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テレビをつければ、男性タレントを起用したコスメブランドの広告が頻繁に流れてくるなど、メイクをする男性も、そう珍しい時代ではなくなっているようです。聖心美容クリニックが実施した「男性美容意識調査」によると、約8割がメイクする男性に対して抵抗感がないことが明らかになりました。
目次【本記事の内容】
男性メイクに対しては、若い世代ほど理解を示しているようです。
40代が76.3%、30代が80.4%、20代が81.9%で、全世代平均は79.7%と、約8割が「理解できる」という回答を寄せています。
また、20代では22.3%、30代では22.9%がメイクをしていると回答し、なんと20代・30代男性の5人に1人以上が実際にメイクをしているという結果です。
さらに、メイクを検討しているという回答も10%を超え、3人に1人程度がメイクすることを考えていることもわかりました。
メイク男子を「理解できない」の回答は2割ほどですが、その理由は「なんとなく」「メイクは女性のものだと思うから」「周りにメイクをしている男性がいないから」などです。
もっとも多かったのが34.9%の「なんとなく」で、明確な理由というよりも、ジェンダーイメージや実経験に基づく印象が強い影響を与えていることがうかがえます。
ただ、さすがに自身でメイクするという回答が少なかった40代でも、「自分は考えていないが理解できる」が54.9%と半数を超え、メイク男子に対する理解は、世代を超えて高まっていることも明らかになりました。
男性がメイクをする、したいと思うきっかけの1位は「自分をより良く見せたいから」(68.8%)です。また、「自己満足のため」(37.7%)、「コンプレックスをカバーしたい」(28.1%)と、自分のためにメイクをしたいと思う男性が多いことがわかりました。
また自由回答の中には、「爪を切るように習慣的なもの」、「最低限の身だしなみ」、「妻に命令されたから」「女性から勧められたから」など、身だしなみやエチケットとして受け止めているほか、女性の影響を受けてメイクを始めたという意見もありました。
一方、メイクしない派の男性は、「自分には必要がない」が最多ですが、それ以外は「お金がかかるから(29.9%)」、「自分には似合わなさそうだから(24.4%)」、「方法がわからないから(23.6%)」、「他人の目が気になるから(14.6%)が続いています。
さて、男性のメイクはどこまで受け入れられるのでしょうか。日焼け止めを塗るが全世代平均で74.9%、眉を整える(描く)が71.4%、コンシーラーが51.0%、アイラインが32.0%で、メイクの許容範囲もかなり広いようです。
これだけ、男性がメイクすることに対しての理解が広まっていることを考えれば、美容医療に対するイメージも、以前とはかなり違うのではないでしょうか。
20代の半数以上(52.2%)が美容医療を「している」「検討している」と回答し、脱毛や薄毛治療、ワキガ治療、毛穴治療、ニキビ治療は、全世代の約5人に1人が理解を示しています。
ちなみに、男性が行う美容ケアについては、「眉を整える」、「コンシーラーを塗る」などのメイクに対しては約8割(79.7%)、脱毛や薄毛治療、スキンケアなど美容医療を受ける男性に対しては約9割(88.5%)と、男性美容への理解がかなり高いことが判明しました。
男性もオシャレを楽しむのが当たり前になり、その延長線上にメイクがあるのかもしれませんが、新型コロナウイルス感染症の影響も見逃せません。美容意識が高まった理由の1位となったのは、「マスクの影響で肌荒れを起こしたから」(40.4%)です。
続いて「人に会わないため変わるチャンスだと思ったから」(34.2%)、「オンライン会議が増えて自分の容姿が気になるようになったから」(30.7%)で、コロナ禍は美容意識も変え通あるようです。
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