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近年、「業務の自動化」が注目されています。
働き方改革が推進される中で、多くの企業にとって業務の効率化は避けて通れない課題となったためです。そこで注目されているのが、業務を自動化できる「RPA」です。
企業の業務の中には、ルーティンワークと呼ばれる定型業務があります。ルーティンワークの工程は一定にも関わらず、1日の大半を費やさなければならないこともあるでしょう。しかし、RPAを活用すれば、ロボットが休むことなく働き続けてくれます。
株式会社MM総研の「RPA国内利用動向調査2020」によると、企業のRPA導入率は全体の38%であることが分かっています。ところが、RPA導入した企業の中には、理想的な運用をできず、業務の改善を果たせないケースもあるようです。
本記事では、RPAの導入が失敗する原因や、その失敗から学んだ成功プロセスなどをご紹介します。
RPAは、毎日のルーティンワークを効率化できるテクノロジーです。
RPAをうまく活用できれば、単純作業はロボットに任せ、そのほかのロボットが代行できない業務に人的リソースを割くことができるようになるため、特に人手不足に悩む企業から大きな注目を集めています。
しかし、RPA導入に成功する企業もあれば、失敗に終わる企業もあることが実情です。では、なぜ一部の企業は、RPAの導入が失敗に終わるのでしょうか。
RPAの導入が失敗する企業の最大の原因は、導入目的が不明確であることです。
たとえば、「とりあえず人気のあるツールを導入してみる」という曖昧な理由でRPAを導入することが失敗を招きます。「RPAを導入=業務の自動化の成功」ということは、誤った考え方です。
RPAは、あくまで業務の一部を自動化するためのツールです。解決したい課題や目標が明確でなければ、RPAの恩恵を受けることは難しいだけでなく、逆効果となってしまう可能性もあります。
RPAを運用するにあたり、ルール設定が肝心となります。
RPAは、人が決めたルールに従ってロボットが自動的に処理を行います。しかし、このルール設定に漏れやミスが生じることで、思わぬトラブルが起こります。
ルール設定のミスにより間違った処理を繰り返した結果、修正に多くの時間を要したり、誤ったデータの活用によりクレームにつながったりします。
本来、大きな業務効率の改善を実現できるRPAですが、ルール設定ミス・漏れにより、逆効果になる恐れがあるのです。
RPAは、全ての業務を自動化できるという訳ではありません。
RPAの作業領域は、従業員が行うルーティンワークのような単純業務に限られます。基本的に、入出力のフォーマットが確定している業務を作業域としているため、都度変化する業務や特殊な工程が必要な業務には適していません。
したがって、複雑な業務を自動化するためにロボットを導入しても、開発に時間を要するでしょう。また、RPAへの理解が不十分なまま導入すると、エラーが多発する、定期的な更新によって業務が停止するなどの問題が生じます。
作成したロボットは、定期的な確認作業と更新作業が必要です。初めはRPAの適応範囲が狭いため、適宜対応していれば問題ないでしょう。しかし、RPAの適応範囲が広くなれば、業務に対応したロボットと、不要なロボットの選別が必要になります。また、運用するにあたって、小さなエラーや誤作動が生じる可能性は否定できません。それらを確認せずに運用すると、大量のミスが生じる恐れがあります。
これらは、定期的にメンテナンスを行うことで解消されますが、メンテナンス実施にはRPAに関する知識と技術を持つ担当者が必要です。ところが、トラブルが生じた時に担当者が移動していたり、退職していたりすると業務のブラックボックス化が起こり、従業員が対応できない事態が生じます。
企業が抱える課題がRPAによって解決できたのか、効果を測定できていないケースが多々あります。効果が可視化できていないと改善点も分からないので、PDCAを回すことができず、RPAを導入したものの何も効果が得られず失敗したと判断してしまいます。
また、導入効果を分析する際は単純な費用効果に注目しがちですが、従業員のモチベーションへの影響など数値化されづらい効果についても検討する必要があります。
記事提供元
株式会社FCEプロセス&テクノロジー
RPAロボパットDXを提供するFCEプロセス&テクノロジーは、日本型DX推進カンパニーです。「 業務のプロセスを新たなテクノロジーによって“構造的”に⾰新し、⼈の“価値ある時間”を創り出す 」を実現致します。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
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