズ駅」は2020年の6月に暫定開業となりますが、その後も工事は続き、周辺で再開発されている施設やビルとつながって2022年に完成する予定です。
内閣府が発表している資料によると、日本の将来推計人口は2030年に1億1,662万人、2048年には1億人を割って9,913万人程度となり、2060年には8,674万人になると予想しています。これは2010年の総人口1億2,806万人から考えると、今後50年で3分の2の規模まで日本の人口は減少することを示しています。
一方で東京都内の人口は、2018年の1年間で10万人以上増加しており、1997年以降23年連続して増え続けています。特に人口増加の多い区市町村を対前年同月比で見ると、世田谷区、品川区、大田区、中央区、江東区の順番となり、23区内を中心に増えていることがわかります。人の動きが集中するターミナル駅の整備と再開発は、都市計画の重要な課題となっているのです。
従来は別の専門領域だと思われていた鉄道事業者とディベロッパー(不動産開発業者)ですが、民間における最大級の都市開発事業であった赤坂アークヒルズを契機として、近年ではとてもシームレスな協業体制を構築しています。例えば大手町で工事が進む「OH-1計画」は、地上31階、地下5階のA棟と、地上39階、地下5階のB棟からなる大規模複合施設の開発です。また東京駅前の大規模再開発「常盤橋街区再開発プロジェクト」では、高さ390mの超高層タワーをはじめとする全4棟の高層ビルと、約7,000㎡の大規模広場を開発中で2027年に竣工予定です。他にも渋谷駅や新宿駅周辺で、急ピッチで工事が進んでいるのはご存じの通りですね。
「高輪ゲートウェイ駅」と「虎ノ門ヒルズ駅」の新駅開業は、ともすれば東京オリンピック・パラリンピックの話題と一緒にされてしまいがちですが、人口が増え利用者が増え続ける東京都内の交通網を安定して機能させるための、長期的視野に立った計画の一環です。鉄道だけでなく、次々と開発される商業施設や公共施設。そしてそれに伴う人の動きをよく観察することで、経済の先行きが見えてくると言っても過言ではないでしょう。
便利になる一方で、周辺企業にお勤めの総務や人事などの管理部門担当者にとっては、従業員の定期区間の再申請や会社HPやパンフレットなどの最寄り駅の表記変更など周辺業務も発生します。忘れずに準備をして対応を進めたいところです。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
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