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会社の組織内には、さまざまな「部」があると思います。営業部、人事部、総務部、開発部など、他にも数多くの「○○部」が存在します。
ほかにも会社内には「部門」「部署」など、多くの場面において「部」という言葉が使われます。
ではなぜ「部」という言葉を使うのか、ご存知でしょうか?
「部」の意味
「部」(「べ」と発音)とは、日本大百科事典やブリタニカ国際大百科事典などによると、倭(やまと)王権により編成された、民族統治のための政治的組織・集団であり、朝廷や豪族が所有した人民の集団であるとされています。
5世紀後半、百済(くだら)の「部司制(ぶしせい)」の影響を受けて成立したとされていますが、未だ明確には解明されていません。しかし、それ以前から日本固有の制度として存在していた制度を再編して成立されたものと広く知られています。
現在の「部」の意味としては、全体の中のある部分であるとか、全体をいくつかの範囲に分けたうちのひとつとして紹介されています。
そのため、現在会社などで「○○部」といえば、会社をそれぞれのセクションに分けたうちのひとつの集団として理解できます。
しかし、「○○部」以外にも「部署」「部門」など、「部」はたくさんの使われ方がされています。それぞれどのような違いがあるのでしょうか。
一般的に部署と部門は規模が違うとされている
部署と部門は、一般的に規模の違いで区別されています。
会社組織を大きく分けた「部門」のうち、いくつかの「部署」に分かれます。その中に「○○部」といった集団があり、さらに「○○課」「○○係」「○○班」などに分かれます。
「署」というのはもともと「あみ」という部首に「者」が合わさり、署という漢字になりました。「者」は街を囲う城壁の要所に埋められた呪いの札で、外部からの邪悪な侵入を防ぐために埋められたとされています。また、「あみ」は犯人を逮捕するためのものであり、つまりは「署」という漢字が警察署という意味であることが分かります。※「成り立ちで知るおもしろ世界:道具・家・まち編」伊東信夫著 より引用
現代においても「署」とは「役所」という意味であり、とりわけ「警察署」の略として使用されるケースが多いと紹介されています。
このほかに、「人員を配置する」「役の割り振り」などの意味もあり、これが会社でいう「部署」の語源となっています。
「門」については、二本の柱からなる通常の門以外に、「家族」や「一門」などといった集団を表す意味も紹介されています。「部門」につながる明確な表記はありませんが、「署」よりも大きな単位として「門」があるため、「部署」よりも「部門」の方が包括的な役目を果たす企業内組織集団として表現されているのかもしれません。
一般的な組織
「部署」や「部門」は会社によって設定が異なるため一概には言えませんが、おおよそほとんどの会社で同じような編成になっていると言われています。
会社>部門>部署>部>課>係>班といった具合に続きます。
たとえば、開発本部を「部門」と位置付けるのであれば、その次に続くのが「企画部」「製造部」「制作課」「製造管理課」などの「部署」となります。一例として企画部制作課に所属する人の肩書とすれば、「開発本部 企画部 制作課」となります。
ただし例外もあり、たとえば社長室直下に経営戦略室が存在するなど、社内を大きく分けた際どこの部門にも属さないような特殊な集団は、社長室のような大きな組織の直下に属する場合があります。また、会社内のトップシークレットを取り扱うような企業機密性の高い集団は、内部の人間でもその機密に触れる人員を増やしたくないため、役員や経営陣、時には社長のみの経営判断が直接下されるような位置に属するケースがあります。
グローバル化による部署名の変化
外資系やIT系など、グローバル化が進む会社では、部署名にまでグローバル化が進んでいます。「コーポレート課」などはまだ浸透している名称ではありますが、中には「スマートソリューション事業部」「フィナンシャルサービス本部」「リスクマネジメント本部」「パブリックセクター本部」「イノベーション&インキュベーション室」「コーポレートアドバイザリー部」「ヒューマンキャピタル部」など、単語を知らなければどのような業務内容なのか想像すらできない部署名まであります。慣れていない方がそういった部署へ配属になったり、異動になったりした場合は、自分の肩書を自然に言えるようになるまで練習が必要かもしれません。
社会の変化に伴い、○○部などといった会社の組織名称まで変化が起こり始めています。
会社内公用語を英語にするなどの企業も増えつつあることから、もしかしたら部署名も全て英語表記にするなどといったこともあるかもしれません。
みなさんの会社にはどのような部署がありますか?
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