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会社事業で収益を上げ、その収益を新規事業や設備投資に注ぐことで、さらなる成長を目指すことが求められます。
そのためには、売上目標を立てるとともに、その事業を推進するための費用を見積もることが必要です。それを予算策定といいます。
適切な予算を編成するためには、どのような点に注意をすればよいのでしょうか。
会社経営における予算とは、会社全体、各部門、そしてそれぞれの個人が達成すべき売上目標や利益目標の数字です。
これは会社経営の根幹を成す、会社の成長戦略の要となる大切な数値目標です。
その数値目標を決定することは、会社の成長サイクルを描く重要な業務となります。予算策定の担当者の責任は重大で、相当なプレッシャーがかかることは、想像に難くありません。
さらに、その数値目標も、その予算によって動く現場が、どのような目的で予算が立てられたのかをしっかりと理解していなければ、目標達成は絵に描いた餅に終わってしまうこともあります。
どのような目的でその予算が立てられ、その目的を達成することで会社がどう成長していくのかを目に見えるように提示しなければ、苦労して練り上げた予算策定も、まったく意味のない徒労に終わってしまいかねません。
では、実効性のある予算策定とするためには、どういうことが必要となるでしょうか。予算は主に予算会議で決められます。次年度予算の検討は、第3四半期を過ぎた頃から取り組む企業が多いようです。
単年度の予算策定もあれば、経営計画で示された3年先、5年先を見据えた長期ビジョンの予算策定業務もあります。まず売上目標や利益目標を立て、その目標を達成するための経費や人員数なども見積もります。
数値目標は、経済動向や成長率を考慮に入れて策定されます。しかし、大切なのはモチベーションが低下してしまうような実現不可能な数字ではなく、少し頑張れば目標達成できそうな、現実的な数値目標を掲げることです。
予算会議で会社全体の予算が決まったら、次は各部門、さらに社員個人にも予算を割り振ります。ここで大切となるのが、月ごとの目標達成率の確認と予算の管理です。
たとえば、売上を伸ばすためには、営業部門の地道な営業活動と、それを支える費用が必要です。だからといって、経費を無制限に使うことはできません。予算よりも経費がオーバーすれば、その分、利益が縮小されてしまうことになるからです。
目標達成率が遅れているのなら、その原因がどこにあるのかを常にチェックする必要があります。そのためには、月別の予算表を作成し、スタッフ全員がその進捗状況を把握しておくことが求められます。
予算は、会社が達成すべき数値目標です。そのため、予算策定担当者だけでなく、社員全員がその数値目標が立てられた目的を理解しておく必要があります。とくに大切となるのが、売上目標の数字だけではなく、なぜ、その数字が必要なのかです。
社員全員が、割り当てられた予算の意味を理解し、目標達成に向けて全力を発揮するためにも、丁寧にその目的を伝えていくことは、予算策定には欠かせない要素となるようです。
企業経営が安定した経営を持続させていくために、適切な予算策定を行う必要があります。そのためには適切な予算管理が欠かせません。日々の売上、そして経費とのバランスを管理することで、目標を達成するためにやるべきことが見えてくるのではないでしょうか。
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