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三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2021年11月10日に発表した「2021年冬のボーナス見通し」によると、民間企業(事業規模5人以上)の今冬のボーナスは、1人あたり支給平均額が38万254円に。これは前年比-0.1%で、コロナ禍の影響が落ち着いた結果と見られている。
では「マネジー」読者などの2021年冬のボーナス事情はどうだろうか。このたびインターネットでアンケートを行ったので、本記事でその結果を発表しよう。なお、昨年(2020年)も同じアンケートを行っており、ここでは昨年と今年の結果を比較しながらご紹介する。
【調査概要】
調査テーマ:2021年冬のボーナスに関するアンケート
調査期間:2021年12月3日~7日
調査方法:インターネット調査
調査人数:416名
調査対象:20代~60代の管理部門・士業に従事する男女
調査主体:当社運営メディアに登録している管理部門従事者
※四捨五入の関係で、回答の合計が100%にならない場合があり。
最初に「2021年の冬のボーナスは支給されますか?」と尋ねた。昨冬(2020年冬)は多くの企業がコロナ禍の影響を受けて支給率は6割を切ったが、今冬はどうだろうか?
|
2020年 |
2021年 |
支給された/支給される予定 |
59.9% |
64% |
支給されない/支給されない予定 |
40.1% |
36% |
上記のとおり、今冬は6割以上の人々がボーナスを支給されることが判明。昨冬から微増ではあるが、ほぼ同水準となった。
問2は、問1で「支給される」と答えた“ボーナス支給組”を対象に、支給日を尋ねた。
|
2020年 |
2021年 |
11月30日 |
1.7% |
4% |
12月5日 |
15.6% |
7% |
12月10日 |
39.8% |
46% |
12月15日 |
13.8% |
13% |
12月20日 |
※選択肢なし |
4% |
12月25日 |
12.7% |
7% |
その他 |
16.4% |
18% |
結果は今冬も昨冬同様、国家公務員のボーナス支給日である12月10日と同じ企業が最多だった。また、今年は12月25日が土曜日のため、昨年(12月25日金曜日)よりも減っている。
問3も同じくボーナス支給組を対象に「今年の支給額は、昨年の冬のボーナスと比較していかがですか?」と尋ねた。結果は以下のとおりである。
|
2020年 |
2021年 |
昨年よりも増加した |
13.5% |
20% |
昨年と同等 |
47.3% |
27% |
昨年よりも減少した |
39.2% |
53% |
2021年は最多回答が「昨年よりも減少した」で、2020年に比べて14%近く増えている。2020年も4割近い人が「昨年よりも減少した」と答えており、2年連続で減少してしまった人も少なからずいるだろう。「昨年よりも増加した」人も増えてはいるが、全体では今年も厳しい情勢だったことが伺える。
問4もボーナス支給組を対象に「今年の支給額に対する納得感はいかがですか?」と聞いてみた。昨年以上に厳しい状況だが、人々はどう感じているだろうか。
|
2020年 |
2021年 |
納得している |
23.7% |
9% |
多少納得している |
22% |
1% |
どちらでもない |
23.4% |
43% |
あまり納得していない |
19.9% |
9% |
全く納得していない |
11% |
38% |
今年の最多回答は「全く納得していない」で、「あまり納得していない」と合わせると47%、つまり半数近くの人々が“納得していない”ことがわかった。昨年は「納得している」と「多少納得している」を合わせると45.7%で半数近かったが、今年は“納得している”(「納得している」+「多少納得している」)人が10%しかいない。これは、問3で今年のボーナス支給額が「昨年よりも減少した」人が過半数を占めたことからもわかるように、コロナ禍の長期化でボーナス事情が悪化したためだろう。
2020年のボーナス事情も決して良かったとは言えないが、まだコロナ禍1年目だったためか「仕方ない」と割り切れることができたのかもしれない。しかし、2021年の終わりになってもコロナ禍の終息は見えず、一生懸命働いてもボーナスが減少し、むなしさや怒りを感じる人が増えたのではないだろうか。
以下、納得感に関する今年分の自由回答をいくつかご紹介しよう。
「決算賞与のみ自社に利益があっても、連結決算で支給額が決められてしまうから」
「業績不振のため」
「業績に連動しておらず根拠が不明」
「評価されない」
問5では「転職先を選ぶ際、ボーナスが支給されることを重視しますか?」と質問した。ボーナスの有無で年収も大きく変わるが、その重要度はどの程度だろうか。
|
2020年 |
2021年 |
非常に重視する |
26.2% |
27% |
多少重視する |
43.7% |
46% |
あまり重視しない |
17.3% |
20% |
全く重視しない |
12.7% |
7% |
結果は、昨年が「非常に重視する」と「多少重視する」で合わせて69.9%の人がボーナスを重視しており、今年も重視派が計73%で、大差がなかった。
最後に、今年もボーナスについての思いを自由回答で答えてもらったのでご紹介する。
「サラリーマン時代、バブル期に200万を超えた時が懐かしい」
「個人評価に納得できることが少ないので、それが反映されて金額が決まることにも納得したことがない」
「ボーナスの有無よりも、ボーナスなしの年棒制もあるので、年間の総支給額を重視します」
以上が、2021年冬のボーナスに関するアンケート結果である。
今冬は昨冬以上に“寒~い”ボーナス事情であることが判明した。コロナ禍の終息はいまだ見えない。2022年こそはぜひ、明るいボーナスアンケート結果をご報告したいものだ。
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