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オンプレミスとクラウド、双方の特徴とメリット・デメリット

公開日2021/04/27 更新日2021/04/28


自社運用のオンプレミスと、ネット経由で提供されるサービスを利用するクラウド。クラウドの普及に伴って、企業は情報システムやアプリケーションを「所有」する時代から「利用」する時代へと変わってきたといわれます。しかし、両者にはそれぞれメリットとデメリットがあり、単純にオンプレミスからクラウドへの移行をすればよいというものでもありません。

オンプレミスとクラウド、双方の特徴とメリット・デメリットについて見ていきましょう。

オンプレミスとは

オンプレミスとは、企業がサーバーなどの機器を自社内に設置し、ソフトウェアや社内ネットワークも用意して、情報システムを構築・運用することを指します。自社運用、自社設置などとも呼ばれます。プレミス(premise)は「構内」「建物」「家屋」という意味です。

もともと2000年代中頃までは、情報システムの構築・運用の形態はオンプレミスしか選択肢がありませんでした。しかしその後、クラウドサービスが登場して急速に普及し始めると、対比のためにオンプレミスという呼び方がされるようになりました。

オンプレミスという運用形態は、現在もなくなったわけではありません。ただ、大きな流れとして、オンプレミスからクラウド利用へと移行する企業が増えてきています。

クラウドとは

クラウド(クラウドコンピューティング)とは、クラウド事業者が保有するサーバーやソフトウェアなどのリソースを、企業(ユーザー)がインターネットなどを経由して利用することを指します。クラウド(cloud)は「雲」という意味です。

現在、クラウドは大きく次の3種類に分けられます。

SaaS(サース)

おもにソフトウェアを提供します。各種ITツールなどのアプリケーションのほか、OS・ミドルウェア、サーバー・ストレージの提供もSaaSの一種といえます。

PaaS(パース)

おもに開発に必要な環境(サーバーリソース、OS、ミドルウェアなど)を提供します。Dockerなどが代表例です。

IaaS(イアース)

サーバー、ストレージ、OS、ネットワーク機器などのインフラを提供します。Amazon Web Service(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform( GCP )などが代表例です。

また、クラウドは次の3種類に分けることもできます。

プライベートクラウド

企業が独自に構築する専用のクラウド環境です。

プライベートクラウドにはさらに、社内で保有するサーバーやソフトウェアをクラウド化して自社内のエンドユーザーに提供するオンプレミス型プライベートクラウドと、クラウド事業者が提供するリソースを利用して自社専用のクラウド環境を作り上げるホスティング型プライベートクラウドの2種類があります。

パブリッククラウド

クラウド事業者が不特定多数の企業や個人に向けて提供する、ホスト型のクラウド環境です。SaaS、PaaS、IaaSはこのカテゴリーに含まれます。

ハイブリッドクラウド

プライベートクラウドとパブリッククラウド、さらにオンプレミス環境などが混在した環境です。

オンプレミスのメリットとデメリット

オンプレミスの最大のメリットは、カスタマイズの自由度の高さです。自社が必要とするシステムに合わせてハードウェアやソフトウェアを選び、最適な環境を作り上げられます。

また、自社内ですべての環境をコントロール下に置いて運用できるため、セキュリティ安全度が高いともいえます。強固なセキュリティを求める企業ほど、オンプレミスにこだわるという傾向も見られます。

一方、デメリットは導入コストが高くつき、手間や準備期間もかかることです。サーバーを調達し、ソフトウェアも購入し、システムを運用するための人材も確保する必要があります。セキュリティ対策にもコストはかかります。さらにサーバーの管理や故障対応など、運用にあたってもコストや人員は必要です。

総じていえば、自社に完全にマッチした安全な環境を構築できるものの、コストと手間がかかるのがオンプレミスの特徴です。

クラウドのメリットとデメリット

クラウドの最大のメリットは、オンプレミスとは逆に初期コストを安く抑えられることです。企業がサーバーやソフトウェアを買いそろえる必要はなく、運用準備にかかる期間も大幅にカットできます。アプリケーションを利用するなどの用途であれば、最初はトライアルとして導入してみて、自社に合わなければ他社のサービスに乗り換えるといったことも比較的容易です。

対して、デメリットとしてはオンプレミスに比べてカスタマイズの自由度が落ちる点が挙げられます。クラウド事業者はさまざまな工夫をしてカスタマイズ性を高めていますが、それでもサービスに合わせて自社の業務のやり方を変えるといった対応が求められるケースは少なくありません。

加えて、セキュリティ面が不安とする意見もあります。セキュリティポリシーとの兼ね合いで、情報漏えいなどの危険性を鑑みて、機密性の高い情報を保存・管理することがクラウドではできないとしている企業も一定数存在します。また、クラウドサービスは月間従量課金制が大半で、導入時は安価でも長期間使用し、使用量が増せばそれだけ運用コストが高くなる傾向があります。

すなわち、導入コストを抑え、短期間で導入できる反面、自社のニーズにしっかりとマッチしたサービスを選ぶ必要があり、セキュリティと運用コストにも十分注意しなければならないのが、クラウドを利用するときに押さえておくべきポイントです。

まとめ

オンプレミスとクラウドにはそれぞれ一長一短があります。双方のメリットを活かし、デメリットを軽減するために、オンプレミスとクラウドを組み合わせて活用している企業も多くあります。必ずしも二者択一ではなく、自社のニーズや業務内容、経営状況などに合わせて柔軟な選択をし、両者をうまく使いこなしていくことが大切です。

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