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次から次へとアイデアが浮かぶ人を横目に、「なかなかアイデアが浮かばない」「あの人はどうしてアイデアが出てくるんだろう」と生まれもったセンスを羨ましく感じることはありませんか。
しかし、仕事におけるアイデア出しは、ビジネススキルとも言えるのです。アイデア出しが楽しくなるノウハウとコツをお伝えします。
目次【本記事の内容】
仕事における「アイデア出し」に定義はありません。
今回は管理部門でも良く話題に挙がる「業務改善」や「業務効率化」が期待できる企画立案として考えていきましょう。
アイデアは「想像力」「発想力」といった能力を指す意味から、「思いつき」「着想」など一時的なニュアンスを含む意味がありますが、ただの思いつきでは、行動を起こしづらく、仕事としては成り立ちません。
アイデア出しは他者に伝わってこそ、意味があるものです。メリットとデメリットを明らかにし、リスクを洗い出した後、実施可能なものであるか、また、共感や支持を得られるものであるかなど、最終的には“言語化”する必要があります。個人の段階でも、チームで共有する場合でも、アイデア出しの言語化は欠かせません。
では、アイデア出し、すなわち言語化にはどんな方法があるのでしょうか。
●問題意識を正しくもつ。
日々、自らがやりづらさを感じていたり、目標を掲げたりするだけではなく、上司やクライアントからアイデア出しが要望される状況があります。
ある部署では、経費削減に対してのアイデア出しが指示されました。「これ以上、予算を減らすのか?」と思考を巡らせるどころか、反感で疲弊していた入職2年目のAさんは、会議中の先輩方のアイデアに、「無駄をなくすこと」ということに気が付いたと言います。
Aさん曰く、シンプルなことだったそうです。問題意識をもつために、相手からの要望を正しく理解する必要があります。Aさんのように、他者から与えられた課題は、その重要性を理解し、主体的に取り組まなければ、アイデアはとうてい浮かびません。
まず、事象や事態に対し、なぜ、自らがそう感じているのか、または、要望が求められるのかを考えてみると、問題が焦点化され、正しく理解しやすくなります。
また、「~のために」という目的理解はアイデア出しに悩んだときに立ち返る基本になります。とくに要望されたときは、相手の意図を適切に汲んでいるか、自らの思い込みではないか、客観的な視点をもちましょう。
●事実と真実で区別する
問題を焦点化するときのポイントは“事実と真実の区別”です。カウンセリングの世界では「事実は一つ、真実はその人の数だけ」と念頭におき、相手の話を聞く考え方があります。アイデア出しにおいて、たとえば、赤い車に対して、「派手だ」「乗ってみたい」「なつかしい」は、その人にとっての“真実”で、経験からくる感情や価値観が影響しています。
この場合は、“事実”は、「車体が赤い車」です。課題やニーズに思いついたアイデアを事実と真実で整理してみてください。あなたらしさのなかに、共感性や汎用性があるアイデア出しにつながります。
●メモ書きを活用する
思いついたアイデアは追い立てられる業務に紛れて忘れてしまいがちです。そんなときには、メモ書きが最適です。
キーワード、掘り下げたい検索ワード、所感など、気楽に書いていきましょう。後で読み返せればよいので、書きなぐりでも大丈夫です。余裕がある場合は、カテゴリーやテーマで分けておきます。
また、日付を入れておいた方がアイデアの鮮度がわかり、読み返した際に、その日の出来事やアイデアの背景を思い出し、整理しやすくなります。せっかくのアイデアをその場でメモできないときは、携帯電話に録音するという方法もあります。
まずは、個人でも複数人でも、取り組める手法を紹介します。
●マンダラチャート
アイデアを整理、言語化し、思考を深めるアイデア発想法です。縦9マス×横9マスの合計81マスで構成される目標達成シートで、スポーツやビジネスでも使われているフレームワークです。
入職4年目のAさんは、アイデア出しができないと悩んでいました。そんなとき、先輩に勧められたのが、マンダラチャートです。Aさんは、マス目を埋めていく作業によって、課題や目標に対して、実のところ、考えているようで考えていなかったと省みていました。
シートに目を通すたびに、1マス1マスが連動していることが視覚から刺激され、都度の優先順位が付けられるようになり、仕事への向き合い方が変わったと言います。また、アイデアをもつことで、会議でも積極的に発言できるようになり、自信が芽生え、前向きな行動につながったそうです。今では後輩にも勧めているとのことです。
●ブレインストーミング
ブレインストーミングとは、ブレストとも呼ばれる一種のアイデアを生み出す集団発想法です。会議の際、複数人で、自由に忌憚ない意見を出し合うことで、アイデアの創出や発想の整理、内容をブラッシュアップする効果が期待できます。
●KJ法
KJ法はブレインストーミングなどでのアイデアや収集した情報をカードに示し、それらをグループ分けやタイトル付けを行い、アイデアや意見、情報の整理を行います。
これらの方法には、「他者批判をしない」「自由に発言する」などのルールがあります。しかし、アイデアに対する他者の意見や考え方の違いに多かれ少なかれ不安があるでしょう。
実際には、全員が即賛成するアイデアは大きなリスクが潜んでいることもあります。反対意見は盲点を突いていたり、アイデアをより現実的に進めたりする効果が望めます。反対意見をいい方向に変えるアイデアを出すくらいの柔軟性で、アイデアの相乗効果を上げていきましょう。
アメリカの臨床心理家のハーズバーグは、モチベーションの上昇と低下について、「動機付け要因」と「衛生要因」からなる二要因理論を提唱しました。動機付け要因は、「達成すること」「承認されること」「仕事そのもの」「責任」といった、仕事の満足度に関わる要素です。アイデアは、出れば出るほど、仕事に前向きになれるのかもしれません。アイデア出しのセルフマネジメントと組織貢献の一石二鳥で自己実現を目指していきましょう。
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