詳細はこちら

男性育休を取得する際に気を付けるべきこと

公開日2022/04/15 更新日2022/04/16 ブックマーク数
0

2022年4月に改正育児・介護休業法が施行され、企業に対して育児休業を取得しやすい雇用環境の整備と、妊娠・出産を申し出た労働者に対する個別の周知・意向確認の措置が義務付けられました。そして2022年10月には、新たに「産後パパ育休」の制度も施行されます。

これら一連の制度改正における目的の一つは、父親が育休を取りやすい環境を整えることにあります。そこで今回は、実際に男性が育休を取る際に気を付けたいことについてポイントをまとめました。

男性育休とは男性労働者が育児休業制度を活用すること

育児休業制度とは、子どもが1歳(保育所に入所できないなど、一定の要件がある場合は最長2歳)に達するまで、仕事を休業できる権利を保障した制度です。

父母が同時に育児休業を取得する場合、原則1歳までとされる休業可能期間が、1歳2カ月までに延長されます(パパ・ママ育休プラス制度)。また、父親が子どもの誕生後8週間以内に育児休業を取得している場合は、再度育児休業の取得が可能です。

育休というと妻・母親が対象とのイメージを持たれがちですが、実際には夫・父親でも問題なく取得できます。出産・育児を予定している男性会社員は取得を検討するとよいでしょう。

育児休業中は原則として就労は不可とされますが、最初の半年間については雇用保険により給与額の67%にあたる「育児休業給付金」が支給されます。なお、この給付金は非課税で社会保険も免除されるので、実質的には給与額の80%ほどを取得できるでしょう。

そして2022年4月の育児・介護休業制度改正により、アルバイト・パートの方の育児休業の取得要件が緩和されました。それまでは「引き続き雇用された期間が1年以上」との要件がありましたが、4月からは撤廃されています。つまり労働期間が1年未満でも、育児休業を取得できるわけです(ただし、子どもが1歳6カ月までの間に契約が終了することが明らかではない場合のみ、取得可能)。

なお、育児休業に似た言葉として「育児休暇」がありますが、現行制度で規定があるのは育児休業のみであり、育児休暇については公的な給付制度などはありません。ただ、企業によっては独自の育児休暇制度を設けているケースがあり、育児休業と並行して取得できる場合もあります。

10月からは「産後パパ育休」(出生児育児休業制度)が創設

2022年10月1日からは、産後パパ育休の制度が新たに施行されます。これは男性版の産休制度ともいわれ、子どもが生まれてから8週間以内であれば、育児休業制度の規定とは別に4週間まで取得可能です。

産後パパ育休においても、育児休業制度と同額の給付金が支給されます。しかもこの制度の最大の特徴は、労使協定が締結されていて労働者が同意する範囲において、休業中でも就業できるという点です。これは既存の育児休業制度と大きく違う点といえます。

さらに10月から、育児休業制度と新設される産後パパ育休は、どちらも2回に分けて取得可能となります。原則1カ月前までに申し出を行い、取得の際に申し出ることで取得可能です。

男性育休を取得する上で注意したいこと。

父親が男性育休を取得する場合に気を付けたいのは、収入の減少と上司・同僚との関係性です。

育児休業中は育児休業給付金が支給され、非課税・社会保険料免除もされますが、それでも就労中に比べると、おおむね2割程度の収入ダウンは避けられません。家賃・ローンの支払い状況などを踏まえ、収入が下がった時の対策を事前に考えておく必要があるでしょう。

また、当然ながら育児休業を取得する場合、長期間にわたって出社できなくなるため、自分がこなすべき仕事を上司や同僚に回すことになるケースも発生します。

もし育児休業を取得する場合、制度上では「原則1カ月前まで」との定めがありますが、もっと早い段階から上司・同僚に相談しておくのが望ましいでしょう。

たとえば社運をかけた巨大プロジェクトを任されている最中に、「1カ月後から育休を取ります」といきなり話すと上司・同僚は戸惑ってしまうでしょう。職場での人間関係を悪化させる要因にもなりかねません。仕事の引き継ぎをうまく行っておくことが、男性育休取得における大きなポイントといえます。

まとめ

厚生労働省の「令和2年度雇用均等基本調査」によれば、2020年度に男性労働者で育児休業を取得した人の割合は12.65%でした。ようやく取得率が1割に届いたという状況であり、育児休業制度が改正された背景には、男性の取得率の低さがあるといえます。

今の日本社会では男性が企業・家庭で大黒柱となっているケースが多く、「おいそれとは休めない」と考えている男性労働者も少なくないでしょう。もし男性育休を取得する場合は、家計の収入減、職場での仕事の引き継ぎなどの対策を早めに行い、「休むことにストレスを感じない環境」を整えておくことが大事といえます。

関連資料

育休・産休の手続きの基礎とポイント
複雑な育休・産休に関する制度の概要をまとめた資料です。
基本的な社会保険手続きや、給付金・手当などもまとめられています。
実務上、判断に迷いがちな適用ポイントや、男性の育休制度などもしっかり確認できます。

お役立ち資料のダウンロードはこちらから≫

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。

ニュースを読んでポイントGET!(公開日の翌日19時前限定で取得可能)

おすすめコンテンツ

新着おすすめセミナー

  • 【満足度90%以上】災害模擬体験付きセミナー「災害対策の基本動向とこれから必要な取り組み」

    2026年2月20日(金), 3月6日(金) 10:00~11:30

  • 【参加者満足度99.6%】「命をつなぐ力を、あなたの職場に」応急救護セミナー

    2月27日(金) 10:00-11:00

  • 成長できる組織の「幸福度と業績の両立」課題解決の先に求められる未来志向

    申込でマネジーポイントゲット!

    アーカイブ配信(~2026年3月31日(火)まで)

  • 経理・財務の日  〜広がる実務の視野とキャリアの選択肢、これからの働き方をアップデートする2日間〜

    申込でマネジーポイントゲット!

    2026年2月17日(火) 13:00〜15:50、18日(水) 13:00〜16:15

  • 欲しい物件を逃さない!  投資用不動産購入の事前準備と非公開物件へのアクセス術

    申込でマネジーポイントゲット!

    2026年3月4日(水) 15:00~16:00 , 6日(金) 11:00~12:00 , 9日(月) 13:00~14:00

  • 【2/18開催】法務は人から組織、そしてアウトソーシングへ ~リコージャパンの法務ソリューション紹介~

    2026年2月18日(水) 15:00~15:45

  • リース資産管理をExcelで管理されてる、大手・中堅企業様必見!≫【新リース会計基準対応】 ZeeMリース資産管理のご紹介

    2026年2月17日(火) 13:30-14:15

  • \一括早見表の特典付き/ 人気6社の特徴&画面デモを一気見 請求書”発行”システム・6社どれ選ぶ?セミナー

    2026年2月25日(水), 26日(木) 13:00~14:00

  • 経理の生成AI活用入門 〜マネーフォワード経理部の実践事例を公開〜

    申込でマネジーポイントゲット!

    2026年2月19日(木), 20日(金) 11:00-12:00

  • 【他社担当者との意見交換も!】三井住友海上火災保険が描く、アルムナイ連携を含めた社内外人財活用の展望

    申込でマネジーポイントゲット!

    2026年2月17日(火) 14:30~16:30

人気記事ランキング

キャリア記事ランキング

新着動画

関連情報

マネジーポイントを貯めると各種ポイントと交換できたりカタログギフトとも交換可能です。また今なら初回特典として1,600ポイントをプレゼント!

マネジーの会員登録はこちら