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ユニークな新人研修

公開日2018/04/04 更新日2018/04/04

一般的な新人研修では社会人としての心構えやマナーなどを学びますが、ちょっと変わった内容の新人研修について紹介します。
企業にとって新人研修とは、社員に社会人としての自覚を持たせると同時に、研修に取り組む姿勢をみることで社員の可能性や適材適所を探るためのものでもあります。

トヨタ生産方式をゲームで学ぶ

トヨタ生産方式(TPS)とは、トヨタ自動車が数十年かけて形成してきた「ムダ」を徹底的に排除することにより原価低減、生産性向上を図る活動です。
この「持続的改善」の精神は生産現場だけでなく経営に直結した改善活動として展開されています。
賛同したトヨタのグループ会社以外の企業もTPSを倣い、さらにアメリカの大学教授が研究し、「リーン生産方式」として欧米に紹介しその手法を確立させました。

現在でもTPSを社内の改善活動に取り入れている企業は多く、新入社員研修ではゲームを通じてその概要を学んでもらうこともあります。

■紙ひこうき作り

参加者が数人ごとのグループに分かれ、「サンプル模型と同じ紙ひこうきを時間内に何個作ることができるか」というゲームを通じ、TPSの基本である「7つのムダ(加工・在庫・作りすぎ・手待ち・動作・運搬・不良」の排除を体得します。

各々が「ひこうきの各部品を紙に描く、形通りに紙を切る、ひこうきの部品を組み立てる、という工程を分担し、どの工程に7つのムダのうちどのようなムダがあるかを探ることにより、チームでできるだけ多くの紙ひこうきを作ることを目指します。

■コイン落としゲーム

胸の高さから床に置いた紙コップに向けてコインを落とし、5回中何個入るかというゲームです。
グループ内でコインを落とす人、状況を確認する人、記録する人を交代し数回繰り返して行います。
単純なゲームですが、どのような方法で行えばコインがコップに入る回数と確率が増えるかをチームで考えます。

■幼稚園保育園実習で接客を学ぶ

ある自動車販売会社では、幼稚園に新入社員を送り込み研修を行っています。
販売店には女性が子ども連れで来店することが多く、接客する側が若い社員の場合子どもの扱いに不慣れなため積極的な接客ができないという理由から始まりました。

自動車販売会社の店舗にはプレイルームが設置されていることが多いですが、お客様が営業スタッフと話している中、子どもを見守るために他のスタッフが一緒に遊ぶこともあります。

研修では子どもの発達段階や感染症などの知識、ミルクの作り方やオムツ交換、抱っこの仕方を学び、さらに実践的な手遊びや絵本・紙芝居の読み聞かせの講習を受けた後に、実際に幼稚園で5日間の実習を行います。

会社では新入社員ですが子どもたちにとっては先生ですので、研修ではなく幼稚園の先生としての業務責任が生じます。子どもと接することを通じて様々な経験できるため、一般的な新入社員研修ではない気づきを得られることができると評判です。

■自衛隊体験で精神を鍛え社会人の厳しさを知る

たまにメディアでも取り上げられることがありますが、自衛隊生活体験を新人研修に取り入れる企業が増えています。
自衛隊の実際の姿を知ってもらうために、自衛隊が広報活動で行っていることで広まりつつあります。

体験入隊は2泊3日が基本で、主な内容は以下のとおりです。

  • 基本訓練:自衛隊員が実際に行う挨拶や号令、整列や歩き方などの訓練
  • 体力測定:体力向上を目的にした腕立てや腹筋、ランニング、登山など
  • スピーチ:自分の意見を発表する力を身につける
  • 生活習慣:清掃・ベッドメイキングなど

体験入隊といっても、実際の自衛隊訓練のように危険な訓練はしません。
ただし少しでも集合時間に遅刻したり、かけ声が小さかったりするとチームの連帯責任として腕立て伏せを課せられたり、また早朝に起床して登山をしたりと体力的にも精神的にかなり厳しい研修です。もちろん期間中は自由時間がありません。

非日常的な体験ですが、本格的な社会人になる前にこうした研修で社会の厳しさを知ることで、それまでの学生気分がすっかり抜け、また新入社員同士の連帯感が生まれるという利点があるといいます。


少し変わった新人研修についていくつか紹介しました。
各企業は趣向を凝らした研修を通じて、その企業が新入社員に対して社会人として学んで欲しいこと、伝えたいことを体得してもらいたいと考えているのです。

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