公開日 /-create_datetime-/
生産性向上が日本産業の課題だが、そのためには大企業によるイノベーションが不可欠とされている。しかし、なかなか進んでいないのが実状だ。
公益財団法人日本生産性本部が、「イノベーションを起こす大企業実現に向けて」と題した中間報告を公表しているが、そこで注目すべきは、“イノベーションの足を引っ張っているのは、日本の企業体質”という指摘である。
その企業体質とは、「失敗が許容されにくい企業風土」や「手続きや会議などが多く意思決定が遅いこと」「失敗が許容されにくい人事評価制度」などだ。
では、イノベーションを起こすためには何が必要なのか。
中間報告によると、「失敗をマイナス要因と見る状況を変えること」「内部手続きや会議など内向きのエネルギーを軽減することが変革の第一歩となる」である。
つまり、これから必要となるのは企業風土の変革や意思決定の迅速化、人事制度など企業内変革などで、そのためには、出島やオープンイノベーションの活用も有効だという。
日本生産性本部のイノベーション会議では、4項目の具体的な提言をしている。
1. 「リスクを取ることに消極的な経営」を変えるために、リスクへの挑戦を委縮させない企業風土をつくる、経営層は失敗をマイナス要因としない人事評価制度をつくる。
2. イノベーションを起こす人材確保のために、社内外を問わず人材を得る。社内の「知の組合せ」には限界があり、意識的に多様性を持ち込み「知の探索」を図る。
3. 出島を成功させるために、出島への権限移譲など思い切った試行錯誤を行い、失敗できる環境を与える、出島と本社をつなぐ役割を重視する。
4. オープンイノベーションを成功させるために、意思決定のスピード感を重視する、相手組織との相互信頼関係を醸成する。
上場企業と資本金3億円以上の非上場企業を対象に、実施したアンケート調査からも、日本企業が破壊的イノベーションを起こしにくい要因として、「イノベーションのリスクを取ることに消極的な経営」とする回答が67%を占めている。
2020年以降はリスクへ挑戦する企業体質への変革が求められることになりそうだ。
関連記事:最近話題のオープンイノベーションとは?
効果的なメンタルヘルス対策とは?~離職・休職につながるメンタルヘルス不調と対策の実態~
経理BPO業務事例のご紹介
電子署名の適法性 ~日本の裁判手続きにおける電子署名の有効性~
令和5年度(2023年)税制改正大綱まとめ
失敗しない! 産業医選任の手引き
「子育て世帯」の世帯年収・中央値は?管理部門・士業の「子育て世帯のお金事情」実態調査【2024年】
中期経営計画のわかりやすい企業事例を紹介 ~計画の目的とポイント
【特別セッションの視聴案内】Manegy主催の総務イベントで好評だった、ソニーグループによる「オフィス環境」テーマの講義が視聴可能に!
障がい者雇用で優れた活動を行う企業を表彰、東京都の「エクセレントカンパニー賞」 募集開始
福祉施設の設備導入を支援!中央競馬馬主社会福祉財団の助成で拡充を
eNPSの大幅向上を実現。メンタルヘルス対策の道のり-Smart相談室導入事例-
債権管理・入金消込効率化『Victory-ONE/G4』導入事例 ~入金消込の効率が飛躍的にアップ! ティーペック株式会社~
新型コロナウィルス問題と見直しておきたい契約条項
管理部門職種別 面接質問集【MS-Japan】
債権管理・入金消込効率化『Victory-ONE/G4』導入事例 ~30時間かかっていた入金消込がほんの数十秒に! 伊藤忠エネクス株式会社~
【若手の昇進意欲】昇進したい/したくないでほぼ2極化。学習意欲や上司・先輩からのアドバイスの受け止め方などに違いも
転職活動時のあるある特集
転職に学歴フィルターはあるのか?実態と重視される要素について解説
育児・介護・不妊治療中の管理職が最大3年間の職位変更を可能に 京王電鉄がキャリア形成を支援
KDDI×旭化成の経理リーダー対談!80社が集う「経理のための新しい交流型イベント」開催
公開日 /-create_datetime-/