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東証プライム市場は2022年4月の東京証券取引所(東証)市場再編により誕生しました。グローバルな投資家との建設的な対話を中心に据えた企業向けの市場であり、2024年2月末時点において、1,655社が上場しています。
2022年4月の市場再編前、東証は以下の3つの課題を抱えていました。
①各市場区分のコンセプトが曖昧であり、多くの投資家にとって利便性が低い
②上場企業の持続的な企業価値向上の動機付けの点で期待される役割を十分に果たせていない
③投資対象としての機能性と市場代表性を備えた指数が存在しない
出典:株式会社日本取引所グループ「現在の市場構造を巡る課題」
これらの課題を解消すべく市場再編が行われました。
市場再編の結果、以下が変更されています。
変更点)
・各市場のコンセプトが明確になり、コンセプトに即した上場基準を設定
・新規上場基準と上場維持基準は原則として共通化
・各市場は独立し、市場区分間の移行に関する緩和された基準は廃止 等
市場再編前の2022年4月3日時点では、本則一部が2,177社、本則二部とジャスダックスタンダードが1,127社、マザーズとジャスダックグロースが466社でしたが、再編後の4月4日にはプライムが1,839社、スタンダードが1,466社、グロースが466社(うち1社は4月4日付で新規上場)となりました。
また東証再編時に新市場の基準に満たない企業への経過措置が設けられました。経過措置を適用した企業は「適合計画書」の提出が義務付けられており、2025年3月までに新市場の基準を充足することが求められています。
【関連コラム】
・東証市場再編の目的とポイントとは?プライム・スタンダード・グロース、東証新市場の特徴も解説
プライム市場のコンセプトは以下です。
記事提供元
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