詳細はこちら

「モノ言う株主」とは?アクティビストの意味など幅広く解説

公開日2022/07/16 更新日2023/01/19 ブックマーク数
0

昨今、「モノ言う株主」というワードがよく使われるようになっており、株式会社における株主の存在感が増してきています。どちらかと言えばネガティブなイメージで使われることが多く、「経営者と敵対する存在」として扱われる人々です。

しかし「モノ言う株主」の中には、経営者と協力し、より良い企業活動を進めていこうとする投資家もいます。「モノ言う株主」の特徴を見ながら、株式会社をめぐる課題や展望について見ていきましょう。

そもそも株式会社とは?

「モノ言う株主」について理解するためには、「株式会社がどういう法人形態であるのか」について確認する必要があります。

株式会社は、現在最もよく知られている形態です。その名前の通り、株式を発行して資金調達をし、企業活動を進めていきます。

株式会社の一番の特徴が、所有と経営の分離です。株式会社の登場人物は「会社の株式を買って資金を提供する人(株主)」と、「実際に企業活動を進める人(経営者)」に分かれます。

株主は、企業のオーナーとも言える存在であり、会社を「所有」する立場になります。定期的に行われる株主総会で、現場の経営に対して意見を述べるのも可能です。このように株主は、株式の購入を通して、経営に関われる権利を得ます。

しかし株主は、企業の「所有者」に過ぎず、実際に舵を取る人間が必要です。そこで代表取締役のような「経営」を進める立場の人間が、実際に会社を経営します。このように、会社を所有する人と実際に経営をする人との分離が、株式会社の大きな特徴です。

「モノ言う株主」の意味

「モノ言う株主」は、経営者に対して、経営上の提案をする株主を指します。つまり株主に与えられる権利を積極的に行使して、企業に影響を及ぼそうとするのです。分かりやすい具体例で言えば、投資ファンドなどが挙げられるでしょう。

株主にとって何が一番重要かというと、自分が持っている株式の価格(株価)が上昇することです。株価が上がれば上がるほど、自分が保有している資産の価値が大きくなります。

そのため「モノ言う株主」は、経営者に対して、コーポレートガバナンスの改善などを要求します。コーポレートガバナンスとは、「企業統治」と訳されるものです。ざっくりと表現すると、株主の利益の実現を担保するために、企業経営を統制するためのシステムを指します。

株主の利益が最大限になっていないと感じたり、あるいは企業不祥事を未然に防ぎたいと考えたりする場合、株主は「コーポレートガバナンスを改善すべきだ」と提案します。このように「モノ言う株主」は、経営やシステム構築に関与することで、自身の利益を最大化しようとします。

「モノ言う株主」の多様化

「モノ言う株主」は、時代とともに多様化しています。アメリカでは1980年代以降、カリフォルニア州公務員年金ファンドのカルバースなどが、コーポレートガバナンスの改善を提案するようになりました。「モノ言う株主」といったワードが一般的に知られるようになるのは、この頃からです。

最近では、より深い関わりを通じて、企業活動に影響を及ぼそうとする株主も増えています。事業売却や経営陣刷新などを要求し、経営戦略に積極的に関わろうとする株主を「アクティビスト」と呼びます。アクティビストは、本来活動家などを意味する単語ですが、株式の世界ではそうした投資家を指します。

なお、アクティビストによる積極的な働きかけを、エンゲージメントと呼びます。

アクティビストは、自身の姿勢を貫き通そうとするのが特徴です。たとえば自分の意見が聞き入れられなかった場合、株主は株式を売却することによって撤退します。しかしアクティビストは、「自分の意見が聞き入れられない」とメディアを通じて主張し、時には敵対的買収を仕掛けることも珍しくありません。

アクティビストに狙われやすい企業

アクティビストの標的になりやすいのは、キャッシュ・リッチとなっている企業です。キャッシュ・リッチの企業は、実質的な借金がない状態であり、流動性の高い資産を多く保有しています。増配といった株主還元策を実施する可能性が高いため、ファンドが目をつけやすい存在になるでしょう。

またコーポレートガバナンスのレベルが低い、経営陣のレベルが低いといった企業も、アクティビストがよく目をつけています。

まとめ

昨今、「モノ言う株主」の多様化が起こり、とくにアクティビストの隆盛が知られています。時に無理難題を押し付けることもあるため、企業もその影響力を無視できなくなっており、いかに「モノ言う株主」に対抗するかが問題となっています。

経営陣と株主の対立も、ところどころで起こっています。アクティビストは積極的な活動を行うため、企業も対応を迫られており、非上場化をするところも少なくありません。しかしアクティビストもそれに対応してくるため、企業にとっては非常にリスキーな対抗策となっています。

「モノ言う株主」の影響力を避けるためには、まず目をつけられないことが重要でしょう。とくにキャッシュ・リッチの場合は、アクティビストの目につきやすく注意が必要です。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。

ニュースを読んでポイントGET!(公開日の翌日19時前限定で取得可能)

おすすめコンテンツ

新着おすすめセミナー

  • 【満足度90%以上】災害模擬体験付きセミナー「災害対策の基本動向とこれから必要な取り組み」

    2026年2月20日(金), 3月6日(金) 10:00~11:30

  • 【参加者満足度99.6%】「命をつなぐ力を、あなたの職場に」応急救護セミナー

    2月27日(金) 10:00-11:00

  • AI時代にも対応『経費精算・請求書システム』徹底比較2026

    申込でマネジーポイントゲット!

    2026年3月10日(火) 12:00~14:20

  • 成長できる組織の「幸福度と業績の両立」課題解決の先に求められる未来志向

    申込でマネジーポイントゲット!

    アーカイブ配信(~2026年3月31日(火)まで)

  • 経理・財務の日  〜広がる実務の視野とキャリアの選択肢、これからの働き方をアップデートする2日間〜

    申込でマネジーポイントゲット!

    2026年2月17日(火) 13:00〜15:50、18日(水) 13:00〜16:15

  • 【3/17開催】法務は人から組織、そしてアウトソーシングへ ~リコージャパンの法務ソリューション紹介~

    2026年3月17日(火) 15:00~15:45

  • 欲しい物件を逃さない!  投資用不動産購入の事前準備と非公開物件へのアクセス術

    申込でマネジーポイントゲット!

    2026年3月4日(水) 15:00~16:00 , 6日(金) 11:00~12:00 , 9日(月) 13:00~14:00

  • 【2/18開催】法務は人から組織、そしてアウトソーシングへ ~リコージャパンの法務ソリューション紹介~

    2026年2月18日(水) 15:00~15:45

  • \一括早見表の特典付き/ 人気6社の特徴&画面デモを一気見 請求書”発行”システム・6社どれ選ぶ?セミナー

    2026年2月25日(水), 26日(木) 13:00~14:00

  • リース資産管理をExcelで管理されてる、大手・中堅企業様必見!≫【新リース会計基準対応】 ZeeMリース資産管理のご紹介

    2026年2月17日(火) 13:30-14:15

人気記事ランキング

キャリア記事ランキング

新着動画

関連情報

マネジーポイントを貯めると各種ポイントと交換できたりカタログギフトとも交換可能です。また今なら初回特典として1,600ポイントをプレゼント!

マネジーの会員登録はこちら