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企業などが発展するために欠かせないのが広報です。
広報にもさまざまな役割があり、その業務には膨大な知識が必要になってきます。
今回はそんな広報従事者にとって、とても役立つ資格「PRプランナー」についてご紹介します。
歴史は浅いけれど、とても有意義な資格
PRプランナーは、広く社会の発展に寄与するPRパーソンとしての能力があることを証明する資格で、2007年にスタートしました。
一次試験から三次試験までがあり、2007年スタートから累計で一次試験受験者数9,914名、合格者数7,447名となっています。最終試験の三次試験は、受験者3,907名、合格者2,472名となっています。
試験内容を見ても幅広い知識が問われ、広報の専門知識以外に、経営関連、コーポレートガバナンス、CSRなど、経営面から見た企業形態、社会から見た企業の在り方などの知識も問われます。
そのためPRプランナーを取得している場合、合格科目によっては企業や社会に関する幅広い知識がある者と証明する資格となり得るのです。
試験の概要と認定資格
一次試験から三次試験まであります。試験はそれぞれ年2回、前期と後期に分かれ、約2ヶ月置きに一次、二次、三次と続きます。受験資格は、一次試験は特になく、二次試験は一次試験の合格者、三次試験は二次試験の4科目合格者、且つ3年以上の広報・PR関連実務従事者となっています。
認定資格は3種類あります。
【PRプランナー補】
広報・PR活動に必要な最低限の知識があるという証明です。一次試験を合格し、さらにPRプランナー補の書類審査を合格すると取得できます。また、取得申請を行わない場合、「PRプランナー資格検定一次試験合格」の呼称を使用することが可能です。
【准PRプランナー】
広報・PR実務に必要な専門知識を持っているという証明です。一次試験と二次試験に合格し、書類審査に合格すると取得できます。またこちらも、取得申請を行わない場合「PRプランナー資格検定二次試験合格」の呼称を使用することが可能です。
【PRプランナー】
日常的に広報・PR実務をこなし、広報・PR責任者をサポートする知識、能力があるという証明です。一次・二次・三次試験に合格し、書類審査に合格すると取得できます。こちらも取得申請を行わない場合「PRプランナー資格検定三次試験合格」の呼称を使用することができます。
試験内容
※公益社団法人 日本パブリックリレーションズ協会ホームページより抜粋
【一次試験】
PR理論
企業経営とPR活動
行政・団体等のPR
PR活動のマネジメント
コミュニケーションとPR
メディアリレーションズ
マーケティングとPR
IR
ネットPR
国際広報
企業の危機管理
PRと倫理
【二次試験】
科目A:CSR、IR、危機管理等、経営と広報・PRに関する知識
企業(組織体)経営環境に関する基本理解
CSR
IR
危機管理と広報PR
科目B:マーケティング及びブランドマネジメントに関する知識
マーケティングの概念
市場分析・市場調査の基本知識
ブランド戦略とブランドマネジメント
ブランド戦略とブランドコミュニケーションの実態
科目C:PR実務に関する知識
メディアリレーションズに関する知識
PRツールに関する知識
PRイベントに関する知識
ネットPR遂行に求められる実務知識
PR関連調査実務に必要な知識
広報効果の測定に関する実務知識
PR戦略立案の実務知識
科目D:時事知識
【三次試験】
課題A:ニュースリリースの作成
課題B:広報・PR計画の立案作成
合格率(2018年)
合格基準としてそれぞれの試験にパーセンテージが設けられています。
一次試験:正答率70%以上
二次試験:正答率65%以上、各科目正答率50%以上(1科目でも正答率50%未満があると不合格)
三次試験:正答率60%以上、各科目の評価が50%以上で合格
これに対し、2018年の合格率は、一次試験で76.1%、二次試験(2017年)で75.5%(4科目一括)、三次試験で43.3%となっています。司法試験などと比べれば比較的取得しやすい資格と言えますが、三次試験は合格率が半数を割るなど、準備も万全にしておくべき検定と言えます。
企業の発展には欠かせない広報ですが、その広報にとってこれまでになく新しい有意義な資格が「PRプランナー」です。自身の能力の証明となる資格ですので、関心のある方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
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