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デジタル化が遅れているとされる業務に経理や財務、人事、総務などが挙げられることが多い。その要因として挙げられているのは、伝票類や請求書、領収書のやりとりが、紙から電子データへの移行がなかなか進んでいないことである。
しかし、こうしたアナログ的手法での会計処理や経理事務には、入力ミスや入力漏れ、二重計上などのヒューマンエラーもつきまとう。では、経理担当者は、この現実をどう受け止めているのだろうか。
株式会社S&Aが、あえて経理担当者に対して実施した「労務管理システムを導入していない企業の現状調査」によると、経理担当者の9割以上が、こうしたアナログ的手法での作業に「無駄がある」と考えていることが明らかになった。
とくに経理担当者が、業務の中で手間がかかると不満を抱いているのが「伝票作成とデータ入力」「領収書の整理」「買掛金と売掛金の管理」で、経理の代表的な業務に日夜翻弄されている実態が浮かび上がってくる。
経理担当者が考える無駄が省ける余地のある業務として挙げているのが、税金計算や社会保険料計算が伴う「給与計算」「行政関係の帳票書類の作成」「出勤履歴(勤怠状況)」である。
伝票作成やデータ入力、領収書の整理など、まさに「これぞ経理」といった業務に多くの回答が集まり、いずれもミスがあってはならない業務でありながらミスが起こりやすい点で共通している。
こうした業務における効率化や、ヒューマンエラーを未然に防ぐためには管理システムの導入が有効になるが、経営者がシステム導入における認識は「わからない(見当がつかない)」が最多の38.0%で、ついで「人的ミスが減る」(29.8%)、「人件費の削減ができる」(23.5%)が続いた。
経理担当者が管理システムなどの導入を希望しているものの、システム導入によって得られるメリットを、経営者が十分に理解していない。それが、導入に踏み切れない要因にもなっているのである。
こうした業務はそれぞれ管理システムを導入することで解消できる部分もあるが、それなりのコスト負担も必要となる。経営者の最大の関心事といえば、システム導入のコストと費用対効果だ。
調査によると、「人件費よりシステム費の方が安い」、「人件費のみでシステム費はかかっていない」と、6割以上の経営者がシステム費よりも人件費の方に多くの予算をかけていることもわかった。
人件費に予算を多くとっていることは、従業員思いの経営者とみることもできるが、実は業務効率化のためのシステム導入による効果を、経営者がそれほど理解していないという現実も、この調査結果から見えてくる。
システムを導入することのメリットについては、経営者の認識は「わからない(見当がつかない)」が最多の38.0%で、次いで「人的ミスが減る」(29.8%)、「人件費の削減ができる」(23.5%)と続いている。
経理業務の無駄を省く解決策として、経理担当者の9割以上がシステムなどの導入を希望しているものの、システム導入によって得られるメリットを経営者が十分に理解していないことが、導入に踏み切れない要因にもなっているようだ。
しかし、経理業務のすべてを人の手で管理することには限界もある。もちろん、システムを導入することで経理業務の課題がすべて解決するわけではないが、経営者がいかにシステム導入への理解を深めていくかが、管理部門のデジタル化促進には重要となるのではないだろうか。
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