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経理課長が主人公を務めるドラマ『眼の壁』が放送決定!?気になる内容とは

公開日2022/02/24 更新日2022/02/25

松本清張原作のミステリー小説『眼の壁』が、2022年6月より連続ドラマとして放送されることが決定しました。
主演は俳優の小泉孝太郎さん、電機メーカーで経理課長を務める萩崎竜雄役を演じられます。

この記事では、注目ドラマ『眼の壁』の詳細や見どころを特集します。また、経理部門で仕事をする担当者が本作をより楽しめるように、原作となった小説や松本清張氏の作風も紹介していきます。

『眼の壁』が待望の初ドラマ化

『連続ドラマW 松本清張 眼の壁』が、今年6月よりテレビ局・WOWOWにて放送・配信されることが正式に決まりました。日本を代表するミステリー作家・松本清張氏の没後30年となる節目の年に、長編推理小説である『眼の壁』(新潮文庫刊)が連続ドラマWとして映像化されます。

連続ドラマWとは、WOWOWが2003年から制作しているテレビドラマシリーズです。スポンサーの制限を受けない放送局の強みを活かした、独自で自由度の高い作品づくりが人気となっています。一流作家が手がけた社会派の原作をテーマに、演出には映画監督、配役には実力派の俳優を起用することが特徴です。

『連続ドラマW 松本清張 眼の壁』でも、スタッフ陣・キャストは豪華な顔ぶれとなっています。監督は『連続ドラマW 殺人分析班シリーズ』(WOWWOW)や『相棒シリーズ』(テレビ朝日)、『安楽椅子探偵シリーズ』(朝日放送)など、数々のサイコホラー、サスペンス作品を手がけてきた内片輝氏。脚本は、『警視庁 捜査一課長』(テレビ朝日)や『西村京太郎トラベルミステリー』(朝日放送)など、ミステリー・事件ものを得意とする深沢正樹氏が抜擢されています。

主演は、俳優の小泉孝太郎さんです。爽やかな好青年役から冷酷な悪役まで、幅広い役づくりに定評があります。そんな彼が今回務めるのは、電機メーカーで経理課長として働く萩崎竜雄役です。

松本清張原作の作品に、小泉さんが出演するのは今回が初めてではありません(WOWWOWでは初主演)。今までの出演歴はこちらをご覧ください。

・2006年『松本清張ドラマスペシャル・波の塔』(TBS)主演・小野木喬夫 役

・2011年『松本清張特別企画・張込み』(テレビ東京)柚木哲平役

・2012年『松本清張没後20年 ドラマスペシャル 十万分の一の偶然』(テレビ朝日)塚本暁役

なお原作『眼の壁』は、1957年に発表(週刊読売で連載)されましたが、今回のドラマではバブル終焉期の1990年が舞台になっています。ドラマの内容についても見ていきましょう。

事件に巻き込まれ、人生の歯車が狂っていく展開

時代設定は、バブル景気に湧いた最後の年、1990年。主人公である萩崎竜雄は、ウキシマ電業製作所で経理課長として、ごく普通のサラリーマンとして働いています。しかし、同社は資金繰りに苦しんでいました。萩崎は部長の関野とともに、融資交渉に奔走。

しかし、突如として関野が姿を消す、謎の失踪事件が起こります。それは彼が2億円という多額の手形詐欺に遭い、手形を奪われた矢先のことでした。

経営陣は、この事件を隠蔽することを決定します。その一方で、萩崎は父の恩人でもある関野のために、真相を解明しようと動き出します。

新聞記者である友人・村木の協力を得ながら、事件の背景を探ろうとしますが、うまく進みません。さらに事件の鍵を握る女性・絵津子に辿り着くのですが、さまざまな出会いが交錯して、やがて殺人事件に発展。萩崎の人生の歯車は、徐々に狂っていくという、スリリングで謎に包まれたストーリーとなっています。

松本清張氏の作風

原作『眼の壁』は、ミステリー小説の中でも、知能犯的な経済犯罪を描いた先駆的な作品として知名度があります。複雑でミステリアスな現代社会に隠された悪の実態を巧みに暴いた作品で、当時大きな反響を呼びました。

そもそも松本清張氏は、短編のミステリー小説の完成度がともて高い作家として、絶大な支持を集めています。少ないページ数の中にも起承転結を詰め込み、劣等感や社会からの孤立感など犯罪の動機の描写を重視しました。現代の社会派ミステリーの潮流を作った人物です。代表作は、『西郷札』(直木賞候補)や『或る「小倉日記」伝』(芥川賞受賞)など多数。

1958年に映画化された『眼の壁』

『眼の壁』がテレビドラマ化されるのは初のことですが、実は映像作品として上映されています。1958年10月15日に松竹系にて公開されました。監督は、ラジオドラマを映画化した『君の名は』で知られる大庭秀雄氏。主演は、若くして亡くなった俳優・佐田啓二さんです。

映画では、原作とは違い、詐欺事件に至った経緯などはほとんど描かれていません。主人公の考えや心情を描くことに重点が置かれています。今回のドラマでは、設定されている時代は大きく異なるものの、小説がどのように映像化されるのかが見どころです。脚本から役づくり、映像、音楽まで、すべてに目が離せません。

まとめ

1990年は、日経平均が大暴落をして、未曾有の不況へと突入していく年です。経理関係で言えば、損益計算を優先する収益費用中心の考え方が主流でした。
いわゆる取得原価主義で、金融ビッグバンが起こり、会計ビッグバンが進められるのは1990年代後半以降のことです。

松本清張作品の世界観だけではなく、バブル終焉の経理部門周辺の話も堪能できるため、実際に経理業務に就かれている方にとっては、スリリングで興味深い内容になるのではないでしょうか。

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