詳細はこちら
サービスロゴ

学ぶ

Learn

サービスロゴ

もらえる!

Present!

秋といえば“〇〇の秋”そしてその由来は?

公開日2018/10/26 更新日2022/11/18

暑かった夏が終わり、朝夕が涼しく感じるようになると秋の訪れです。秋といえば、読書の秋やスポーツの秋、食欲の秋など、秋の代名詞にはいろいろあります。でも、どうして“〇〇の秋”と呼ばれるようになったのでしょうか。〇〇の秋の由来について調べてみました。

「灯火親しむべし」が由来の読書の秋

秋の代名詞である読書の秋ですが、10月27日から11月9日までの2週間、“秋の読書週間”というのがあるように、かなり古くから秋は読書にふさわしい季節とされてきたようです。

なぜふさわしいのかといえば、やはり18℃前後のちょうど過ごしやすい気温と、秋晴れに代表されるようにカラッとした気候条件が、読書など、物事に集中して取り組むにはうってつけの気候だからでしょう。

さて、その由来ですが、いろいろ調べてみると、西暦700年代後半に、古代中国の詩人である韓愈が「灯火親しむべし」という詩を著したそうです。“秋の夜は過ごしやすいので、灯りをつけて読書をするのに一番適した季節”という意味のようです。

この詩を、夏目漱石が小説「三四郎」で取り上げたことから、“読書の秋”が広まっていったということのようです。

古くから受け継がれてきた秋に芸術に親しむという風習

読書の秋と同じように、文化的な香りを漂わせているのが“芸術の秋”です。全国各地の美術館や博物館で、いろいろなイベントが行われますが、こちらも過ごしやすい気候条件が、制作活動に集中しやすいことから、「芸術の秋」といわれるようになったようです。

また、俳句の季語に「芸術祭」というのがあるように、日本には、かなり昔から秋に芸術に親しむという風習があったようです。二科展や日展、院展などの芸術イベントが秋に集中していることからもそのことが伺えます。

東京オリンピックを契機に広まったスポーツの秋

過ごしやすい気候は、スポーツを楽しむにも最適です。最近は、春に開催するところも出てきましたが、運動会も秋に集中していますし、市民マラソン大会なども、各都市で秋に多く行われています。

スポーツの秋というフレーズが一般化したのは、1964年の東京オリンピックが10月10日に開会式を行ったことがきっかけで、「体育の日」(現在は10月の第2月曜日)も、それを記念したものです。

2020の東京大会も、本来なら秋に開催することが、選手にとっても観客にとってもベストだと思うのですが、放映権を握る大スポンサーの米国メディアが、アメフトやバスケなど、ドル箱となる大会が秋には目白押しのため、猛暑の真夏開催となったようです。

今年の猛暑を考えても、大丈夫なのかと心配になります。選手ファーストを貫くなら、真夏開催は避けるべきですが、商業主義が優先する現在のオリンピックでは、そうはいかない事情があるのでしょうね。

秋に食欲が増すのは冬に備えての生存本能?

文化的な秋も、カラダを動かす健康的な秋もいいけど、どうしても外せないのが“食欲の秋”という代名詞です。新米が出回り、野菜や果物が収穫期を迎え、海からはサンマやサケなど新鮮な魚介類が次々と水揚げされるようになります。

スーパーの店先にも豊富な食材が出回るこの時期は、“実りの秋”とも“収穫の秋”とも呼ばれますが、食欲への刺激も“ハンパない”のがこの季節です。

秋に食欲が旺盛になるのは、科学的な根拠もあるようです。日照時間が短くなる冬は、セロトニンの分泌量が減ることから、セロトニン生成に必要なトリプトファンを、秋に旬を迎える食材から補っているようです。

また、寒くなる冬に備えて、脂肪分を多くたくわえておくという、生存本能が働いているのかもしれません。そういえば、クマなどの冬眠する動物も、秋に食料をたくさん食べて栄養をたくわえるようですから、人間にそうした本能が備わっていても不思議ではありません。

いずれにしても、実りの秋には、食材もまた冬に備えて栄養分や脂肪分を貯めこむことから、脂がのって食べごろとなり、おいしい食材が食卓を華やかに彩ります。

輸送手段が発達した今では、秋に限らず、1年中食材が出回りますが、昭和40年代ごろは、秋に一番食材が集まることから、“食欲の秋”と呼ばれるようになったようです。

ところで、あなたのオフィスでは、どんな秋を迎えているのでしょうか。人事異動の秋? 年度末に向けての追い込みの秋?飲み会の秋?

秋の人事異動シーズンに考えたい転勤・単身赴任の悲喜こもごも

ニュースを読んでポイントGET!(公開日の翌日13時前限定で取得可能)

おすすめコンテンツ

関連ニュース

人気記事ランキング

キャリア記事ランキング

新着動画

関連情報