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バックオフィスとは、顧客と顔を合わせることのない職務を指す言葉であり、一日中、オフィス内で勤務している人々のほとんどがバックオフィスに従事しているといえます。簡単に挙げてみれば、経理、人事、法務などがあります。代表取締役をはじめとする会社役員クラスは経営陣という取り扱いとなりますので、バックオフィスには該当しません。
バックオフィスという機能を昨今の企業が突然備えるようになったわけではなく、これまでは他の呼ばれ方をしていました。例えば、管理部門、間接部門、コーポレート機能、本社機能、裏方などがあります。これらの呼称が、ボーダレス化の進展に伴って、1つの呼称に統一されつつあり、欧米では従来から使用されているバックオフィスという呼称が用いられるようになっています。
バックオフィスの対義語となるのがフロントオフィスです。フロントオフィスとは、会社の顔として主に顧客と対峙する職務を指します。もっともわかりやすいのが営業職です。会社の外へ出て、自社の商品やサービスの売り込みを行い、契約を取ってくるには顧客との直接的なコンタクトが欠かせません。また、保守管理も同様です。顧客に提供するシステムや設備の定期的なチェックやメンテナンスを行うには、現地への訪問や担当者とコミュニケーションを取るなど顧客と対峙します。一日中、オフィス内にいる場合でも、フロントオフィスとされる職務もあります。その代表的な例が、コールセンター業務です。一言でコールセンター業務といっても、営業を行う場合、ユーザーからのクレーム対応を行う場合もありますが、いずれも通信手段を用いて顧客と直接対峙しています。
上記をまとめれば、管理する部署がバックオフィス、稼ぐ部署がフロントオフィスであり、これらが両輪となって会社組織を支えているといえます。バックオフィスが機能していなければ、フロントオフィスが管理業務に時間を取られ、その結果として生産性が低下してしまいます。反面、フロントオフィスが機能不全となっていれば、バックオフィスを維持できるだけのコストが割けず、その規模を縮小させるのに伴い、バックオフィスの機能性が損なわれてしまうと考えられるためです。
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