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新型コロナウイルス感染者数が落ち着きをみせ、ワクチン接種も進んでいることから、徐々に生活スタイルも通常に戻りつつある。行動制限が緩和されたことで注目されるのが、これまで我慢を強いられてきた旅行へのニーズである。
全国の20代から60代の男女1,000人を対象にBIGLOBEが実施した「2022年の旅行に関する意識調査」によると、「国内旅行がしたい」が47.4%と半数近くにのぼり、「ややしたい」の19.2%を加えると、およそ7割が国内旅行をしたいと思っていることがわかった。
ちなみに、緊急事態宣言・まん延防止等重点措置解除後の10月に旅行をした人は13.4%、11月が15.9%、12月(予定含む)が15.9%で、感染状況の落ち着きとともに旅行を再開する動きが見られた。しかし、実際に旅行をしたのは3割ほどにとどまっている。
一方、旅行を控えていた割合は70.4%であり、都道府県をまたぐ行動には慎重な様子がうかがえる。やはり変異株による感染再拡大の懸念が、完全に拭い去れないことが影響しているようだ。
さて、慎重姿勢を崩してはいないものの、旅行へのニーズ高いことは、数字の上からも明らかである。旅行の目的の1位は温泉の71.1%、2位がグルメの68.8%、3位が観光地・景勝地巡りの65.9%となっている。
また、宿泊先を選ぶ基準は料金が69.1%、食事内容が53.4%、感染対策が45.7%、温泉(大浴場がある)が44.8%、立地が42.9%である。
宿泊先を選ぶ基準のトップが料金ということで、宿泊料金が割引されるGoToキャンペーンの再開も気になるところだ。割引率や上限の縮小が発表されたが、再開に期待しているのは18.2%と、割引がなくても旅行に行くことに強い意欲があることがわかる。
とはいえ、オミクロン株の広がりによる感染再拡大の懸念や、旅行業者のGoToキャンペーン不正請求問題が表面化したこともあり、政府も再開には慎重な姿勢を示している。旅行ニーズが高いにもかかわらずそれほど旅行が増えていないのは、「旅行には行きたし、されど感染は怖し」というのが、本音なのかもしれない。
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